「トクリュウ」ってなんですか?
昨日(3/28)警察庁は「治安情勢の変化や組織内の問題から生じる「警戒の空白」を防ぐための取り組みとして、全国の警察で計2,700人以上を増員する」と発表しましたね。
治安対策のための増員は賛成です。
その増員要素として、「トクリュウ対策」のための要員などを増やすということでした。
ところで「トクリュウ」って何だか分かりますか?
|トクリュウ?
カタカナでこのように表現していますが、正式には「匿名・流動型犯罪グループ」といいます。その通称名として「匿名」の「トク」と「流動型」の「リュウ」を組み合わせた造語だそうです。
2023年7月に警察庁が「SNSを通じて募集する闇バイトなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団」と定義した組織犯罪の類型を「匿名・流動型犯罪グループ」といいます。
そしてその「トクリュウ」によるものと思われる特殊詐欺や闇バイトが過去最高のペースで増加し被害が多発しているという。
つまり、その特殊詐欺などの犯罪撲滅に向け、警察庁のトップが大号令を発したのが「匿名・流動型犯罪グループ」、通称「トクリュウ」と呼ばれる犯罪集団の壊滅であり、そのための要員を増強しようということです。
|トクリュウの特徴?
では「匿名・流動型犯罪グループ(とくめい・りゅうどうがたはんざい)」とはどのようなものなのでしょうか?
その特徴をあげてみると
○ 暴力団・準暴力団との関連も指摘される場合がある。
○ 従来型の反社会的勢力のような統制がなく、勢いに任せて犯行に及ぶ傾向がみられる。
○ 離合集散を繰り返しながら多様な犯罪に関わる。
ということです。
また、2024年3月には、構成員が1万人を超えており治安上の脅威になっているともいわれています。
|警察白書では・・・
令和4年の警察白書にトクリュウに関して掲載されていましたので,参考まで引用させていただきます。
|検挙事例
警察庁が発表した資料から検挙事例を抜粋し掲載します。
○ 令和4年5月に発生した特殊詐欺グループ内でのトラブルを発端とした監禁事件の捜査を端緒として、同グループのリーダーの男(25)がSNSを利用するなどして実行犯を募集した上、高齢者のキャッシュカードを別のカードにすり替えて窃取するなどの手口で特殊詐欺事件を広域的に敢行していた実態を解明し、令和5年5月までに、同男ら37人を窃盗罪等で逮捕した(大阪、滋賀及び奈良)。
○ 暴力団構成員の男(22)は、自らがリーダーとなっている集団のメンバーらと共に、令和4年5月、知人の男性を車両後部座席に乗車させ、同男性の顔面等を殴るなどの暴行を加えて負傷させるとともに、同男性の両手首等を結束バンド等で緊縛し、同男性の目等を粘着テープで塞ぎ、同車からの脱出を不能にした。さらに、これらの暴行等により反抗を抑圧されている同男性から腕時計等を強取した。同年8月までに、同男ら5人を逮捕監禁罪等で逮捕した(警視庁、福岡)。
○ 暴力団と密接に関係し、その資金源となっている状況がうかがわれる集団のメンバーであり、飲食店の個人事業主である男(40)は、令和3年1月から同年11月にかけて、国の雇用調整助成金制度の特例措置及び緊急雇用安定助成金制度を利用して同助成金の名目で現金をだまし取ろうと考え、虚偽の雇用調整助成金支給申請書等を厚生労働省福岡労働局に提出して同助成金の支給を申請し、現金合計約2,554万円をだまし取った。令和4年6月、同男を詐欺罪で逮捕した(福岡)。
○ 電磁的公正証書原本不実記録(偽装結婚等)等の事件を起こしていた集団のメンバーの男(36)らは、住宅ローン融資の名目で金融機関から現金をだまし取ろうと企て、令和3年4月から同年6月にかけて、勤務先や年収等について虚偽の内容を記載した住宅ローンの借入申込書を提出するなどして金融機関に融資を承認させ、総額2,498万円をだまし取った。令和4年8月までに、同男ら3人を詐欺罪で逮捕した(岐阜)。
○ 表向きにはラップグループとして活動している集団を特殊詐欺事件の捜査過程で把握したことを端緒として、同集団に対する実態解明を進めた結果、同集団がSNSを利用して大麻の密売をしていることが明らかになった。令和4年9月までに、同集団のリーダーの男(26)ら13人を詐欺罪、大麻取締法違反(営利目的譲渡等)等で検挙し、同集団を壊滅させた(群馬、沖縄)
|おわりに
トクリュウ、すなわち「匿名・流動型犯罪グループ」による闇バイトや特殊詐欺などが著しく増加し被害額も増加してるようです。
みんなが安心安全に過ごすことができるよう、また平穏な生活が確保できるよう、警察庁等取締機関にはトクリュウと対峙して欲しいですね。
ではまた~~
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