こぼれる涙が確かにわたしを強くした。#シロクマ文芸部#月めくり
月めくりのカレンダー。
もしも、捲るごとに時が戻るなら、今まで捲ってきた何枚もの時間をわたしはあの頃まで巻き戻していくでしょう。
幸せだった日々、今は叶わない夢、もう一度やり直したい、あの頃へ。
あの時、あなたの話をもっとちゃんと聞いてあげてたら、何かが今と違っていたかもしれません。
歪んで狂って仕舞った人生に、途方に暮れるうつろな瞳。不安に押しつぶされそうになりながら歩く路、先の見えない暗闇の中のトンネル。立ち留まって、うずくまって、溢れ落ちる涙。
弱さの上に積み上げていく人生。確かにわたしは弱い、けれどそれは決して、か細くないことを知っている。だから、選択して来た路を後悔しないで、10年後のわたしが教えてくれる、その選択は間違いではなかったことを。
月めくりのカレンダー、時々戻りたくなるあの頃へ。
だけど、わたしは忘れない。
こぼれる涙が確かにわたしを強くした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
主人が病に倒れてからもうすぐ、12年が過ぎ13年目を迎えます。
当時は、まさに子育て真っ最中で、子ども達も幼く、わたしは途方に暮れる日々でした。それでも皆様に支えられ、ここもでやってこれました。10年前のわたしに伝えたい『今もなんとか生きているから大丈夫』と。
子育て、介護、仕事、学業だけでなく、今、まさに真っ最中の方々にお伝えしたい。ただあなたが居てくれるだけでどんなに嬉しいことでしょう。
心を籠めて『ありがとう』を伝えたい。
こちらの作品は、
小牧幸助 様 のサイト
シロクマ文芸部の今週のお題に参加させていただきました。
素敵な企画、素敵な出会いをありがとうございます。
イラストの写真は
映画『余命10年』公式 様 のお写真を使わせていただきました。
映画『余命10年』公式 様 ありがとうございました。
ちなみに、今回の作品は、映画『余命10年』と関連はなく。
みんなのフォトからお写真を選んで使わせていただきました。
素敵なお写真、ありがとうございます。