意図しない「サブスク契約」に誘導されないために_Ver.2
前回に続き「サブスク契約」に関して、今回は「海外事業者のサイトに誘導されることがある」ということで書きます。
|海外事業者のサイトに誘導?
最近、国内事業者のサイトを利用しようスマホ等で操作中に、表示された
「スタート」、「OK」、「今すぐ視聴する」など
のボタン表示をクリックしたところ、なぜか海外事業者とのサブスクリプション契約となっていたという事例を聞く。
また、国民生活センターにもこの種の相談が多数寄せられているというので、サブスクをしようとする人は要注意だ。
|なぜ海外サイトに
実はスマホの画面に表示された「スタート」等のボタン表示は、海外事業者の広告であったのだ。しかし利用者は広告という認識はなかったため、自分が利用しようとしている国内事業者のサイトの表示と勘違いをして、「スタート」等のボタン表示をクリックしていたのだった。
その後、手続きを進めクレジットカード情報等の支払情報を入力したことで、海外事業者との契約が成立してしまったのだ。
これら「スタート」等のボタン表示は、消費者が国内事業者のサイトに会員登録する際の画面内や会員登録のために2次元コードを読み取って開いた画面に表示されたりする。またアプリをダウンロードする際の画面内にも表示されることがあるので要注意。
|常に確認を!
偽のQRコードが画面に表示されることもあるという。
会員登録や2次元コード読み取り時などに、「スタート」等のボタンが表示された場合は、
広告なのか、自分が登録しようとしているサイトなのか
を一回ごとに表示される内容をよく確認することが大切なのである。
|国民生活センターに寄せられた相談事例
意図しない海外事業者と契約してしまわないよう、国民生活センターが公表している同センターに寄せられたトラブル・相談について、引用して掲載する。
|国民生活センターが呼びかけている内容
国民生活センターでは、相談事例からみる問題点や消費者へのアドバイスとして以下の点掲げている。なおページの都合で項目のみの掲載とし、子細はセンターの発表資料を参考にしていただきたい。
報道発表資料 ⇒ https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20240529_2.pdf
〇 相談事例からみる問題点
➤ 消費者は広告と気付かずサブスクリプション契約の画面に誘導されている。消費者は契約先の事業者名や契約内容を認識できないままに、クレジットカード情報等を入力している。
➤ 事業者が“最終確認画面”を設けていない可能性がある
➤ 契約に気が付いた後も契約先の実態等がわからず、問い合わせ先もわかりにくい。
ということをあげている。
〇 消費者へのアドバイス
➤ 「スタート」等が表示されても、広告ではないかを確認しましょう。
➤ 登録完了メールが届いていないか確認しましょう。また、クレジットカードの請求をこまめに確認しましょう。
➤ 事業者への申し出の方法がよくわからない場合や不安に思った場合にはすぐに消費生活センター等に相談してください。
【相談先】
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*越境消費者センター(Cross-border Consumer center Japan:CCJ)
海外の事業者との間での取引でトラブルにあった消費者のためのオンラインの相談窓口
|おわりに
以上記載したように、海外事業者の広告に気付かないで誘導され、意図しないサブスクリプション契約をしてしまい、高額な料金を請求されたりすることがあるので注意ましょう。
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