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ヤマネコと幼き日のわたし

こんにちは。こんばんは。
今回は、幼き日の思い出について話していきたいと思います。


まだ私が幼い頃、不思議な出会いがありました。
ちょうど今頃のような秋の出来事です。

当時、わたしは探検のような感覚で、あちこち歩くのが好きでした。
森に行ったり川に行ったり、木々や野花、その場所に生息する生き物たちを観察することが楽しみでもあったのです。

昆虫にしろ川魚にしろ、目にする生き物すべてに興味をもち、観察するだけでなく捕まえたりもしました。
とにかく生き物が好きだったので、それが野良犬だろうが野良猫だろうが興味を示すような子供でした。


学校が休みのある日、いつものように探索をしようと出かけました。
家を出るといくつか道があるのですが、その日は裏手にある畦道のコースを進もうと決めました。

畦道に入るまでの砂利道を歩きながら、葉の色づきや赤とんぼで秋を感じ、栗の木や柿の木を見ては季節の味覚を思い浮かべていました。
そんなことを考えながら畦道に入ると、すぐ左手にある伸び放題の草むらに、得体の知れない気配を感じたのです。


何かがいる...何かが動いている...
わたしの方も息をひそめるかのように、静かにしゃがみ込みました。
何かが動いて草木が擦れる音を耳にしながら、胸がドキドキしていました。

意を決してそーっと草むらに近づいてみると、ついに得体の知れないその姿を目にしたのです。

猫だ...ちょっとまてよ...猫かアレ?
でかい!でかすぎるだろ!


その時わたしが目にしたのは、ヤマネコだったのです。
しかも驚くことに、さらに近づいてもまったく逃げないし、警戒心もあまりないような感じでした。
むしろ人懐っこいようなヤマネコ。

その大きさにはとにかく驚きましたが、そもそもナゼこんな所にヤマネコがいるんだろう?と思いました。
畦道や草むらがあるとはいえ、山でもなければ周りは住宅地でしたからね。
そんな場所に、ましてやヤマネコなんて。
まずあり得ない状況ですよ。


それに、日本ではそもそもが珍しいヤマネコです。
そして、わたしの地元はヤマネコの生息地でもありません。
だからビックリもビックリでした。

さすがに触れることまではできませんでしたが、かなり貴重な体験をしたと思っています。
もののけ姫じゃないですけど、神様に会ったような感覚で、やたら触れるとかできない感じでした。
だけど、だいぶ近くに寄ることができましたけどね。


最近になって幼き頃の不思議な出会いを思い出したので、どんな感じのヤマネコだったか調べてみたのですが、あれは間違いなくオオヤマネコです。
野性的な顔つきにフォルム、体のサイズ感に特徴的な尖った耳。
画像検索してみて「あー!まさにこれだー!」ってなりましたからね。
間違いないです。

人生、後にも先にもたった一度の出会いだったと思います。
目と目が合った瞬間の、何とも言えない感動は忘れることはありません。
そして、あれだけ近くに寄せてくれたヤマネコに感謝しないといけません。
幼いわたしに感動と思い出を与えてくれたのだから。

だけど、なんど思い返しても不思議な時間だったな~ww
ヤマネコさん、ありがとう。


はい、それでは今回はここまで。
また次のお話で会いましょう。







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