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令和6年11月末におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について

SNS型投資・ロマンス詐欺の11月末の状況が公表されたが・・、驚くことに昨年(令和5年)同月と比べて認知件数が1.8倍、被害額が1.6倍と大きく増加しているのだ。


|認知状況(令和6年1月~11月)

SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は 9,265件(前年比+5,958件)
被害額は約1,141.0億円(前年比+763.4億円)と増加している。
そのうち、
〇 SNS型投資詐欺は 5,939件(前年比+4,037件)、被害額 約794.7億円(前年比+569.8億円)
〇 SNS型ロマンス詐欺 3,326件(前年比+1,921件)、被害額 約346.4億円(前年比+193.7億円)
であり、認知件数が1.8倍、被害額が1.6倍と増加している。

|認知件数・被害額の推移

認知件数及び被害額の各月別の状況を令和5年と6年について比較したものが下記のグラフである。

出典:警察庁広報資料より

|SNS型投資・ロマンス詐欺事犯の検挙状況(令和6年1月~11月)

SNS型投資・ロマンス詐欺事犯の検挙件数及び検挙人員については、
〇 検挙件数 193件 90人
 うち
  SNS型投資詐欺 104件 38人
  SNS型ロマンス詐欺 89件 52人
であった。
※ SNS型投資・ロマンス詐欺事犯には、SNS型投資・ロマンス詐欺の他、犯罪収益が同詐欺に由来する組織的犯罪処罰法違反を含む。

|SNS型投資詐欺の被害者

被害者の性別をみると男性が55.3%と女性を上回っている。
また年齢層別では、男性は60代が27.2%で最多、次いで50代23.7%、40代、70代が15%台となっている。
一方女性は、50代が最多で29.1%、次いで60代が22.9%、40代が16.3%となっている。
具体的には下図を参照のこと。

出典;警察庁広報資料より転載

|被疑者が詐称した身分・地域

被疑者が詐称した身分としては、
〇 詐称した地域
 78.7%が日本国内であったが、東アジア、東南アジアもあった。
〇 詐称した職業
 最も多かったのが「投資家」を職業とするものが34.6%であった。次いで、著名人を詐称するものが12.2%、会社員4.9%と続いている。
下図を参照されたい 

|おわりに

対前年同期比で、認知件数が1.8倍、被害額が1.6倍と増加している状況にあることには、驚きを隠せない。
騙されないよう、またちょっとでも不安になったら、家族や周りの人に相談してみる勇気を持ちましょう。

参考資料

警察庁広報資料
https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/sns-romance/sns-touroma2024.pdf


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