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ウェブ制作にかかわる時の、みぞとミソ

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サイボウズのWebチームが「Web制作にかかわる人」に向けた情報を発信していきます。
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#web制作

サイボウズWebチーム、noteはじめます

はじめまして。サイボウズのWebチームです。 このたび、チームで「Web制作にかかわる人」に向けた発信をはじめることになり、今日はその経緯を書いてみようと思います。 「三方良し」となるWeb制作を目指すチーム サイボウズには、50以上ものWebサイトが存在します。 企業ホームページ、kintoneやGaroon、サイボウズ Office、メールワイズなどの各製品サイト、採用サイト、そしてオウンドメディア・サイボウズ式など……。 なぜこんなにサイトが存在するかというと、

受注者と発注者はなぜわかりあえないの? 話し合ってみた【中編】「嫌な発注者」にならないために

Web制作の発注者と受注者の双方がハッピーになれるチームを作っていくための特別対談企画、中編です。   前回は、Web制作を依頼する段階でどんなことを考えるべきか、また、情報共有しておくべきかなどを、サイボウズWebチームの千葉と、Web制作会社ペップの有江さんとで語りました。今回は、プロジェクトを発注・進行する立場として、お互いがハッピーに働けるためにやるべきこと、やってはいけないことなどについて語ってみました。 参考:前回の記事 受注者と発注者はなぜわかりあえないの?

受注者と発注者はなぜわかりあえないの? 話し合ってみた【前編】「初めてのWeb制作依頼」は怖くない!?

「三方良し」となるWeb制作を目指してサイボウズWebチームは、コーポレートサイトなどの運営を担当するとともに、製品関連サイトなど50以上あるWebサイトの担当者と、各制作会社さんとの橋渡し役を担っています。 Web制作を行う際に、受注者に意図を上手に伝えてスムーズに仕事を進めてもらえるようになり、発注者は目標としていることをうまく達成でき、ユーザーには使い勝手がよく目的に到達しやすい!と喜んでもらえるにはどうすればいいか考えて、取り組んでいます。 長年この仕事に就いてい

発注側から制作側になってわかったこと

こんにちは、ゆうこやです。IT企業でWeb制作・運用支援を行っています。 今年1月から半年、デジタルハリウッド by LIGの「Webデザイナー専攻」を受講しました。Web制作全般の工程を学び、卒業制作ではクライアントワークを行いました。 普段の仕事では発注する立場の自分が、初めて制作側を経験してみて、気づいたことがいくつかあったのでまとめてみたいと思います。 整理できてなくていいので情報は多い方が嬉しい発注側として制作会社さんに要件をお伝えするとき、ちゃんと要件整理し

会社員でよかったと思うこと

20代前半に1年間だけ、デザイナーとしてフリーランスを経験しました。若気の至りといえばそれまでですが、当時は本当に苦しく、夜も眠れない日々が続きました。それからは会社員として働いています。 フリーランスを経験してよかったことも多いですが、今回は僕なりの視点で会社員でよかったと思っていることを書いてみようと思います。 フリーランスで求めた自由フリーランスになった理由は、当時代理店でデザイナーをしていて、業務内容的に一人でもできそうと思ったこともありますが、もともと独立願望が

Webサイトの目的を言語化する方法

こんにちは、ゆうこやです。事業会社でWebサイトの制作、運用を行っています。 みなさんは、Webサイト制作を制作会社に発注する時に、まず何からはじめますか?おそらく、プロジェクトの方向性や要件をまとめたRFPを作成し、制作会社さんへお渡しするのではないかなと思います。 RFPは大きくわけると「プロジェクトの概要」と「Webサイトの目的」をまとめたものですが、Webサイトの目的ってどう言語化するとよいかわからないですよね。 そこで今回のnoteでは、RFPの書き方について

Webサイト運用という沼にはまった話#(社内)転職体験記

「社内転職」という言葉はないかもしれないけど、部署が変わる=ほぼほぼ転職と同じように仕事の仕方もスタイルも変わると思うので、以前noteが募集していた「#転職体験記」というお題に、今さらながら乗じて経験を書いてみようと思いました。 2015年に育児休暇に入る時、私はサイボウズで広報を担当していました。 妊娠が判明する前から頼りになる後輩も入っていましたし、取材や製品発表に合わせたプレスリリースやイベントをセットするなど、自身の都合で仕事の時間が調整しづらい部門に戻れる自信も

やっていることは同じでも、役割が同じとは限らない

いつの間にか本厄が終わっていました。サイボウズでは定年がないですが、一般的な定年の65歳までを考えると、実はまだ折り返し地点でもないみたいです。まだまだ精進が必要だと思う今日この頃ですが、これまでの職歴について振り返ってみようと思います。 職歴は、新卒で広告代理店のデザイナーから始まり、フリーランスのデザイナー、Web制作会社のディレクター、現職のサイボウズと複業という流れです。 やっている事自体は一貫しているつもりですが、振り返ってみるとそれぞれの環境で役割は異なること

見直しが、新たな発見を生む

前回の記事でアドベントカレンダーを完走したと思っていましたが、勘違いでした。そんな勘違いが多くなってきた年頃なのか、「見直すこと」の大切さを日々実感しています。 自社の理解促進のためのWebコンテンツを企画しているのですが、自社への理解促進なので、当然ながら自分自身の自社への解像度を高める必要があります。 そのため、入社前にも、入社後にも何度も読んでいるはずの「チームのことだけ、考えた。」を改めて読み直してみたところ、なんとなく理解していたと思っていた部分に対して、新たな

しくみ化に大切な臨床知

サイボウズにはザツダン文化が根付いています。その一環として、半年ほど前から「コミュニケーションが固定化しているメンバーに、普段とは違う継続的な繋がりを」をコンセプトにした活動に参加しています。 隔週で4人グループのザツダンを行い、話すテーマを各自順番で決めています。僕の番では、誰もが話せそうなテーマがいいなということで「好きな本の一節をプレゼンしよう」にしました。 毎回それぞれが話す内容が独特で面白いのですが、好きな本の一節も多種多様でした。「哲学」「伝記」「人材・組織開

あれ?いつの間にか動かない…?Webの気づきにくいトラブルと対応方法あれこれ

Webサイトを運営していると、大小さまざまなトラブルに見舞われることがありますよね。 サイトの制作ファイルにミスがあって誤った情報が公開されたり、サーバーのエラーで閲覧できなくなったり、といった気づきやすいトラブルがある一方、「ここ最近触っていないのになぜ?」「通常は問題ないのにこのケースではうまく設定できない」、あるいは気づいたのが実装してからだいぶたってからになってしまう、といった気づきにくいものまでいろいろあります。 今回は後者の「気づきにくい」トラブル、とくにWeb

わかりやすさも、ほどほどに?

「わかった」と思っていても、後々考えると「わかったつもり」だったなと思うことが往々にしてあります。 例えばプログラミング。本を読んだり、オンラインのチュートリアルをやったりすることで、書き方も理解して「わかった」状態になることがあります。でも実際にコードを書いてみると、思っていたよりも難しくて全然書けない、、と落ち込むことがよくありました。 わかったつもりの状態から少しでも理解が進めば、今よりも少しだけわかった状態に。さらにわからない事象に出会うことで、わかったつもりの状

リアルかオンラインか。テレワーク時代のバランス感覚

サイボウズでは、ほとんどがテレワークです。出社しようと思ったら「なんで出社するの?」と聞かれる時代になりました。 現在所属しているWebコンサルチームは総勢4名で、メンバーの居住地は東京、千葉、山梨、大阪とさまざま。僕は大阪に住んでいて、大阪オフィス所属ですが、出社したとしても、身近な部署の人がいなくて(性格もありますが)ほとんど話すことがなく、自宅で仕事するのと変わらないなと思って、今年に入ってからまだオフィスには1度も出社していません。業務上でもオンラインでほぼ完結して

「理由なき修正指示」から生まれる、Web制作会社との溝

事業会社(発注側)のWeb担当者は、数多くのパートナーさんと関わると思います。Web制作会社、更新専門会社、システム会社、サーバー運用会社、SEOコンサル会社、カメラマンなどなど…。多くの方と関わるからこそ、「パートナーさんとの関係」に悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。 関係がうまくいかなければ新しいパートナーさんを探すという選択肢もありますが、その選択肢をとるにしても、原因が何であったかは考えておきたいものです(実際はどちらか原因があるのか曖昧だったりするので難