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【ライブレポ】転校少女* NPP2021
ホームではないZepp Tokyoの会場でも、パフォーマンスは支配的でした。
1月3日(日)、6人組アイドルグループ「転校少女*」が正月恒例のアイドルフェス「New Year Premium Party 2021」(NPP2021)に出演しました。
転校少女*は1ヶ月半ほど前にも、6周年記念ライブとしてZepp Tokyoのステージに立っていました。
11月21日(土)6周年記念ワンマン“Girl*s Rock”@ Zepp Tokyoありがとうございました✨
— 転校少女* ✨新体制にて週刊SPA! 1月19日売り号表紙決定✨ (@tenkoushoujo) November 21, 2020
新生6人体制の転校少女*も宜しくお願い致します‼️ pic.twitter.com/REY9CnwTQy
そのときはワンマンライブでしたが、今回は色々なアイドルのファンが集まるフェスです。
同じ会場でもまるでファンの顔ぶれが異なり、アウェイ感は強かったかと思います。
ですが、来ているファン層がどうであろうと、転校少女*のステージングは非常に安定していましたし、会場の空気をホームの雰囲気へと一変させるに十分なものでした。
僕は後方の客席で見ていたのですが、前方にいる別のアイドルファンと思われる方々のクラップや縦ノリが、ライブの後半にかけて大きくなっているように感じました。
その後のワンマンライブやイベントに行くかはともかく、グループを知ってる人も知らない人も一緒になってその場限りの熱気を共有できるのがフェスの良いところですね。
セットリストはこちら。
メンバーの佐藤かれんさんが毎回上げてくれているので助かります。
♡2021/1/3 npp zepptokyo♡
— 佐藤かれん(転校少女*) (@satoukaren_) January 3, 2021
M1 Girl*s Time ※6 人
M2 瞬け、プルート※6人
MC
M3 ときめけ☆アフタースクール!※6人
M4 Mad Good Love ※3 人
M5 じゃじゃ馬と呼ばないで ※3 人
M6 プロムナードの足跡 ※6人
M7 WONDER WAVE! ※6 人
MC
M8 TRIGGER※6人
MC#転校少女セトリ #npp2021
「瞬け、プルート」「じゃじゃ馬と呼ばないで」「WONDER WAVE!」など否応なしにテンションの上がる曲で正月太りの会場を踊らせつつ、「プロムナードの足跡」で転校少女*の大きな特長である「エモーショナル」さを印象付け、さらには昨年夏から取り入れられたリミックスバージョンによって「Mad Good Love」から「じゃじゃ馬と呼ばないで」への綺麗な繋ぎもみせる。
これらの仕掛けによって流れを止めず、むしろ加速させながら最後の「TRIGGER」まで向かっていく様は圧巻でした。
個人的には、対バンやフェスでは激しめの曲を惜しまずに投入してほしい派なので、このセットリストには文句のつけようがありませんでした。
披露された曲はまとめて最後にリンクを貼っておきます。
簡単に雑感を書いてみましたが、ライブ全体の総括はここまでとします。
ーーー
ところで、先ほどのセットリストのツイートには、曲名のあとに「3人」や「6人」などと注釈が書いてありますが、これはくだんの6周年記念ライブまで転校少女*は3人でパフォーマンス・活動をしており、6周年記念ライブをもって新メンバー3人が加入したという経緯がありました。
本格的な6人体制の始動は1月19日のライブですが、それまでは「研修期間」さながらに新メンバー3人がスポットでパフォーマンスや特典会に参加するというバッファーの期間となっていました。
公演を経て、6人揃ってのパフォーマンスが出来る曲も少しずつ増えてきてはいるものの、まだ数は限られているため、上記のように新メンバーが出たり引っ込んだりの構成になっています。
僕はこの間、12月の定期公演にも行き、6人でのパフォーマンスも見たのですが、今回のステージからは、1カ月程度の間に新メンバーの個性とパフォーマンスがより強く出てきている印象を受けました。
そこで、ここからは新メンバー3人それぞれにコメントしつつライブを簡単に振り返っていこうかと思います。
佐々木美紅さん
#NPP2021
— 佐々木美紅(転校少女*) (@miku_sasaki319) January 3, 2021
心からありがとう。新年一発目のLIVE会場が、お披露目をさせて頂いたZeppTokyo
何という運命的なステージから今年のスタートを切れたんだろうという、幸せと、やる気でいっぱいです。会いにきてくれて、ありがとう pic.twitter.com/P4JtZz36Lq
新メンバーの中で最もパフォーマンスに長けているという印象には変わりありません。
キーが高く難しい転校少女*の曲を歌いこなす姿を見るたびに「すごいな」と声が漏れますし、ダンスを見ていても、フリの繋ぎが流れずにピシッとしており、ざっくりした言い方ですが「キレがある」ように素人目からしても思います。
佐藤かれんさん
どのライブでもしょっぱな1曲目や2曲目というのは、メンバーにとってもファンにとってもなんだか緊張の空気が漂っているように感じます。
ですが、ステージに現れた佐藤さんの笑顔は、そうした雰囲気を壊してくれる力があるような気がしています。
ご機嫌な巫女かれちゃん🎍 pic.twitter.com/QfuL0Tnca5
— 佐藤かれん(転校少女*) (@satoukaren_) January 4, 2021
ライブのキャプチャができないことがもどかしいですが、白い歯を人一倍大きく見せて自然な笑顔でニコニコしている姿には安心させられます。
この表情はパフォーマンス中も崩すことはありませんし、撮影可能な定期公演ではカメラを向けるファンに対してモデルさんかのごとくアピールしていた姿も印象的でした。
はじめてのアイドルということもあり歌に不安定さは見え隠れするものの、これも時間の問題でしょう。
転校少女*にはあまりない低音ぎみな声なので、この先磨きがかかるとリリースされる曲にも幅が生まれそうな気がします。
成島有咲さん
今回のライブで一番印象が変わったのが成島さんでした。
転校少女(@tenkoushoujo )の新メンバーになりました、ブルー担当の成島有咲です❕💙
— 成島有咲(転校少女*) (@arisa__614) November 21, 2020
初披露がZepptokyoという大きい所でやらせていただけて本っ当に幸せでした。これから日々全力で頑張っていくので応援よろしくお願いします!!!!えいえいおー!!!!! pic.twitter.com/vtJu11tZ2h
この写真からもなんとなく見てとれるように、彼女の見た目からは「ザ・アイドル」といった、ふわふわとした可愛らしい印象を抱きます。
新メンバーが入る直前の定期公演では、現メンバー3人がこれから仲間に加わる彼女らの印象を語っていましたが、成島さんに関してはおおむねこのようなコメントで一致していたかと記憶しています。
初お披露目となった6周年ライブ、続く12月の定期公演の際に生で観た印象もそう変わりませんでした。
新メンバーに関しては、どちらかというとパフォーマンスメンバーとして期待されているであろう佐々木さんや、カメラにアピールする佐藤さんのほうが目を引いていたというのが正直なところでした。
そのため、成島さんについては、大人しめな、アイドルアイドルした方なのかなという印象くらいしかなかったのですが、NPP2021でのステージングはそんな印象とは裏腹でした。
まず、ボーカルが非常に力強く、地に根を張ったかのような安定ぶりでした。
「瞬け、プルート」での2Aメロ、「TRIGGER」の2サビ直前など、成島さんは重要なパートのソロを担当してますが、声質もこれらロック調の激しい曲に意外にも合っており、こちらも驚きでした。
さらに、表情の移り変わりも特筆すべきところかもしれません。
「瞬け、プルート」のアウトロでは、暗転の直前にはかっこいい決め顔がカメラに抜かれており、これまた「すごい...」とつい声がでてしまいました。
こうした表情もできるとは。
見た目のかわいらしさとステージ上でのかっこよさとのギャップはこの上ない魅力ですし、今までどうして気付かなかったのだろうという気持ちです。
ふわふわ系の路線でも十分通用しそうなものですが、それだけではとどまらない魅力が成島さんにはありそうです。
このように、入って間もない新メンバーの充実ぶりに驚かされる一方で、ライブを成り立たせているお姉さんメンバーの凄さにも触れずにはいられません。
現行のメンバーに関してはNPP2021の雑感というより、僕が転校少女*を観てきたこの2カ月くらいの期間で思ったことを書き連ねていこうかと思います。
松井さやかさん
ご利益あるよ〜〜⛩♡#おはようございまついさやか pic.twitter.com/X56cGZLRqt
— 松井さやか(転校少女*) (@m_sayarrrrry) January 4, 2021
歌唱力の高さ、アオリ担当として場を盛り上げる役割もさることながら、客席をすごくよく見ているなという印象です。
これまでAKIBAカルチャーズ劇場で行われた定期公演には3回程度行きましたが、彼女の目線を追っていると客席の隅々まで目を配っていることが分かりますし、実際僕も何回も目が合っていたように感じます。
ファンと積極的に目を合わせに行くことでステージと客席の間でコミュニケーションを取っていこうという姿勢がは素晴らしいですし、間違いなくライブの盛り上がりに一役もふた役も買っています。
小倉月奏さん
#NPP2021
— 小倉月奏 (転校少女*) (@ogurarunon_) January 3, 2021
ありがとうございました🌸
ムーンイエロー担当の
小倉月奏(おぐらるのん)です!
気になってくれた方
フォロー待ってます🎍✨
転校ファンも応援ありがとね!! pic.twitter.com/ZmXDqK3rUq
オリジナルメンバーである塩川さん・松井さんよりも歌割は少ないものの、二人のメインボーカルに劣らず歌唱力は非常に高いですし、優しい声質も安心感があります。
塩川さんや新メンバーにツッコミを入れつつまとまったコメントも残すMCに、公式インスタの運営や動画編集などオフステージでの活躍も見逃せません。
本人もShowroomでの配信にて言っていたことですが、こうした器用さを見るに、なんでもそつなくこなす能力に長けているんだなという印象です。
得意・不得意の差が大きい僕からするとうらやましい能力です。
塩川莉世さん
最後に、言わずもがなの転校少女*のエース、ボーカルの大黒柱である塩川さんについて。
#NPP2021
— 塩川莉世 (転校少女*) (@rise_0731) January 3, 2021
有難うございました🌅
ライブ楽しかったー!
サイリウムありがとうね💗
このあとゲリラオンリーファイブ
販売しますお楽しみに🤔👑
時間は20:00です😏⛩https://t.co/aZOI9j3N4P pic.twitter.com/kEN7fIVBsE
音やリズムを外さない、伴奏に負けない程の声量があることなど「歌が上手い」と判断される要素を高いレベルで兼ね備えているのはもちろんのこと、ボリュームがありながら耳にすっと届いてくる歌声も大きな強みなのかなと思いました。
というのも、女性アイドルのライブでは、女性特有の高いキーと強すぎる音圧に耳がやられ、キンキンしてしまう感覚を受けることがたびたびあるのですが、塩川さんの歌声にはそれが無いように思えるのです。
キンキンせず耳にやさしい一方で、伴奏にかき消されることもありません。
そのおかげか、すんなりと歌声が入って来ますし、歌声に乗っかっている歌詞を咀嚼するゆとりが生まれ、曲の世界に入り込みやすくもなります。
どのアイドルグループにも歌が上手いメンバーというのは居ますが、その中でも塩川さんは抜けているような気がします。
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6人体制となって間もない転校少女*は、今月1月19日(火) に新体制始動の公演と、3月31日(水) にニューシングル「春めく坂道」のリリース、そして詳細は未定ですが春ツアーなど様々なイベントが予定されています。
#NPP2021 ありがとうございました✨
— 転校少女* ✨新体制にて週刊SPA! 1月19日売り号表紙決定✨ (@tenkoushoujo) January 3, 2021
本日メンバーからもありましたが、3/31(水)メジャー2ndシングル「春めく坂道」が発売になります‼️
2021年転校少女*突き進んでいきますので、どうぞ宜しくお願いします❗️ pic.twitter.com/sJptC1gZdo
コロナのこともあり、予定されているイベントがどうなるのかは未定ですし、とりわけツアー開催は最近の情勢を鑑みるに怪しい気もするのですが、無事開催され、スキルフルな6人のステージを生で観られることを祈っています。
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最後に、NPP2021で披露された曲のリンクを以下に貼りました。
全てライブ映像ですが、音源に劣らぬクオリティです。
◆Girl*s Time Overture付きver.(動画内20:48)
◆瞬け、プルート (動画内32:33)
◆ときめけ☆アフタースクール!(動画内29:04)
◆Mad Good Love ~じゃじゃ馬と呼ばないで(動画内5:28くらいから繋ぎが見られます)
◆プロムナードの足跡 (動画内30:54)
◆WONDER WAVE! (動画内51:03)
◆TRIGGER (動画内31:05)
見出し画像: 転校少女*公式ツイッター画像を一部改変
#NPP2021 ありがとうございました✨
— 転校少女* ✨新体制にて週刊SPA! 1月19日売り号表紙決定✨ (@tenkoushoujo) January 3, 2021
本日メンバーからもありましたが、3/31(水)メジャー2ndシングル「春めく坂道」が発売になります‼️
2021年転校少女*突き進んでいきますので、どうぞ宜しくお願いします❗️ pic.twitter.com/sJptC1gZdo