韻律について
未来新年会記だが、
加藤治郎さんの読みを聞いたのが初めてで、意外と遠くを見ている読みなんだなぁと思った。
ふつーに読んだらそこまで、と思うが読み込みもまた想像力だから作家性を感じた。
韻律が大切だ、と言っていたが、私は拍数よりイメージ伝達を重要視するから質問してみたかったが、
お話しする機会はなかった。
私は、破調が面白いと思って作歌を始めたタチだから韻律は崩されて意識されるという深層心理がある。
つまり、潜在的な韻律を利用して異物を放り込むことによって、韻律を意識させるという戦略がイメージを重層化させると思っている。
従って韻律は逆手に取れと思っている。
批評会の場での韻律の重要性は、口語化による七音の逸脱とかからの韻律は守るように、という説明だったので、それはそれとして、
句またがり句割れについての信条が聞けなかったのが惜しい。韻律を韻律内で破壊する、この革命について、どんな意見があるのか聞きたかった。
しかし、私は長歌の人だから必ずしもそれに苦しんで作歌してるわけではなく、短歌を提出する時に、句またがり句割れを多く用いるというポリシーでやっているだけだが、短歌における韻律についてお話ししたかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?