結婚詐欺 その4_事例
今回は結婚詐欺等に関する事例を紹介します。他人事と思わないでくださいね。いつあなたに接近するかわかりません。
|事例紹介
結婚詐欺で逮捕された実例を紹介します。
➤ マイホーム建設を出しに総額1億円を騙し取り逮捕
交際していた女性医師(30代)に結婚等の意思を示しながら嘘をついて、合計2,500万円を騙し取った事件。
この際に
「自分は級住宅地に土地を持っている、将来2人で一緒に住めるように新築の家を建設している。」と結婚を匂わし、そのうえで「結婚後にかかる贈与税や相続税への対策として、1,000万円を入れて欲しい。また、債権も購入してほしい。」
と申し向けていた。
➤ 祖父が資産家で、今はサウジアラビアで仕事をしている
このケースでは、他の女性10人くらいから合計1億ほど騙し取っており、被害額の大きい結婚詐欺事件として注目を集めた事件。
この時の殺し文句は・・・・・
「高級住宅地に一緒に住むにを建設中|である」
といい女性医師らから「1億円」だまし取ったというものです。
➤ マッチングアプリで出会った女性ら合計1億円近くを詐取し逮捕
マッチングアプリで出会った女性から、合計1億近くを騙しとったとして逮捕された事件がありました。
会社役員の男性(30代)は、マッチングアプリで知り合った女性(30代)に対し、FX取引で高収入を得ているかのように装い、運用のためにお金を預けてくれないかと持ちかけた。お金のやり取りをする際に、偽名で署名するなどして借用書を偽造し、自身の口座に合計1億 1.500万円を振り込ませました。
男性は既婚者であることを曝し、女性を信用させるために、「結婚したい」などと嘘のメッセージを送っていました。
このケースでは、FX取引の配当がないことを不審に思った女性が、警察に相談することで事件が発覚しています。
➤ マッチングアプリで知り合った女性(50代)からマンション購入費として500万円を騙しとったとして逮捕
男性 (50代)は、女性に対し、「一緒に住むなら港区あたりがいいね」などと嘘の結婚の約束をし、高層マンションの内見をして結婚を信じさせた。
そしてマンション購入費500万円を受け取ったあとは、「物件を他の希望者に取られた」などと理由をっけて返金には応じなかった。
男性は、他にも複数の女性から金銭を騙し取っていた。
➤ 出会い系サイトで知り合った女性(50代)から600万円をだまし取り逮捕
販売業の男(38)は出会い系サイトで知り合い交際中で結婚を望んでいた女性(50代)に、「旦那と別れて俺と結婚しよう。離婚すると貯金の半分は旦那に持って行かれる。貯金をおろして預けてくれれば離婚後に返す」などうそをつき現金600万円をだまし取った。
|結婚詐欺が立件される条件
前回、詐欺罪の構成要件について記載しましたが、結婚詐欺において詐欺罪が成立するかどうかの大きなポイントは、『欺罔(ぎもう)」行為の有無、つまり騙すという行為があったかどうかということになります。
一般論としては、結婚を約束した相手に対して、「結婚資金を貯めよう」、「一時的にお金の援助をしてくれ」などの話をすることはあり得ることで、必ずしも詐欺でなくてもあり得ることですよね。
結婚する意志がそもそもない、金を返す意思がそもそもない、などだます意思があったことを疎明していかなければならないので、立件が難しい犯罪だといわれています。
しかし、不審に思ったらまずは警察署などに相談しましょう。
警察では、相談に基づき、いくつかの同種の相談から手口を分析したりして、同時期に複数の人に同じようなこと(結婚しようなど)を言っている事案を特定していくことで「詐欺の意思」があるかなどを見極めて事件化していくようです。
|おわりに
いずれの事例を見ても、多くの人は「なぜ騙されたのだろうか」、「こいうことで騙されないよね」と思ってしまうような事案です。
でも実際に多くの被害が発生しているのが実態なんです。
甘言を用いて近寄ってくる異性には要注意です。