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【ライブレポ】20210523東京アイドル劇場mini 【Fragrant Drive】

5月23日(日)、お茶の水のYMCAホールにて開催された、5人組アイドルグループ・Fragrant Drive(片桐みほさんはこの日欠席)のライブに行ってきました。

フラドラメンバー紹介

個人的には1カ月ぶりのFragrant Driveで、この日はかなり待ち焦がれていました。
早速ライブレポに移ります。

今回の主なトピックはこれに集約されます。

・「止まる」という動き

Fragrant Driveを生で観るのはこれで4回目なのですが、初めて観たときから素晴らしいなと感じているのが、振り付けの「止まる」動作です。

僕はダンスに関しては全くの素人で、偉そうに語れるものはなにもないのですが、前にどこかで聞いたことがあるのが、いかに止まる動作が重要かということでした。

動きのあるダンスにおいてはその動作自体も大事ですが、同じくらい止まることも大事だそうです。
止まることを意識しないと流れるような動きに見えてしまい、前後の動作とのメリハリがつかずうまく魅せられないのだそうです。

この日披露されたうちの2曲「恋花」「胸の奥のVermillion」には、止まる動作が特徴的なパートがサビにあります。

「恋花」では、手で落ちていく花を表現したような振り付けの後、その手をかざしたまま一瞬止まります。

「胸の奥のVermillion」では、香りをまわりに広げるような動きをしたあと、伸ばした腕を止めます。

この日のステージでは、これらの動作ではメンバーの動きが綺麗に止まっていました。
もちろん、止まらないといけないはずの振り付けですから止まっていないほうがおかしいのですが、そうだとしても非常に見栄えが良かったです。

また、止まる動作それ自体の美しさもさることながら、これが際立つことで他の動作にも良い影響を与えているように見えます。

このライブレポの見出し画像には、ライブ直後のメンバーを撮影した写真を拝借しているのですが、メンバーの多くの前髪が崩れていることからも察せるように、Fragrant Driveのライブは動きが多い印象です。

手先をクルクル回したり、腕をしなやかに動かすような振り付けだったり、スカートが大きく上がるほどに激しくターンするシーンなどがあったり、何かと動きます。

こうした動きというのは止まる動作よりもよほど多いのですが、激しい動きとは真逆である「止め」が少しでもあることで激しい動きが活き、シーンごとの緩急を生んでいるような気がします。

そして、これも書き添えておきたいのですが、メンバーのクルクルと回る指先やフワッと揺れる腕は非常に綺麗です。
指先や腕は照明を反射してまぶしく光っており、ステージとの距離感を実際より近く感じさせてくれます。


ここからは、この日印象的だったシーンを各論的に書いていきます。

この日は、現体制初お披露目となる曲のパフォーマンスがありました。
Fragrant Driveが元々所属していたレーベル「Label The Garden」所属の元グループClef Leafの、「眠れる姫にくちづけを」という曲です。

メンバーのSNSを見るに、この初披露に向けて相当気合が入っていたようで、特に歌声からは少々の緊張が伝わってきたのですが、フロアを見るメンバーの表情はそれとは裏腹に笑顔が目立っていました。

ところでこの「眠れる姫にくちづけを」。
生で初めて聴いた曲だったのですが、メンバーの辻梨央さんの歌声とよく合っている気がします。
辻さんの歌声については前回のライブレポでもフォーカスしており、そこでは「Magnet」という曲とマッチしていると書きました。
「眠れる~」と「Magnet」、両者雰囲気が似ており、おそらくどちらも短調です。
辻さんはこうした調の曲と相性がいいのかな、なんて思いながら見ていました。

それから、先に「止まる動作」がある曲としてご紹介した「胸の奥のVermillion」ですが、ステージに勢いがあったためか本来のテンポより速く進んでいるように見えました。
何度聴いても良い曲です。

この曲には、板橋加奈さんがソロで歌う「心から願うことだけ」というパートがあります。
ここでの最高音は、板橋さんの歌い方の違いが出ていて聴きどころです。
2年前に収録された音源だと、板橋さんはこのパートを地声で押し切っているように聴こえるのですが、ここ最近のライブ映像を見ていると、その出力を変えて歌っているように聴こえます。
この日、板橋さんは裏声をまぜた微妙な歌い方で、これまで生で数回聴いたときともなにか違う気がしました。

以上がライブレポです。

楽しい時間はあっという間に過ぎていくとはよく言いますが、この日はまさにその通りなひと時でした。
ライブ時間が30分間と長めで、MCトークも短めだったのですが、不思議と短く感じました。
今度は、5人全員が揃った状態でのライブが観られればと思います。

見出し画像:東京アイドル劇場mini公式ツイッターアカウント(@shibuyaidol)画像を改変


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