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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜当て所なく、歩く、
ヴィクトリー・モニュメントからセントラルワールドへ


6月16日(土)、2日目

『フワァ〜・・・』 
男女混合ドミトリーの朝を迎える(泊まりは男だけだった)。
昨日の今日、ここはタイ。
そして、今、飲み物、食べ物、何もない。
『セブンイレブン、あったな、何か仕入れよう!』

その前に、シャワー。
・・・チョロチョロチョロ・・・しか出ない。
しゃぁないか、熱いだけマシ。

で、ついでにトイレ。
そう、これが一つの関門だった。

1、紙は流せない。備え付けのBOXへ。
2、用が済んだら手持ちの超小型シャワーでお尻の穴へピシュー。

あっ・・・快感ってなことではなく、汚い感じがしてならない。
だが、慣れれば故郷、そう感じない。
ピシューの手加減が狂うと、勢い良く出て、
便座との隙き間から飛び散って水浸しになったりもした。
そして、流して、最後にティッシュで拭って、サッサ。
BOXへポイ。
結構面倒臭い。
たまに、日頃の習慣で拭いたあと、ティッシュを便器にポイ!
見た感じの便器の雰囲気(グレード)により、
たまに、そのまま流したり、
やっぱ、これはヤバイなと感じた時は、
ウッ!と取り上げ、BOXへ・・・必死である。

なので、僕はトイレで用事を済ましたあと、軽くピシューして、
そのまま、シャワーを浴びて、ホッと一息つくパターンにしました。

AM7時半、宿近辺、サパーンクワーイをフラフラ散策。

朝から鶏を焼く、揚げる店からの匂いを嗅ぎながら、
『あらー、朝早よから、重いモンたべてるやん、
しかも若い女性やん・・・』
と、ガタガタ道をゆっくりと、
片隅に散らかったゴミ、ゴミ、ゴミに懐かしさを覚えながら歩く。

プププーン!
『ウルサイんや、クルマ!』
その横を素早く、すり抜けていくバイク。
道行く人々。

このザワザワ感は・・・?!

風景が整っているようでチグハグだ。
パズルがスカッと嵌ってないが必要なモノはキチンと揃っている。
日本の昔を思い、ブラブラと歩く。

僕が思う、日本の昭和37、8年頃、
東京オリンピックを迎える前の変な賑わい、
カラ元気の勢いが、錆びれた感じを吹き飛ばし、
今、生きてるんだって街が喚いている。

コンビニ(タイは殆んどセブンイレブン)に入って、
パンとチョコバーを手に、
レジで掲げられたパネルのアイスコーヒーを指し、
注文する。
が、なぜか通じず、諦め断念(これは、私が情けない)。

支払い中、
日本語『ありがとう、こんにちは』がどこからか飛んでくる。
向くと、
高齢のおばちゃんが私に言葉を投げかけ挨拶をしている。
『きっと、過去に何かがあったんだろう・・・』
が、私は、黙って返礼して、出ていく。


そして、後悔。
後の祭り、これが私のダメな所
時間割いて、少しでも、お話をしていたら、
おばあちゃんも懐かしさに触れ、楽しめたかもしれない。
そして、いろいろ拡がりを見せていたかもしれない。
自分の見聞や今後の行動への指針を左右する様なことをも・・・。

私は頭、固いな!

(この様な状況は後にも発生する。
”対応しなきゃならない気がするが、その場を、そう、何と言ったらいいのか、逃げ出したい気分に襲われ、パッとその場から消えたく、足が動いてしまう。きっと、幼少時代の何かがトラウマになっているんだと思う。
何も恥ずかしがることないのに!
逆に話したいくらいなのに!
とっても、勿体ない事なので、常々、気をつけるんだが思わず瞬時にそうなってしまう。今では、結構、引き返し、改めて対面する様にしている。
そのときはやっぱり良かったと落ち着く”)

ブラブラブラ、奥まった路地では、
冴えない兄ちゃんが揚げたナマズを仕込み中、
結構、グロテスク。
これ食べたら、私の胃袋、一発ノックアウトだ。

屋台の焼き鳥1本、5THB(16円)を食べ、
明日の朝食用に手焼きパン、35THB(117円)を思わず買う。ゴマが乗ってて、軟らかそうで、とっても、旨そうだ!

宿に戻ると、日本人の若者にバッタリ!
今からウィークエンドマーケットに行って帰国するらしい。
『ここに、泊まってたんや!』
聞くと、
大忙しの2泊3日の旅をしてまでも、
タイに興味があるという彼。
足早に次の目的地に向かった。
『じゃー!』

早速、パンと水で腹ごしらえして、
一つの目標である飛び込みTV局を敢行する。

BTSスクンビット線、アーリー駅まで、
見物がてら、
その線の高架下を走るパポンヨーティン通りをトボトボと南に下っていく。

道中、並ぶ屋台の汁もの、ご飯、おかず、揚げ物などを物色して、
姉ちゃんや兄ちやん、お母さん、お父さん風の人たち、ビジネスマン、
OLから子供達まで、

食べたいモノを透明のビニール袋に突っ込んでいき、
なんともいえない感じ。
ぷっくら空気で膨らんだ中にある、
混ざってグチャグチャ感一杯のモノを買っていく。

なかには食材たっぷり入ったその袋を
4つも5つも持って帰っていく人もいる。

屋台横の簡易テーブルでは皿にドンドン好きなモノを載せ、
ゴッタ返し状態の山盛り皿をかっ喰らっている人たち。

『何だ!これは?』
家で作ったらどうなんだ!』

と脳みそがヒックリ返るんだが、
どうやら、
タイの人たちは食物は買ったり、食べに行ったりして、
家ではあまり作らないらしいと聞く。

なので、家には簡易的なキッチンしか備わっていないらしい。

残念ながら見返してみれば写真を撮ってなかったです。
記憶には焼きついているのですが・・・。

アーリー駅に着いたので、
乗車し、一駅先の、サナームパオ駅で下車。

散々、迷ったのちTV5へ。
ほんと、駅、降りてスグ、
通りに面した、守衛、警備万全の門構えの所だったにも拘わらず、
動揺していたのかハナからそんな立派なモンではないと思い込み、
確かめもせず、行ったり来たりの繰り返しで、
単語を並べただけの英語で、
2、3人の街人に聞き、やっと判る。
『あー、しんど』

そして、厳つい警備人に、
指差し通訳ブックを手に、
メチャクチャ英語を駆使し、
『ドキュメンタリー、バラエティ、ドラマ、プロセス、アイム、サイトシーン、ショウ、ミー・・・』などなど、
通じているのか判らない手振り、身振りで示すが、
やっぱり、『判らない!』と拒否され、
サッサと警備人は奥へ消えて行く。

『そういうワケにはいかない、はるばる日本から来たんだ、
せめて、中へ入れてくれ!』

(だったら、英語できるようにしてこいよ!ってな声が聞こえてくるが、まぁまぁ〜)
クーッと唸り、
横を見ると、
門角に構えている若き警備員がいるではないか。
必死だ!
徐に、彼に寄り、
メチャクチャ英語で伝える。

『・・・・・OK?』
『OK!OK!』

とついて来いとジェスチャー!

『えらい軽いなー、ほんまかいな』
と心の声。

豪勢なビルに一緒に入り、受付に向かう。
広々としたロビーの空間に待ちかねていたのは受付のおばちゃん、一人。
同じ様に説明するが、

『NO!!!』

粘るが、呆気なく撃沈!

『やっぱり、アホで無謀な行動だ。ンな、ワケねえだろ!
こんな、立派なビルディングなんだぜ!ここは!田舎じゃないんだよ!!』

『ウーーーーーン』
と唸っているうちに、
ヴィクトリー・モニュメント駅のロータリーへ着く
賑わいのある華やいだ感じだ。
ここから、ドンドン、中心街に進んで行くと、
タイの先端ビル群が聳え立っているんだろう
ってな雰囲気が漂っている。

初めて、タイのショッピング・ビルに入る。
日本とあまり変わらない風景だ。
ウロウロしているとATMの前に銀行員がいる!
よし、たっぷり、バーツを引き出そうと思い、聞く。
カードを見せ、
『OK?』
『判らない・・・!?』

というではないか?
疲れていたので、
『あ、そう』と即、断念!
僕としては、現金、5000バーツ(16000円)くらい持っていないと不安だ。


ということで、第2の目的、
JTBプラザへ行くために、BTSでチットロム駅へ向かうことにする。

扉を開けると日本が待っていた!
バンコクマップをもらい、コーヒーサービスを利用し、
もちろん、日本語ATMのアドバイスを受け、公共Wi-Fiで整理整頓。
パソコンもあったが上手く使えず止めた。
「なんとバンコクのガイドブック(地球の歩き方など)と地図を忘れて、
これが一つの致命傷になったかもだ」
(でも、今では、こうして帰ってきているので、良しとするか)

そう、ここ、JTBプラザは日本人のためのサービスだ。
タイでお困りの方はどうぞ・・・。

『実は・・・自分に不安だったんだろう。別に行かなくてもいいのに、ATMの使い方を教えて欲しいという言い訳で、日本人が居る空間を欲っしてたんだろう・・・と、JTBプラザへ入った瞬間にまざまざと感じた。
このまま、どっぷりタイに浸かるのが、もう、すでに恐かったんだろう。
まだ、2日目の午前中っていうのにである。
食も何かイマイチのモノしか口に入れておらず、
会話も思いのままならず、
億劫感一杯なのである・・・弱いなぁ』

一休みして、
教えてもらったセントラルワールドのバンコク銀行を目指すが、
情けないことに直ぐ見つからない。
実は、とてつもない大きなビルの一角にコソッと合って、
探すのに苦労した。

案内係りに使い方のアドバイスを受け、
OK とカッコつけたものの、途中で迷う。
慌てて、呼び戻そうとするが、
案内係りは僧さんのお相手をしているではないか・・・。
風習として、僧さんには丁重に接しなければならないとのこと。
暫く、待って、再度、指示を仰ぐ。
暗証番号を間違えていた事が判り、
リ・スタートして、無事、5000THB、引き落とし成功。
カードを入れ暗証番号を押すと、
日本語(または英語)表示選択ボタンが出るんですよ!
『フーン・・・なるほど。そやったんや!』

1000THB、5枚。
通常、使わない紙幣なので、
ここの窓口で適当に3000THB分の両替を頼むと、
20THB×50枚=1000THB、
50THB×20枚=1000THB、
100THB×10枚=1000THB
と返ってきたが、これでは嵩張る。
20、50、100THBの数を調整して貰った。




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