夏に備える梅しごと
こんにちは
CxC Leather ひろもりです。
じめじめする梅雨の季節、スーパーマーケットの青果売り場では甘酸っぱいさわやかな香りが気になります。
さわやかな香りの正体は青梅!
梅が収穫されるようになる6月頃から、売り場では、箱の中にごろごろと山になっている姿がよく見られます。
梅雨の到来と梅しごと
梅の実が熟すころに降る雨…梅雨の語源にはこんな説があるそうです。
梅しごととは、梅干や梅酒、梅シロップを仕込むための一連の作業のことを言います。
「梅しごと」…仕事ですけどかわいくて楽しそうな響き。
梅を収穫し、漬け、梅干しなら梅雨明けに干す。
一年に一度のことですが「今年の梅は…」「天気が…」など、自然の営みや環境のこと天気のことなどにも気を掛ける良いきっかけとなっています。
うちの梅シロップ
今年は6月23日に漬けました。
我が家では梅干しは漬けませんが、この時期になると梅ジュースのシロップを漬け込みます。
家庭によって様々な仕込み方があると思いますが、わたしの母は梅を漬け込む前にフォークでプチプチと穴をあけます。
梅のエキスを染み出しやすくしているそうです。
他にも漬ける前に冷凍をすると、繊維が壊れてエキスが染み出しやすくなるようです。
大きめの青梅と氷砂糖を、交互に入れて約一カ月。
梅のエキスが染み出した滋養たっぷりのシロップができ上ります。
水や炭酸水で割ったり、かき氷にたっぷりかけたり、ふにゃふにゃになった梅の実を食べたり…
夏の暑い時期にピッタリのシンプルでおいしいジュースです。
梅はその日の難のがれ
赤い実は熟し始めていて特にいい香り
朝、梅を食べれば、その日一日、災難から逃れることができる、ということわざです。
梅に含まれるクエン酸は疲労回復や殺菌効果があるので、昔から病気の予防に使われてきました。
そのため、このように表現されるそうです。
この諺の梅は梅干しのことを言うようですが、暑い日に梅ジュースを飲むと梅の酸っぱさに体の疲れが「スーッ」とひいていきます。
クエン酸の酸っぱさと、瑞々しい夏の味。
うちでは、おいしくて体にうれしい夏のエネルギードリンクです。
梅は三毒を断つ
三毒とは・・・「水毒」「食毒」「血毒」のことを指します。
「水毒」は体内の水分の汚れ
「食毒」は暴飲暴食や不規則な食事など、食生活から体内のバランスが乱れた状態
「血毒」は血液の汚れのこと
梅に含まれている成分は、体の様々な機能を改善する効果があるため、このように言われているそうです。
すこし書きだしただけでも梅のすごさがわかってきます。
さらに、梅干しには腸の調子を整える作用もあるそうです。
夏は汗をかいて塩分不足になりがちなので、うめぼしはぴったりですが、塩分が高いので体にいいからと言って食べすぎは注意です。
「待つ」を楽しむ
ぷくぷくしてます。生きてます。
今は様々なフルーツの現役シロップも売っているので、購入すればすぐに飲むことができます。
でも、果実を買って準備をして漬けて待つ…昔ながらの梅しごとは時間も手間もかかりますがやはり特別!
「いつかな」「おいしくできるかな」「どれぐらいできたかな」
どんなものでもすぐに欲しいときに手に入る「今」だからこそ、ワクワクと「待つ」を楽しみたいです。
日にちとシロップの量を背を図るように観察・記録しています。
色々な梅ジュース、それぞれ美味しさが違いますが、わたしのなかでは昔から飲み親しむ母親がこしらえたものが一等おいしい味に感じます。
今年はきび糖バージョンも作りました。
飲み比べが楽しみです。
CxC Leatherでもわくわく「待つ」オーダーメイドの革製品を集めています。
直ぐに購入できないので「便利」とはちがいますが
オーダーメイドなので、注文後に心を込めてお作りしています。
日本のどこかで、自分だけの物が自分だけのために作られている…
そんな風に考えてみると「待つ」のも悪くない、むしろ楽しい気持ちになってきます。
今週もありがとうございました。
とっておきの果実シロップレシピがあればぜひ教えてください。
CxC Leather(シーバイシーレザー)
「わたしが育てる、わたしを育てる」をコンセプトにお客様と一緒に育つヌメ革を使ったハンドメイドの革小物を製作・販売しています。豊富なカラーから自由に組み合わせてあなただけのカラーを作ってください。
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