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【データ分析】2024年を振り返る ー持丸泰輝捕手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨季に続き、今季もnoteにてデータ分析記事を上げていきたいと思います。

本日は持丸泰輝捕手です。


選手詳細

持丸 泰輝 (もちまる たいき) 捕手 23歳 177cm90kg 右投左打 2019育成ドラフト1位

基本成績

寸評

近藤健介を彷彿とさせるバッティングフォームが特徴の打撃型捕手。今季も一軍未出場に終わったが、多くの指標でキャリアハイをマークするなど二軍でアピールに成功した。来季は二軍暮らしから脱出し、一軍の正捕手争いに食い込んでいきたいところだ。

分析

Pitch Value

 スライダー・カットボール・カーブ・シンカーがプラスとなりました。どれも昨季はマイナスと苦手にしていましたが、今季は対応できていたようです。ただ、被投球割合が最も多いストレートは今季もマイナスとなっていました。この傾向は2020年から一貫しており、ストレートへの対応力は長年の課題となっています。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも昨季よりかなり良化し、平均よりも優れた数字となりました。これまでは毎年平均より悪くなっており、コンタクト能力に課題を抱えていましたが、今季は遂にその課題をクリアできていたようです。ボールゾーンで、スイング率を低下させつつコンタクト率を上昇させており、ボール球を振らされて空振りというケースをかなり減らせていたことが推測されます。

Batted Ball

 今季はフライ率の方が高くなっています。これまでのキャリアではゴロ率が高くなることが多かったのですが、今季はアプローチを変えていたことが推測されます。
 打球方向は、引っ張りとセンターが多くなっていますが、流し方向も28.5%低いわけではなく、ある程度3方向に打ち返していたと言えそうです。
 打球の強さは、Soft/Hard%ともに昨季より悪化してしまいました。ただ、それでも平均よりは優れており、打球管理は依然として優秀だったと言えます。

Advanced

 ほとんどの指標が良化しました。特にBB/Kが0.92と1.00に迫る数字を残しており、コンタクト能力と選球眼が改善されたことが改めてよく分かります。ISOが.077と長打こそあまり多くはなかったものの、打率・出塁率・長打率・OPSは平均以上かつキャリアハイとなっており、wRC+も116と初の100超えとなりました。打撃面で大きく飛躍したシーズンだったと言えそうです。

Fielding Standard

 キャッチャーのみでの出場となりました。盗塁阻止率が.463と平均を1割以上上回っており、スローイング面で成長が見られました。

Fielding Advanced

 全ての指標が良化しました。やはり盗塁阻止による貢献(rPB)は3.5と高く、リーグ2位という好成績になっていました。また、捕逸阻止による貢献(rPB)もマイナスからプラスに転じており、ブロッキング面でも一定の成果を収めていたことが分かります。UZRもリーグ2位と守備面でも成長が見られたシーズンとなりました。

まとめ

 コンタクト能力と選球眼が改善され、OPSやwRC+など多くの指標でキャリアハイのシーズンとなりました。守備でもスローイング・ブロッキングともに結果を残したことで、二軍でのWARは2.2とチーム3位の数字を残しました。課題となっていた守備でWARを稼げるようになったため、あとは打撃面の課題であるストレートへの対応力を磨き、一軍でも勝負できるようになっていきたいところです。

画像引用

データ参照


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