47才のキャンパスライフ 〜慶應一年生ミュージシャンの日々〜 52「おすすめ? コメディショー英語学習」
英語学習に関する話題はこのシリーズの中でも割とスキを多めに頂く傾向がある。というわけで今日も英語学習の話です。
先日YouTubeショートに流れてきた白人のお兄ちゃんのスタンダップコメディがめちゃくちゃ面白くて、時を忘れてかなり沢山観てしまった(そういうのbinge-watchと言うらしいですね)。
件の彼はMatt Rifeという29才(2024年9月現在)のコメディアンで、TikTokをきっかけにブレイクし、現在ではかなり大きい会場のライブツアーを各国で埋め尽くす大スターとのことである。(後から調べたらNetflixのスペシャルもあった)
https://www.youtube.com/@MattRifeComedy
観客との掛け合い(Crowd Workというらしい)が絶妙で「うまい!」みたいに感心してしまうものもあれば、かなり際どい、というかほとんどアウトなブラックジョークも多い。
うまい!というのは、なんかスマホをいじってた前列の観客にひとしきり絡んだ後
"You were on BeReal? Be present."
(ビーリアルやってたの? ビープレゼント(今に集中しな!))
みたいなセリフを超良い間で決めたり…と書いてみたけど、うーん、この面白さを僕の筆力で表すのは到底無理と悟ったので、興味のある人は観てみてください!https://youtube.com/shorts/rV9_PRfYLR4?si=YgfpWS-kHqJGGxrc
ブラックジョークの方は 国や地方、人種、宗教、ジェンダー、障害などある種のマイノリティへのステレオタイプ(偏見)がネタになるわけで、観る人によっては眉をしかめそうなものもあるんだけど、誰もが見知らぬふりをしているバウンダリー(境界)を勇気を持って偽悪的にぶち壊しているという感覚があって、僕はなんだか愛を感じて感動してしまった。
ステレオタイプ、偏見というのはある種のグループに対して漠然と抱くものである。なのでそれを目の前にいる観客個人に具体的にぶつけてしまえば「皆が皆そんなわけないじゃん」と無効化されてしまう。
観客個人やその観客が属するグループが持つ特徴のマジョリティとの違いをことさら際立たせ、笑いにする事で逆に
「本当はみんな仲間じゃん!」
的なふわっとした空気が生まれる。
しかしこれは誰がやってもそうなるとは思えず、彼の醸し出す雰囲気と培って来た人柄によるものだろう。言葉を使うコメディショーだからこそ、逆にノンバーバル(非言語的)な交流があり、理解がある。
そう言う空気付きの英語学習という事で、万人にお勧めできるかはともかく最近ハマっている英語学習としてちょっとご紹介してみました! すごい受けているのに意味がわからないと悔しいので、意地になって調べたりして、学習の動機づけとしては健康的なのではないでしょうか。
どうしてもわからない時は字幕に出ている英文をAIに放り込むと大体答えてくれる。いい時代になったものです。