110番の日と映像通信システム
毎年1月10日は「110番の日」と言われていますが、110番システムについてちょっと解説しましょう。
|110番とは
言わずもがなですが、全国共通の警察への緊急通報のための電話番号ですね。事件・事故の場合などに通報する電話番号です。
|「110番の日」とは?
警察では、1月10日を「110番の日」としています。
これは、緊急通報用の電話番号「110番」にちなんで定められています。
最初に110番の日を設けたのは、警視庁で1985年12月に制定したとのことで
す。
その後、警察庁の指導の下に、現在では全国的なものとなっており、この機会に、110番通報の重要性と適切な利用を推進することを目的としています。
また、毎年記念日には、全国の警察本部ではいろいろなイベントや110番通報に関するキャンペーン、広報活動などを行っており、その状況や警察の広報内容などをマスメディアも取り上げるなど広報効果を高めています。
|「110番映像通報システム」について
最近では、110番は音声による通報だけではなく新たなシステムが導入されています。それが「110番映像通報システム」です。
このシステムは、音声だけでは把握が難しい事件・事故等の現場の状況を、スマートフォン又はタブレット端末(以下「スマートフォン等」という。)により警察に通報することができるシステムのことです。
|システム使用の流れについて
通常110番通報は、警察本部の通信指令室という部署で受理します。
その後このシステムを必要により活用することになりますが、その流れは、以下のとおりです。
👉 必要性の判断
110番通報を受けた警察職員は、通報の内容から、現場の映像を受信することで一層現場の状況や目撃した犯人の人相着衣など手配するために必要な情報を得ることができる、その必要があるかを判断します。
👉 アクセスまでの流れ
〇 必要性があると判断した場合、通報者の同意を得て、通報者のスマートフォン等にSMS(ショート・メッセージ・サービス)を利用して、専用URLを送信する。
〇 届いたショートメッセージにURLがあるので、それをタップすると。 110番映像通報システムにアクセスできる。
〇 最初に表示される、留意事項、同意事項に同意することが必要。
〇 位置情報とカメラの利用許可を求められるので、両方とも許可にする。〇 カメラが起動するので撮影開始をタップする。
〇 撮影中に撮影してほしい場所などについて警察から電話で依頼があることがある。
〇 撮影している動画はリアルタイムで警察へ送信される。その情報をもとに現場に派遣する警察官に必要な指令を行うことになる。
〇 例えば、犯人を見かけて写真を撮影した場合など、スマートフォンに保存した写真も警察に送信することができる。
〇 通報者は周囲の安全を確保した上で110番通報をし、事件事故などに関する写真や動画を撮影したことを伝える。
〇 URLが記載れたショートメッセージが届くので、同じ手順で送りたい写真や動画を選んで送信する。
なお、システム利用時の注意として警察庁が広報している内容は以下のとおり。
|おわりに
110番システムで現場の映像や犯人の映像などがあると、事件や事故の現場状況や犯人の服装が明確になるので、その後の対応に大きく役立ちます。
できるだけ簡便な利用方法であると良いですね。