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「#9110」は警察相談専用電話です!

警察庁では「警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ」ということを広報していますがご存じですか?


|政府広報の内容

「 警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ 」ということを積極的広報しています。

 政府広報オンラインの内容はこちらのURLから
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html

犯罪や事故に当たるのか分からないけれど、ストーカーやDV・悪質商法など警察に相談したいことがあるときには、警察相談専用電話「#9110」番をご利用ください。
全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。

出典:政府広報オンライン

|「110番」と「#9110」はどう違うのか?

110番は、事故事件など緊急性を有する事案について警察に通報するための(緊急通報)の電話番号です。

「#9110」は、警察への相談を受理するための電話番号です。
総合的な窓口を開設して各種の相談を受け付けています。最寄りの警察署にある相談窓口に直接出向かずに、電話で相談したい場合は、警察相談専用電話「#9110」番を利用することが望ましいそうです。

|使用できる時間帯がある

「#9110」番は、全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながる全国共通の電話番号です。
ただし、110番通報とは異なり使用できる時間帯があります。
専用電話「#9110」番の受付時間は、平日の午前8:30から午後5:15です。ただし各都道府県警察本部で異なりますのでご注意を。

出典:政府広報チラシ

|使用できる電話回線

この「#9110」については、ダイヤル回線や一部のIP電話からは利用できないです。
その際には居住地域の都道府県にある警察総合相談電話番号を利用すると良いでしょう。
 https://www.gov-online.go.jp/bureau/soumu/soudan/soudanmadoguti.pdf

|相談の対応

相談については、その場で専門の相談員が対応する場合や専門の担当部署を紹介する場合などがあります。ただし各都道府県警察本部で対応が異なります。
土日・祝日及び時間外は、24時間受付体制のある一部の県警を除き、当直又は音声案内で対応することがあります。
なお、通話料は利用者負担となります。

|なぜ、「#9110」が設けられたの?

「110番」は、今すぐ警察官に駆けつけてもらいたいような緊急の事件・事故などを受け付ける緊急通報ダイヤルであるといわれています。

その110番への架電通報は、年間約938万件以上(令和4年中(2022年中))の通報があります。しかし実はその約2割が緊急対応を必要としない通報であり、緊急性の高い事案が通報できないなどが社会問題となっています。

110番通報は、約3.4秒に1件の割合(令和4年中(2022年中))で通報が寄せられており、緊急の対応を必要としない用件で110番を利用すると、本来緊急を要する事件・事故への対応の遅れにつながり、結果として生命や身体の
保護などに支障を生じさせるおそれがあります。

そのため、緊急の対応を必要としない警察への相談.は、警察相談専用電話「#9110」番を利用するようにしてくださいと広報しているのです。

|相談による解決事例

政府広報や警察庁の広報記事で示されている相談による解決事例をピックアップして掲載します。

事例1 犯罪などによる被害防止に関する相談
今すぐ警察官に駆けつけてもらいたい緊急の事件・事故などは110番へ
【相談内容】
下校途中に見知らぬ男にいつも見つめられて不安を感じる。

事例2 オレオレ詐欺被害防止に関する相談
【相談内容】
孫をかたる男から家に来るという電話がかかってきたが、本当の孫の声ではなかった。

事例3 配偶者からの暴力に関する相談
【相談内容】
夫から暴力を受けたので助けてほしい。

事例4 職場の窓口にしつこくやって来る男に関する相談
【相談内容】
職場の受付窓口に繰り返しやって来る客の男が、職場から自宅まで付けてくる、さらに自宅にまで押し掛けてくるなど行動がエスカレートしてきた。

事例5 サイバー犯罪の被害に関する相談
【相談内容】

キャッシュレス決済サービスで、身に覚えのない購入履歴と届け先の記載がある。

上記各事例については、それぞれ警察において
〇 相談者に防犯ブザーを貸与するなどの措置。相談者の自宅付近や通学路の徹底的な警戒活動を実施。類似する男を発見、迷惑防止条例違反の被疑者として検挙。
〇 オレオレ詐欺の電話と認め、相談者の協力を得てだまされた振り作戦を実施して、「受け子」等を詐欺未遂罪で検挙。
〇 相談者の生命又は身体に危害が及ぶおそれがあると認め、女性相談所と連携し、相談者を民間シェルターに避難させ安全を確保し相談者の夫を傷害罪で検挙。
〇 ストーカー規制法に基づく書面での警告を実施して付きまといなどを中止させた。
〇 指示役、受け子を不正アクセス禁止法違反等で検挙した。
などの対応がなされているようです。
この事例に限らず、相談により解決できるものもあるので、緊急事案以外は#9110を使用して電話での相談を行うも良いでしょう。

出典:政府広報オンラインXより転載

|おわりに
警察というとなかなか行きにくい場所というイメージもあります。そのような中で、まずは#9110を使用した電話相談も良いかもしれませんね。
しかも警察本部の専門部署で電話対応してもらえるので、その後地元所轄警察署を案内されるかもしれませんが、なんとなく心強いですよね。

参考資料
都道府県の少年相談窓口 
性犯罪被害相談電話設置一覧表  
各都道府県の被害相談窓口
各都道府県のサイバー犯罪相談窓口

各都道府県警察本部ホームページ一覧