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日米交渉1941 -2- (草稿)

満州事変勃発後、日本の国内情勢に目を向けると、軍部による政治介入が顕著となります。
昭和7年(1932年)に発生した5・15事件により、戦前の政党内閣政治に終止符を打ち、昭和11年(1936年)の2・26事件以降、軍部は政治的発言を強め、さらに、その年の3月9日、広田弘毅内閣発足時に軍部大臣現役武官制を復活させるなど、軍部によって内閣の組閣が左右されるようになります。これにより、日本の国政が、統帥部の意向に沿うような形となり、ますます意見の一致を見る事が困難な政治体制と成りました。
その矢先。中国大陸で、また新たな紛争が起こってしまうのです。

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