見出し画像

パチスロ嫌いから考える好き嫌い

今朝、仕事と勉強をしに家の近くのガストに行った。
向かいのパチンコ屋には、開店前から20人ほどがこの寒い中ならんでいた。

「まったくつまんないことに時間を・・・」

と心の中で思ったが、パチンコはつまらないことなのか?同じ視点からすると自分のやっている仕事や勉強、noteなどもつまらないことではないか?

パチンコ嫌いな人は多いと思うが、それは「胸張って嫌っていい理由」が外から提供されているからなのではないか。

通っていた大学院にはパチンコ好きがある程度いた。
大学時代の親友はその一人。
彼曰く「パチンコをしていると無心になれてすっきりする」
いわゆるマインドフルネスというやつだ。そんな効用もある。

世間/自分はなんでパチンコが嫌いか?

不要不急の外出、と言われたときにニュースで時々バッシングされていたが、その背景について、ネットで見る言葉や、自分で思うところを集めてみると以下のように分けられる。

①他人に害を与える
 ・依存症
 ・不良外国人や暴力団組員の資金源など(この辺りは詳細調査していないので事実不明)

②下劣とされている
 ・ギャンブルだからなんか嫌なイメージ
 ・生産性がない
 ・うるさい・くさい

いろいろバッシングされているが、こんなものではないか。
あげてみると、そんなに騒ぐほどのものか?と思った。

いくつかのサイトの文脈を見ると、
②が感情的な根っことしてあり、それを擁護する形で①があるようになっているように見える。

②の下劣とされているのは、社会規範との違いがより深くにある。その社会規範は、清く正しく社会に貢献、といったところで、パチンコを批判する。
しかしながら、そんな窮屈な世界で生きていけるわけがない。
誰もがこれだけの理由で、大声で批判するのをためらう。それは、差別的だからだ。

②を差別できでなくする理由付けとして①が存在する。
①は社会にとって害であるという理由を提示して、みんなで批判していいよという約束事をつくりだす。

理由付けで創作/強化される好き嫌い

同じような構造がほかにもある。

なんかいい感じの服だ+新開発○○繊維で暖かい=この服好き
ピアノってなんかかっこいい+脳によい=ピアノ好き
あの人なんか嫌い/うらやましい+小さな悪事/不倫/脱税=人間的にサイテー
ブランドバッグ自慢したい+職人手作り・丈夫=丈夫だから好きなバッグ

なんかいい/嫌だ+科学的エビデンス/ストーリーで好き嫌いがつくられる

自分の中でよく認識されるのは=以降の感情だが、その背景を考えることが重要だ。

特に何かを嫌いと思ったとき、自分の普段やっている行動と比較すると、それほど批判する必要のないことに気づくことが多い。

テレビでいろいろなスーパーフード的なものや、○○を食べれば痩せる、のようなことが紹介されて、ブームが起こるが、一向に何も変化はないし、あるわけがない。

様々なトレンドが生まれて消えていく。
人間は約束事を消費することを楽しむ生き物なのではないかと思う。
トレンドや常識という約束事に、片足を突っ込んで、そことの違いでゲームをすることに時間を使っている。

約束事にどっぷりはまりすぎて、行き過ぎた批判をしたり、はまりすぎて依存するようなことは避けておきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?