キッシュにもて遊ばれた日
とある日のお昼のことでございます。極安スーパーに気合い入れて出かけてへろって帰ってきて、いつものように極安のサーモンと鰤の漬け丼のお昼食べながら。
”ズッキーニが結構取れたけど”とのお言葉。
ほわっと?これは始末をつけなさいと解いて、さて何にしようか。いつものフリッタータ(イタリア版しっかり焼いた具入りオムレツのようなもの)も芸がないし、元から芸もなければ知恵も無いからしゃーないな、とぶつぶつと。
と、思い出したのが、ご近所のみなさま、華麗にキッシュ焼いてらして。ずっと憧れておりました。じ、じつはいまだかつてキッシュ焼いたことなく。思い腰あげて、いちどやってみますか、な気分になって、でお初でドキドキ、な今日のお話。。。みなさま具材も華麗で、ズッキーニだけだとちょっとお寂し山の狸さんですが、いっちょ化かしたろか、なんて、その時はるん♪な気分で。
ケイチェルおじさんはなんとアーティチョークとブルーチーズ。縁の編み編みまでされてて。
ユイじょりさんはいつものごとく見目麗しく豊かな食材使われてて。
みちさんはもう年齢詐称してね?なくらい手慣れた端正な美しさでつくられてて。
この方々師匠にするのレベル高すぎるなぁ、と思いつつ、パイ生地なんてストックしてないので、おいたんとみちさんのレシピ参考にしながら。
生地を作る
詳しくは上の師匠方の作り方ご覧くださいませ。同じ粉もんやろ〜、パスタ何年作っとるん、って思し召しかもですが、グルテンぐるぐるしながらコシ出しまくるパスタとコシが出たらあかん!なキッシュとかパイ生地とは全くやることが逆なのでございまする。ちなみにパンとパスタは割と近い感覚で作れます。で、粉とバター混ぜてバター溶かさんように気をつけながらすりすりして全体をほろほろの感じにして。
卵黄入れて、まとめるように軽く練って、、、でここで悪い予感。死ぬほど硬い感じ。。。これ、水入れてもいいん?かどうかわからなかったんで、とりあえず力ずくでまとめて次へ。
冷蔵庫で寝かせてから延ばし、、、延びまへん。わていやや、延びとうない、延びたらしまいや、のび太になってまう、と言ったとか言わないとか。ほとんど綿棒じゃなくて麺棒で上から押し潰すようにしてなんとか伸ばして。パスタで鍛えた背筋をもってしても。。。たぶん加水が全然足りなかったんでしょうかね。分量はきちんと守ったんですが。卵が小さかったんかな〜。で、型の全体にまで広げられませんでしたし、あちこち切れまくって(さめざめ)。師匠方、どこが悪かったのかお教えくださいませ。
ともあれ、重石入れて空焼き。なぜか重石を持っているんですね〜、不思議ですね〜、何に使ってるんでしょうね〜(笑)。
ぼちぼち恐怖症の方、ごめんなさい、な重石の跡が醜いアヒルの子になってますが、卵黄塗り塗りして。もう一度軽く空焼き。
ズッキーニはいつものようにオリーブオイル塗って、グリルで焼いて。
だけではお寂し山の狸さんなので、余ってた蒸し枝豆剥いて。薄皮取るの地味に時間かかったりしますね。
卵液はコシが切れるまでよく混ぜてからペコリーノチーズすりすりして、胡椒とナツメグ挽いて入れて。
具を入れて
卵液入れて、グラナ・パダーノすりすりしてかけて。
180℃のオーブンで30分くらい焼いて出来上がり
こんな断面じゃ、だんめんね、なんて(笑)。彩はちょっと良い感じですが、なんせ生地の高さが足りん、能力も足りん、脳も足りんの三足りん。三太郎の日とかサンタさんならよかったのにぃ。
お味は大丈夫でした。生地も切り込みパイっぽい感じにはなってませんが、甘くないクッキーのようなサクサクした感じで、ま、これはこれでありかな、と。
ズワイガニのトマトクリームパスタ
常連の方におかれましてはもう見飽きたを通り越して見るのもいや、と思し召しかもでございますが、生きたカニさまがお安くなっていたら、もうこれ一択になってしまうので、ご容赦くださいませ。特に今年は時々高級食材がこの値段でいいん?というほど極安で出回ることも多く、飲食店や漁業に携わる方々の苦境が偲ばれます。で、一応証拠まで。
これも定番になりつつある、セロリの葉を挟んだタリアテッレ。
ずわいさま、二杯使っても身は少ないのでこんな感じに。味は毛蟹さまよりずっと優しい感じ。
なんとなく季節がずれてね?と思し召しのあなた。正しゅうございます。じつはこれ、うんヶ月前に書きかけだったもので。なんとなくそのままにするのも寝覚めが悪い気がして、仕上げてみました、って何ヶ月寝かせとるん、ですね(笑)。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
明日の日も素敵でありますように。
桜の葉もだいぶ色づいてまいりましたね。朝晩の空気も冬を含み始めて。みなさまお風邪など召しませぬよう。