
令和6年(2024年)の交通事故死者数等
年初に警察庁から令和6年(2024年)の交通事故死者数等が公表された。
その内容について抜粋して共有します。
|概要
公表された「令和6年中の交通事故死者数について」の内容を見ると,その概要は下表のとおりであり、
死者数は、2,663人であり2023年と比較すると-15人、-0.6%であった。
発生件数も29万792件と、-17,138件、-5.6%とわずかに減少した。
なお、令和6年の発生件数及び負傷者数は、12月末現在の速報値であり、今後変更される場合がある。、

|死者数の推移
戦後の死者数の推移をグラフで見ると下図のとおり。
交通戦争とも比喩された時期である昭和45年の16,765人をピークに若干の変動はあったものの大きく減少していることが分かる。

|高齢者(65歳以上)死者数
高齢者の死者数の推移は下図のような状況にあり、令和3年以降ほぼ横ばい状態である。

|おわりに
死者数がわずかながらではあるが減少した。
減少要因等詳細は今後の分析を待ちたい。
昭和45年(1970年)の死者数が16,768人,交通事故発生件数が約72万件という時代と比較すると、この50年余りで、発生件数が概ね3分の一、死者数が6分の一以下になるなど、大幅な減少をみることができた。
これは、道路交通に関わる多くの部門や救急医療の高度化などの複合的な努力の結果だと推察する。
引き続き、道路を利用する歩行者や運転者などのルール遵守など交通安全意識の高揚を期待したい。
参考資料: