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【データ分析】2024年を振り返る ー菊池涼介内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。
本日は菊池涼介内野手です。
選手詳細
菊池 涼介 (きくち りょうすけ) 内野手 34歳 171cm71kg 右投右打 2011ドラフト2位
基本成績
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寸評
言わずと知れた広島が誇る守備職人。成績の悪化が避けられない年齢になってきたものの、今季もセカンドのレギュラーを守り抜き、WARは1.0をマークした。来季はチームとして世代交代が進むシーズンとなるが、まだまだ若手には負けないというところを見せてもらいたいところだ。
分析
Pitch Value
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カーブ・チェンジアップ・シンカーがプラスとなりました。緩い球種を得意としていたようですが、ストレート・スライダー・フォークといった被投球割合の多い球種がいずれもマイナスとなっており、どの投手と対戦する時も苦手な球種がある状態となってしまっていました。
Plate Discipline
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コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも平均より優れており、今季も空振りは少なくなっていたことが分かります。ただ、スイング率が平均以下ながらボールゾーンスイング率が平均より高くなってしまっており、ボール球に手を出すケースが多くなっていたことが推測されます。四球が少なくなっていたものと思われます。
Batted Ball
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今季もフライ率の方が高くなっています。年齢を重ねるとどうしてもパワーが衰えてきますが、今季も長打を多く打とうという意識があったことが推測されます。
打球方向は、今季も引っ張りが40%台、流しが10%台となっており、これまで通りのプルヒッターとなっていました。
打球の強さは、Soft/Hard%がどちらも平均より悪くなっています。フライ率を高く保ててはいるものの、打球管理はあまり良いとは言えません。
Advanced
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多くの指標が悪化しました。BB%が5%まで低下し、BB/Kも0.36まで悪化しました。やはり四球は少なくなっていたようです。ただ、今季は飛ばないボールであったにもかかわらずISOは良化して平均以上の.102となり、長打率も上昇して.342となっていました。しかし、wRC+は87と今季も平均以下でした。打撃で貢献することが段々と難しくなってきているようです。なお、BABIPが.266とやや不運だった面もあるため、来季は揺り戻しで成績が良化する可能性も考えられます。
走塁面でも、SPDは1.2、UBRは-2.0とどちらも平均以下となっており、脚力が衰えてきている可能性が考えられます。
Fielding Standard
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今季ももちろんセカンドのみでの出場でした。守備率は.989でほぼ平均通りとなっています。
Fielding Advanced
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昨季はRngRが-4.0と守備範囲が狭くなっていましたが、今季は0.1と再びプラスに戻しました。全項目でマイナスはないものの、大きなプラスもなく、UZRは1.2と菊池にしては落ち着いた数字になっていました。
Win Probability
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全ての指標が悪化してマイナスとなりました。ピースナイターでの逆転サヨナラ3ランなど印象的な一打もありましたが、シーズンを通して見ると重要な場面で結果は残せていなかったと言えそうです。
Value
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全ての指標が悪化しました。Battingが-6.2、Base Runningが-2.3とやはりオフェンス面で数字を残せておらず、守備で数字を稼いでWARをなんとか1.0とした形になりました。来季も開幕スタメンはほぼ間違いないとは思われますが、今季の矢野のようにブレイクする若手が出てくれば、ポジションを奪われてしまう可能性も考えられます。
まとめ
脚力は衰えてきているようですが、長打力は昨季より向上しており、明確にフィジカルが衰えてきているとは言えません。守備でも未だにプラスを生み出しており、来季もある程度の数字は残してくれるでしょう。2000本安打という大きな目標にも徐々に近づいてきているため、このまま衰えることなく、文句なしのレギュラーのまま達成してもらいたいところです。
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データ参照