長岡でへぎそばを食べてきた話
新潟に行きたい。けど東京からだと新幹線で往復2万円ほどかかる。
払えないわけではないし、2万円で行き来できるのは安いとも言えるけど、自転車で行けばタダじゃね? ということで行ってきました。
(ゴールデンウィークで暇だった)
目論見では日没前に群馬県と新潟県の県境・三国峠を越えるつもりだったのですが、坂が始まるとみるみるスピードダウン。
体力的にもその日のうちに峠を越えるのは無理と考え、三国峠の手前、赤谷湖の脇で野宿しました。
持参した寝袋が役に立ちましたが、長男だから耐えられた。
5月上旬。寝袋なしだと凍死の可能性もあるので、よい大人は真似しないようにしてください(旅行は計画的に! 皆さんはちゃんとした宿に泊まりましょう)。
赤谷湖からこの標識までおよそ2時間。
昨日のうちに越えようと思ったら、夜8時か9時か、体力も底をついていたのでもっとかかったかもしれません(平地とはいえ10時間走ったあとに越えるもんじゃない)。
三国峠を越え、坂を降っていくと、じきに上越新幹線・越後湯沢駅の前へ。
そこから先は昨年10月に走った「ゴールデン・サイクル・ルート」です。
じつのところ今回は海沿いの寺泊・魚の市場通りを目指していました。
東京でお世話になっている鮮魚店「角上魚類」の本店があるので、一種の聖地巡りのつもりだったのです。
ですが。昨日の疲れが残っているためか、ほぼ平坦な道でも時速20kmくらいしか出せません。
ゆっくり走って寺泊までいけないこともありませんが、到着するのは15時ごろになりそう。
ここは冷静に判断して目的地を長岡に変更しました。
長岡といえば夏の花火大会が有名ですよね〜(行ったことないけど)。
そのほか新潟5大ラーメンの1つ「長岡生姜醤油ラーメン」があったり、ご当地グルメの「タレかつ」「洋風カツ丼」、長岡のソウルフードとも言われる「イタリアン(ミートソースのかかった焼きそば)」などもあります。
この辺が新潟の魅力だなぁと思います。
長岡という限られた範囲のなかでも、これだけ独自の食文化が発達しているのすごい。
さて、そんな長岡で私が選んだのはこちら、「越後長岡 小嶋屋」さん。
新潟名物の1つ、へぎそばがいただけるお店です。
へぎそばは魚沼周辺が発祥とされています。
蕎麦のつなぎに「布海苔(ふのり)」が使われているのが特徴で、その真価は歯応えと喉越しにありと見ました。
歯応えがぷつぷつと小気味良く、またつるつるした麺で、喉越しもたまりません。
布海苔は食用にもなりますが、糊(のり)として織物などにも使われます。
つまりへぎそばとは食文化と織物文化が融合したものといえますスミマセン、ウィキペディアの受け売りです。
とにかく、以前お土産でいただいた乾麺のへぎそばとは別物のの美味しさでした。
小嶋屋さんだから美味しかったのか、それとも生のへぎそばはどこも美味しいのか、また別の店に行って確かめたくなりました!
お昼ご飯を済ませたあとはお土産を買って、新幹線で東京に戻しました。
自転車で東京から長岡まで、初日10時間+二日目8時間。
合計18時間かかりましたが、長岡から東京まで、新幹線の乗車時間はおよそ1時間40分。
運賃は8,910円!(2024年5月現在)
もちろん自転車は乗って楽しいものですが、新幹線は決して高くないんだなぁというのを実感する旅になりました。
今度こそ寺泊に行くぞ!
おわり
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