名前を思い出せず、一人プチパニックになった話
ドラッグストアでいつものように買い物中、「チョコさん!」と声をかけられました。
顔をあげると、数年前にお世話になった包括支援センターの女性でした。
義父、義母の同時介護という日々を支えて下さった方です。
「チョコさんお元気ですか?久しぶりですねぇ~。」とマスク越しでもわかる笑顔です。
それなのに、その女性の名前を咄嗟に『度忘れ』
こんなことってあります?
焦れば焦るほど思い出せません。
毎日のようにやりとりをしていた方なのに(><)
会話をしながらも名前を思い出そうと頭の中はフル回転。
相手の名前を出さなくてもいい流れで話は続きます。
でも思いだしたい!
だってあんなにお世話になった方ですから。
何かヒントが会話からも欲しい~。
Sさんは、途中に「チョコさん」と何度も名前をはさんできます。
う~私も「〇〇さん」と言いたい。
思いだそうとすればするほど名前って出てこないものです。
そして、立ち話も終わりに近づいてきました。
「まだまだ暑いので、チョコさん水分補給して倒れないようにして下さいね」
その瞬間、神が舞い降りました!!
「Sさんもお忙しいので、お体大切に」
最後の最後にようやく名前を出すことに成功!
「では、また!」
「運転、お気をつけて!」
~~~~~
昔から運動神経はマイナスですが、記憶力だけは自信がありました。
友達の電話番号、仕事上必要なみんなの社員番号、取引先の担当者等、全て何も見ないで答えられていました。
とはいえ、最近はこんな失敗もするようになってきました。
Sさんは、あの当時、職員が不足していて、うちの地区だけでも70件近くを一人で担当していると話されていたような気がします。
それだけ支援が必要な高齢者が増えているんですよね。
あれから数年経過しているので、職員さんも増えているのでしょうか。
Sさんの負担が少しは軽くなっていると良いのですが。
『名前を覚えるのも仕事』と言ってしまえばそれだけですが、介護側からすれば『覚えてもらっている』のは嬉しいこと。
見捨てられてないって思えるから。
介護中心の生活をしていると、自分だけが世の中から取り残されているように感じる時があるんですよね。
とてもとても忙しい方なのに、数年前に出会った『介護側』である私の顔も名前も忘れずに声をかけてくれたSさん。
嬉しかったのと同時に、咄嗟に忘れてしまった自分にまたまた凹みました。
『記憶力は訓練で取り戻せる!』と聞いたことがあります。
頭を使うことに意識を向ければいいとのこと。
確かに、仕事だと覚えようという意識が知らず知らずに働いているのかもしれません。
もう少し緊張感のある毎日を過ごさなければ!!
と思いながらも体はパソコンに向かっています・・・(^o^)