【ライブレポ】群青の世界 全国ツアー 「REBORN」初日名古屋公演
10月1日(土)に行われた、群青の世界 全国ツアー「REBORN」の名古屋公演に行ってきました。
場所は大須観音駅からすぐそこにあるell.FISTALL。
群青の世界の人気からすれば階下にある600人キャパの「ElectricLadyLand」でもいけるのではないかと思いながら、個人的に1年半ぶりの会場にやってきました。
10月から11月にかけて6都市を巡り、12月に4周年記念を兼ねたファイナル公演をグループの単独ライブとしては初めてO-EASTで行うというスケジュールになっている本ツアー、この日はその初日公演でした。
5月に横田ふみかさんが卒業し、2年近く続いた5人体制が終了となった群青の世界。
別れを惜しむ間もなく定期公演や遠征など次々とイベントを消化しながら、8月9日に開催された初めてバンドセットを従えてのワンマンライブで4人体制一発目の新曲「RIBBON」を披露しました。
歌詞には、発音が似た「Reborn」という単語が出てきます。
ツアータイトルはそこから取られました。
「REBORN」、ここに込められた深い意味を、ツアー初日に知ることとなります。
①名古屋ワンマン
この日は、村崎ゆうなさんのこの言葉に集約されるのではないかと思っています。
全18曲のライブを終え、充実したいい顔のまま記念撮影をしようというとき、どんなポーズでカメラに収まるかをくだけた雰囲気の中言い合っているときの一言でした。
ライブ終わりの、その日をバシッと印象付けるようなポーズがこれといってない時によく飛び出すセリフではあるのですが、どうしてそんな一言が印象に残ったかというと、村崎さんの一言があって初めて「名古屋に来たんだ」ということを大げさに言えば思い出したからです。
忘れていたわけではないのですが、そういえば今日はツアーの遠征だったんだと改めて認識したのでした。
それは、ツアーの名古屋公演を終えたというよりも、ワンマンライブの名古屋版を観たような感覚でした。
ここから、言葉の細かい使い方についての重箱的かつ主観的な話になっていくのですが、ライブアイドルで不思議に思うことの一つに「単独公演」「ワンマンライブ」の使い方があります。
どちらも意味合いとしては同じはずなのですが、どういうわけか場面によって使い分けられている印象で、しかも両者の間に明らかな線が敷かれているような気がするのです。
あくまでイメージで語ると、「ワンマンライブ」は何カ月も前から予定が出ていて「絶対空けておいて」とアイドルが強調するほど重要であり、今後の活動を占う意味でも絶対に成功させなければいけない印象があるのに対し、単独ライブも重要ではあるものの日程もワンマンほど前もって決まるわけでもなく、非対バンライブという意味合いが含まれているように思います。
重要度の序列としては明らかにワンマンライブの方が高く、単独ライブはワンマンに含まれない、対バン・フェスライブ以外のような感じがします。
積極的な単独イベントなのかその逆なのかという風に区別できるかもしれません。
そして、都内を拠点に活動するグループの場合、都外での単独ライブが「ツアー」という形を取るわけですが、それらはどうしても「単独ライブ」という色彩が強いような気がしています。
大阪ワンマンなどと打ち出すグループもありますが、ワンマンの冠がつかない限りはその格になりえないのではないかと思うのです。
もちろん重要でないライブなどありませんし、こうして言葉遊びみたいなことをするのがそもそもの間違いですし失礼な話なのですが、今の群青の世界でいえば大目標としているツアーファイナルが最も重要であり、タイトルにこそついてはいませんがこれが唯一のワンマンライブと呼べるライブのはずです。
さて、全国ツアーの名古屋公演ですが、終わってみれば単独ライブを越えてワンマンライブほどの充実ぶりでした。
都内を中心に考えてしまいがちですが、日本の真ん中こそふさわしい地なのかもしれません。
冒頭「青い光」「BLUE OVER」の2曲は、丁寧な自己紹介でした。
グループ名にある青に紐づいた2曲で、メンバーはじっくりと場をならしていきます。
この場限定で視力が上がったのかなぜか視界は鮮明で、生で観ているにも関わらず超リアルな4K画質を観ているかのような気さえしました。
曲のテンポを守りながら、振り付けの細かい動作が定規で引いたかのように狂いなく表現されています。
「強がりな正義」は久々の感じがして意外でしたが、この日は強がりだけでなく封印気味だった他の曲も何曲かスポットライトに照らされました。
ツアーの地方公演でお決まりともいえるのが、その地方にまつわるMCトークです。
名物を何か食べたとか、どこか観光地に行ってきたかなど、そこで生まれたちょっとした小話を聴くのは楽しいですし、方言クイズや罰ではずかしいセリフを方言で言わせたり、グループによっては寸劇をやるところまでありました。
そうしたやや緩やかな雰囲気が、気合でがちがちに固まったワンマンライブとは違う単独公演っぽさを生んでいるのかなと思ったりするのですが、この日はそうしたトークやコーナーが一切ありませんでした。
大阪か名古屋でしかやらないというレア曲「Nonstop」が入らなかったことも含めて、名古屋の要素はありませんでした。
唯一の名古屋にまつわる話題(?)は、冒頭に書いた村崎さんの一言くらいです。
ぞれに加えて、ライブ自体も初日とは思えないほど素晴らしいものでした。
グループ初の試みであるメドレーコーナーも含め、もしかしたらメンバーそれぞれで反省点はあったのかもしれませんが、パーフェクトなステージはこの先にあるのだろうなという初日特有の様子見の雰囲気もなく、既に満点に完成されきった印象だけが残りました。
「REBORN」という全7話のストーリーではあるものの、一話完結のものとしてみても何ら不足のない内容でした。
地方ツアーの一会場というよりも、ワンマンライブの会場が珍しく名古屋だった。
そういう感覚でした。
②メンバー4人について
メドレーコーナーに行く前に、メンバー各論に行きましょう。
工藤みかさんの伸ばす歌声が、会場もろとも包み込んでしまう瞬間が何度もありました。
全体的に高めの出力に設定されていたPAのおかげで、伴奏の竿隊の音まではっきりと聴こえていたこの日、工藤さんの歌声はさらにその上から覆いかぶさって聴こえてきます。
かなりの音量になっているはずなのですが、ここまで耳に優しく、しかし的を射て強烈な歌声というのは工藤さんならではでしょう。
後ろ姿も綺麗で、つい目で追ってしまうのですが、後ろに目が付いているのでしょうか。
急に振り返ってフロアに鋭い視線を送ってくることがあります。
こちらの気の抜けた顔まで見透かされているような気がして緊張感が走ります。
一宮ゆいさんは目を細めながらフロアを見つめ、時に詩の世界に入るかのように目を閉じていました。
表情にはすごく色気があると思っていて、大きい涙袋と厚めの唇には、(こう書いているのが気持ち悪いのですが魅力をお伝えするためです)ミステリアスさと吸い込まれそうな危うさがあります。
この表情が多くの人を惹きつけているのでしょう。
口を閉じて振り向き顔を見せるところなどものすごく神秘的です。
最終的には良かった、楽しかったというところに帰ってくるのですが、ライブ真っ最中の感想はこれと少し違っていて、ステージと対峙しているようなピリつきを覚えることがあります。
ライブの楽しさの下に隠れてしまったその感覚を引っ張りだした時にいつも思い出すのが、村崎ゆうなさんの挑発的な笑顔です。
一見フロアとニコニコして会話しているようにも見えるのですが、いわゆる「レス」とはまた別物の様な気がしています。
気楽に眺めるのではなく、真剣に注目してくれと言っているかのような表情とも見えます。
後ずさりしながら移動するとき、新衣装の靴は白のロングブーツなので、一歩に確かな重みがあります。
新衣装を観てまだ数回で、上下でセパレートになっていることを初めて知りました。
身体を伸ばしたときに出てくるライブ筋はすごいです。
下手側に立ち位置が多く、気のせいでしょうが目の合うことが多かったように感じた水野まゆさんは、歌に説得力がありました。
明るいだけではなく少し陰のある群青の世界の歌詞が、水野さんを通すと一層入ってきます。
この日は特にその傾向が強く、歌詞を聴いた後「そうだよなぁ」と我に返って足元を見つめるような場面が多かったです。
③初のメドレー
こうして書きながら気付いたのですが、群青の世界のライブで思い出すのはこのパートでのここが良かったなというピンポイントでの記憶よりも、全体を通した抽象的な感想ばかりです。
今回に限らずこれまでのライブでも割とそうでした。
どうしてかなと考えてみると、集中力のなさとか記憶力の欠如など自分由来のことで色々考えられはするのですが、群青の世界の曲に注目して考えてみると、どの曲にもどこか同じ血が通っている気がしていて、ライブで通すと20数曲一つとして浮いた曲がないことに理由があるのかなと思い当たりました。
個別に取り出すと違いはもちろん明確なのですが、不思議とライブ空間に放り込まれると全てがつながりを持っているように思え、そして後で思い出そうとすると目に焼き付いた印象的なシーンがあってもそこで流れていた曲が一体何であったかがなかなか出てこない。
無理矢理過ぎる理屈ではあるのですが、こう考えると一応は納得がいきました。
そして、みなきょうだいに見える群青の世界の曲の統一性を存分に活かした試みがこの日、グループ史上初めて披露されました。
序盤5曲をノンストップで披露した後の、メドレーコーナーです。
結成から4年近く、これまでなかったのが不思議なくらいでした。
グループアイドルの中では円熟期となってくる4年目に突入しても、バンドセットワンマンなど果敢に挑戦し続けるのも、群青の世界の魅力です。
「次はどんな曲かなと、ドキドキしながら聞いてください!」
前半のMCを引っ張っていた工藤さんがこう言い、「真夏のヘリオス」から始まるメドレーコーナーが幕を明けました。
1サビが終わって2番までの感想の途中、音がブツッと途絶えました。
たった数秒ですが、全くの無音の時間です。
流れるように滑らかだったメンバーの動きは鈍くなり、アクシデントかと思ったほどでしたがそれもつかの間、「Quest」のイントロが流れてきました。
ステージではいつの間にかフォーメーションが出来上がっています。
そして1番サビまで滞りなく進んでいき、1番が終わるころにまた無音、そして3曲目のイントロ...
ワンコーラスをつなげたメドレーコーナーは、この繰り返しで進んでいきました。
何曲を披露したかという体内時計も、徐々に当てにならなくなっていきます。
ペースは常にステージにありました。
不自然にぶつ切りになった曲間、平静を装っていましたが、次の音が鳴り出すまではメンバーにとってもドキドキだったはずです。
ステージで音が止むのは基本的にはないはずで、演出上のしかけとは分かっていても多少なり不安になりそうなものです。
こちらもそんなドキドキを共有していました。
何曲やったかわからないメドレーに終わりが見えてきたのは、2番から始まった「アイ・ワナ・ビー」と2サビ後のCメロ始まりの「カルミア」がかかったときでした。
結果8曲もメドレーで通したようです。
カルミアCメロ、まずは歌姫・工藤さんのソロで、次のフレーズは村崎さんです。
直後のMCで「難しかった~」と振り返っていたように、音数が少ないなか正しい音を探り出して第一声を出すのはかなり難しいですし、勇気もいります。
忙しいフォーメーションチェンジも、例えば曲間にインタルードなどがあれば、レッスンで覚えなければいけない動作は多くなりますがつながりとしてはより自然になっていたかもしれませんし、メンバーにしてもやりやすかったかもしれません。
そんな選択肢も残されていたのかどうなのかはわかりませんが、あえて補助輪を外したような今回の挑戦だったものの、表情は不安などなく自信に満ちているように見えました。
ドキドキしていただろうというのは、こちらの勝手な想像です。
メドレーコーナーが終わるともう終盤戦です。
MCを2回しか挟まず、5曲→メドレー→5曲というハードな構成でした。
その一曲目「シンデレラエモーション」では、工藤さんの声がいつも以上に可愛らしく聴こえました。
カッコつけるのは得意だし好きだけど「シンデレラエモーション」のような可愛い曲調は難しくて..とのコメントが定期インタビュー「青の記録」最新刊には載っていましたが、直前の曲と声質が変わったのは明らかで、得意でないと謙遜しているだけで歌声の切り替えはやはり上手いです。
この日は特に変わり幅が大きいような気がしました。
次の「BEST FRIEND」は、「RIBBON」と同時に配信リリースされた新曲です。
自分が生で聴くのは初めてでした。
毎回欠かさず披露されるはずで、ツアーで育っていく事と思います。
生で聞くと音源とはまた違った感想が生まれてきたので、これについての雑感は次回の埼玉公演の時に回そうと思います。
ライブのカウントダウンは「僕等のスーパーノヴァ」で分かりました。
約1年前に初お披露目されてから一気に代表曲へと駆け上がっていったこの曲は、待ち構える「RIBBON」にたすきを渡します。
今ツアーを引っ張っていく曲で、12月のツアーファイナル兼4周年ライブまで、RIBBONを中心に全てがまわっていくはずです。
群青の世界特有の青春感や涼しさに通じる爽やかなこの2曲は、ラストの暗示でもありました。
少し「RIBBON」について書いてみます。
群青の世界が得意とするひねる動作を、リボンを結び目に絡めた振り付けが特徴的なこの曲
は、先の通り横田さんが抜けて4人となってから初めての新曲でした。
歌詞には、そんなグループの現状とこれからがメッセージとして描かれています。
5人から4人という決して小さくない変化を受け止めながら歩みを止めないという、再起の歌です。
1番Aメロの歌詞。
広く捉えればどこかにいる「君」へ向けた言葉ですが、群青の世界の目線に立つと、ライブ中の笑顔が絶えなかった在りし日の横田さんのこととも見えます。
レコーディングの時は、現在スタッフとしてグループに帯同する横田さんのことを思い浮かべながら臨んだとメンバーは言います。
5人の時に結んだ大きなリボンをいざ解くとなるとかなり決心がいります。
でも「大丈夫」だと言うわけです。
なぜなら「また円を作って そう潜り抜けて 大きな羽根を描いてみせるから」。
8月9日のバンドセットワンマン、初お披露目をしたその場でこの言葉を発したとき、深いところで群青の世界は変わっていったのかもしれません。
「何度も潜り抜けて」という歌詞のところは、実際にメンバーふたりで作った(一宮さんと村崎さんペアだったでしょうか)アーチの下を工藤さんがかがんで通り抜ける振り付けがあります。
「潜り抜けて」の中にあるのは試練を乗り越えて、という意味だけではないはずで、輪っかを通してリボンを結ぶという意味合いも含まれているはずです。
何回解けてもそのたびに結び直し、しかも出来上がった蝶は結び直すたびに大きくなっていく。
「何度」というワードは「何度だって歌うよ」「何度も潜り抜けて」という形で登場します。
対照的な言葉として「一つだけ」も出てくるのですが、これがかかる言葉はただ一つ「夢の形」です。
たった一つの夢に向かって堅く輪っかを結んでいく、いざ言葉にすると恥ずかしくなりそうですが、この青さも含めて群青の世界です。
サビでは大きなリボンを描くように腕を斜め上→斜め下へと大きく振る振り付けがあります。
ここの表情、そして腕の回し加減。
ステージを見ていて思い切りの良さが伝わってきました。
歌声のアクセントも強めで、こうした前向きな歌詞を浮かべるとかなりテンションが上がっていきます。
2サビ後、「La-Lala-Lala-Lala」と手を振るところでの高まりは、一宮さんのこの言葉もあって最高潮でした。
群青の世界のライブは煽りをガンガンするスタイルではなく、フリコピや手を上げるのをフロアに促すことは少ないです。
挙げるとすれば「最終章のないストーリー」「Quest」でのサビ前の「せーの!」くらいだと思うのですが、数少ない煽りがこの「RIBBON」で入りました。
④封を開けた曲
これでこの日は終わりなのだと思っていました。
「僕等のスーパーノヴァ」で締めくくる流れはこの1年で完全に出来上がりましたし、「RIBBON」もそうなっていきそうです。
爽やかな2曲で綺麗さっぱり洗い流してフロアを後にするというのは今後も増えていくでしょう。
ところが、終わりではありませんでした。
あと一曲大事な曲が残されていました。
「PUZZLE」です。
横田さんの卒業ライブで披露されて以来一切封印されていた曲でした。
バンドの音が効いているメロディーで、バンドセットワンマンではピッタリだろうと半ば確信を抱きながら聴けることを楽しみにしていたのですが、意外にも披露されず。
他の方のレポを読んだところ、「PUZZLE」は未だに5人での曲というイメージが強く、4人で披露するタイミングはまだ早いという趣旨の村崎さんとの特典会での会話を目にしました。
横一列に並んだ5人が涙を流しながら手を繋ぎ、無理矢理顔を上げたワンシーンは、卒業公演の思い出深いワンシーンです。
グループにとって、「PUZZLE」はこの時から記憶の中に冷凍されていました。
しかしいつまでも封印させておくわけにもいかず、タイミングを計った末この日ようやく日の目を浴びることとなりました。
横に並ぶフォーメーションはあの時から変わっていませんが、手をつないでいるのは5人でなく4人です。
心なしか、村崎さんや工藤さんの表情が崩れている気がしました。
あの日のことがフラッシュバックしたのでしょうか。
恐らくですが、ライブアイドルの単位では短くない数カ月という期間にわたって封じ込められていた「PUZZLE」がツアー初日に再び帰ってきたのは、「REBORN」する第一歩というメッセージがあったのかもしれません。
5人時代の後ろ髪を断ち切り、4人でまた始まっていくために必要な曲が「RIBBON」であり、この曲を通過したことで「PUZZLE」の欠けたピースが埋まったということなのだと思っています。
これを思えば、8月のバンドセットワンマンで披露されなかったのも、他にも理由はあるのでしょうが納得がいきます。
その時まだ生まれたてだった「RIBBON」がフロアに浸透していく頃合いを見計らっていたのでしょう。
それがツアー初日というタイミングでした。
どんなに蝶の輪っかが大きくなろうとも、結び目の位置は変わらず真ん中にあります。
「PUZZLE」は、そんな曲なのかもしれません。
違和感がすっかりなくなった4人体制の新たな挑戦への船出の日に、5人時代を思わせる曲の封を解いたことにはこんな意図があったのだと自分は見ています。
「最高のスタートが切れました!」
村崎さんがこう言えるのも、メンバーにしても手ごたえを感じていたからなのでしょう。
ライブ当日に車で名古屋にやってきたメンバーは、翌日が稼働日でないにも関わらず遠征ではほぼ恒例となっているごはん屋さんでの4ショットも撮らず、その日のうちに帰っていきました。
次回は埼玉公演です。
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