かわしまかつみ
過去の自分の、その時、その作品に、携わった時のコトを、 思いつくままランダムに振り返っていきます。
その時々、起こったことのアレコレ
常々、 何ら具体的な建設的な目的を示すことも出来ずも、 現状の自分に我慢ができなかった。 なので、 家族と別れ、 一人、独り身の生活。 やりたいなぁー、したいなぁーを求めて・・・。 結局、今、何も成せず、 一人、飲む・・・。 65才。
「散歩の記録」 小会議室で。 両手をデスクの上で組み、丁寧に話している上本主任。 神妙に聞いている配送担当のパート、佐藤。 上本 「実は、佐藤さん、一応ね、念の為に聞いてみたんよ」 佐藤 「はー、誰にですか?」 上本 「僕も前々から何か気になってたし。 私らところ、知っての通り4人しか居ないでしょ。 すっきりしなイカんやろと思って、この際ね」 佐藤 「ええ」 上本 「で、稲盛さんに聞いてみました」 佐藤 「そうですか・・・」 上本 「何も
「散歩の記録」 真っ青な空を突き裂く、 眩ゆいジェット機を追う、 ひこうき雲が一際白い。 アブラゼミが暑苦しく鳴いてる放課後。 ボロボロの木造体育館の裏での出来事。 いつものように休憩していたボクと下田。 このたった2人だけの器械体操部員が、 突然の訪問者にキョトンとする。 「!!!」 「モナカ買うてきてくれや!」 「???」 「オレかぁー、オレはお前らの先輩や!知らんかったやろ! そら、初めたやもんな!よろしゅうな」 横山やすし風(昭和の時代、一世を風靡させた「
「散歩の記録」 *新幹線開通、東京オリンピック、大阪万博当時の昭和のころ *土曜日の授業は午前で終わり=半ドン 小学生の頃の土曜日が好きだ。 明日は休み。 宿題もない。 友達との約束もない。 気だるい。 たまに一人。 やるせなく不思議な快感。 昼下がりの午後。 いつもの帰り道をトボトボ。 なぜかとっても安心する。 なんとも落ち着かないようで、 まぁいいや、落ち着いちゃおうという奇妙な感じがとっても好きだった。 なにより明日は休みだ。 イギリスのティータイムっていう
「散歩の記録」 病弱でいつも入退院を繰り返し腹を抱え苦しんでいたオカンは 何かを怖がっていた。 いつも酒で酔いつぶれ、言葉でなじり、拳で殴りつけるオヤジ。 イヤでイヤで、オレは布団のなかで、たじろいでいた。 多分、隣のアニキも悲しんでいただろう。 そんな、 オヤジの酒のない顔があるとき、ホンの少し嬉しかった。 ホンの少し。 ホンの少し。 そう、次の日、また、酒が顔を変えるから。 ふるさとを捨て、ふるさとを失った、二人の親に育てられたオレは、 よく「橋の袂で拾てこられた
「散歩の記録」ジュン 「なんでも出来るってええことないな、不器用の方がええかも れんな」 かおる 「隣の芝生が青、見えるんちゃうん」 ジュン 「そうかもしれんけど、ちゃうと思うねん」 かおる 「何や?ほな、何んでもかんでもせえへんかったらええやん」 ジュン 「そやけど、でけへんねん」 かおる 「なんで、簡単なことちゃうん」 ジュン 「そやな、例えば、何か覚えることが3つあって、3つでも2でも1つでもええとするやん。念押すけど1つでもええね
下肢静脈瘤、数年後にやっと処置!正式には下肢静脈瘤血管内治療術。 2022.3.18(金)午後。 右足下肢にカテーテルを入れレーザー治療。 右足だけを出してサラツと処置できるのかと思っていたが、 とんだ大違い! 本格的だ!? 1日だけの入院だが、病院での過ごし方の説明を受け、 次に、下肢静脈瘤の処置についての手順と 進行具合の念入りな説明を受けていると、 今日の大目的、レーザー治療に向かって、 着々と時間が過ぎて行く感じが、ビンビン伝わってきた。 処置のための検査、
オヤジが言っていた。 私が映画にのめり始めた中学生のころ、 テレビで外国映画を放送する番組が、 毎日のようにゴールデンタイムで流れていた。 当然、いろんな映画を噛り付いて見ていた。 淀川長治の日曜洋画劇場、 荻昌弘の月曜ロードショー、 増田貴光、筈見有弘の土曜映画劇場、 高島忠夫のゴールデン洋画劇場、 水野晴郎の金曜ロードショーなどなど。 当時はテレビ各局が競う一つの目玉番組で、 どんな映画が放送されるかが、いつも楽しみだった。 アメリカ映画はもちろん、フランス映
土の塊や石を投げあって、住処を作って遊んだ。 「陣地ごっこ」という。 荒れた畑、田んぼの中、林の中、橋の下、どこでも住処になった。 敵、味方に別れて、どちらかが、ホンマに血を流し、泣くまで、 そのゴッコは終わらなかった。 というよりも、そうなってしまうのだ。 そうなるって分かっているのに、 夢中になって、土の塊や石(ホントの石)を投げあい、よけあった。 当然、エスカレートしてゆき、本気になってしまう。 大きい石を探し、投げる。 言ったことじゃない・・・、ケガをする。
成長・・・!? 日々行うことを変えていくと 自分も変わっていくだろう・・・と、 思って月日が経ち・・・、 今の自分は・・・、 変わっていない。 日々、行うことも変わっていない。 やっぱり・・・! 自省。
僕はもう大人。 でも、みんなからは『臆病もの』って呼ばれてる。 「だれか助けて~!子どもが川に落ちたの!助けて~!」 僕は駆けて行った。 「助けて!お願い。誰か、どなたか。わたし、泳げないの・・・」 慌てうろたえる母親。 5才の女の子が踠いてる。 「ゴボッゴボ・・・ゴボ・タチュケ・・・」 『僕はドキドキした。 早くしないと・・・でも、だれか、そう、誰か、きっと・・・ 僕より大きくて、頑丈で、強い誰かが、きっと、助けるぞ!』 「・・・ゴボ・タチュケ・
中学、 校庭。 木造の校舎と広い運動場が紅く染まっていく。 野球道具の片付けの時、 ピーター・ポール&マリー(PPM)の 「500マイルを離れて」が流れてきくる。 下校時刻だ。 一瞬にしてスーーッと、 昼休みの、あの時を思い出した。 隣のクラスの女の子が軽快に走り去って行ったことを。 気分は部活後じゃなく、昼休みの、あの時の浮いたドキドキ感を。 チラッと僕を見た、爽やかな笑顔の女の子は、 ーーー今、この時、この同じ時刻に、 「どこに居るんだろうなぁ〜」 と想うと、
過去の自分の、その時、その作品に、携わった時のコトを、 思いつくままランダムに振り返っていきます。 No.2・1本フル体験 「私が愛した危険な女」(1984 9月OA 土曜ワイド劇場) 「私が愛した悪女」 (仮題) 監督:野田幸男 出演:小野寺 昭 叶 和貴子 2回目の仕事。 助監督として、初めて丸々1本、参加した作品。 面倒見のいい助監督の先輩Yさんに出会う。 フリーの助監督は、先輩に気に入られるか、 監督、プロデューサーに認められるか、
人道支援チャリティーをはじめたこと 20才半ば頃から、気になっていた。 危険な地域、自らの命も落とし兼ねない場所へ、 しかも生活環境が覚束ないフィールドへ・・・。 他人の命を助けに行く、 そのエネルギー、犠牲心、情熱、責任感・・・、 その志すものはどこからくるんだろうかと、 不思議に思いつつ、憧れていた。 私もしたい、やりたい、なりたいけど、 貧弱な心根の弱い私には・・・。 到底無理、出来っこない! そんな私が、 63才の今、 人を助ける行為の核たる意味を 自分
過去の自分の、その時、その作品に、携わった時のコトを、 思いつくままランダムに振り返っていきます。 No.8・1回限りの松竹大船撮影所 体験 流れ星佐吉 (1984 連続テレビ時代劇) 監督:原田 雄一 出演: 郷 ひろみ 樋口 可南子 松竹大船制作の連続テレビ時代劇「流れ星佐吉」。 花村座の花形女形・夢之丞が、 「流れ星の佐吉」の名で世を騒がせた怪盗として、 座員のおしの、仙之助、お政、喜八らとともに 悪を倒すために立ち上がる作品です。 当時、人気アイドルから一
過去の自分の、その時、その作品に、携わった時のコトを、 思いつくままランダムに振り返っていきます。 No.7・こんなこともある、そんなこともある体験 「誘われて二人旅 ー露天風呂・嫁と姑の仲良し芝居ー [前、後編] 」 (1986 12月OA 月曜ドラマ9) 監督:石田 勝心 出演:叶 和貴子 高森 和子 「専業妻vs職場妻 華麗な女のたたかい [前、後編] 「専業妻vs職場妻 [前、後編] (仮題)」 「(1987 12月OA 月曜ドラマ9) 監督:日高 武治