改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版
目指すはタイの宿、BUFF.HOSTEL。
スクートTR0867 関西空港フライト18:05。
スマホのセッティング。
海外対応に合わせWi-Fiのみ使用バージョンに切り替え(電話はしない)、
ここで、一旦、OFF。
(帰国時に分かった事だが、
スクート機内でWi-Fiが利用できたんだって、オォォォーオ!)
あとは、入国審査とATMでの現地通貨バーツの引出し、
この2点を乗り越え、
最後に、ドミトリーホステルのチェックインをすれば、
まずは直近の目的は達成!!という事で目を閉じる。
が、興奮している。
思いを巡らしたり、本を出してみたり、廻りの人を伺ったり、
寝られない・・・。
『寒ッ!!』ブルッと来た。
『クーラー効きすぎやん、寒いねん、離陸したばっかりやのに、かなんなぁー!』
(今後、バス、鉄道でも、このクーラーに悩まされることになる)
暫くすると、入出国カードを配るキャビンアテンダントが来て、
「ニッコリ!」。
寒さも忘れて、「アッ、ハイ!」と貰う。
コピーしてきた記入例を手に、サッサッサーと書けると思ったが、
不明な所があるではないか?
早速、キャビンアテンダントを呼ぶ。
「ええー、いー、あの・・・」
「何でございましょうか?」と日本語が返ってくる。
おお、ジャパニーズ!!
助かった、日本人だ、Good!
(見た目は東南アジア系に思えた)
不明点を聞き、丁寧に教えてもらう。
どこかで、もうすでにビビっている僕、情けない。
『あらあら?』とまたまた、不明点が。
席に着いた時から気になっていた、
通路隔てた左側の日本人らしき人に声を掛ける。
『すみません、これ、判ります?』
『ええ、はい』
見た目通り日本人だったので、
早速、同じ日本人に助けを求める僕。
『いいんかいな、こんで・・・?』
と思いながら不明点を教えてもらう。
タイ人の奥さんとタイに住んでいる福山出身の年配の男性で、
いろんなタイ事情、暮らし振りを聞く。
たまに自慢話。
しかしながら、少々、口臭がきつい・・・。
そんなことは言えないし、折角、親切心で仰ってるんだから、
グッと堪え、『まぁ、ええかいな』と。
この先どう転ぶか判らんからね、の心境。
でも、初っぱなから、
『早速、日本人、頼ってるやん。こんなことでは先が思いやられるわ。
男一匹の旅ちゃうんか?』
と、悶々。
タイ、ドンムアン空港着、21:55。
1.入国審査
2.ATMバーツ引出し
3.ドミトリーホステル、チェックイン
自然な流れで福山のオッチャンと行動を共に、
入国ゲートへ群衆の流れに身を任せ、進んでいく。
外国人専用ゲートと国内に分かれ、
私は外国人専用へ。
で、あのオッチャンは、私と一緒、外国人専用へ並ぶ。
「?・・・」、
結婚してるんじゃないの、
1年間のビザを取りに帰ったとか言ってたなぁ・・・まぁ、解んない?
と順番が来たので考えを止め、
威圧感のある制服姿のタイ人の窓口カウンターに進む。
ドキドキドキ、
カウンター脇にセットされた丸いカメラを見ろ!
帽子取れ!
と偉そうに指示。
何が偉いんだと心の声。
でも、ここは大人しく猫をかぶり、『・・・・・・・』。
パスポートを返してくれてOK!
『小さなグー、やったー!』
で、福山のオッチャンは・・・なかなか、通してもらえない様子。
待つこと5分程。
この5分が長く感じるではないか・・・。
やがて、安堵の顔がこっちに向かって来た。
『嫁が迎えに来てるから、会ってみる?待っててくれ』と言って、
行ったり来たり、探し始める。
僕はボクで、
『日本語表示OKのATMってどこ?なん・・・』
とウロチョロするが無い。
しかも、日頃、全く接しないミミズチョロチョロのようなタイ語ばかりのATMしか目に入ってこない。
『ほな、英語は?アレ、そんなー!英語も無い!どないしよー・・・?』
ATMマシンの隣の窓口では、
男女各1名がジッと待ちかねている。
「早くおいで!」
と目線を向ける。
『人海戦術のエクスチェンジ・・・手数料、高いやろなぁ・・・』
ここで、もう一度、セコイようであるが、
今回は格安の一人、バックパッカー風の旅なのである。
だから、とにかく安く、安くってなことになるんです。
でも、最後は贅沢するからね!
という事なんですが、
『あぁ、でも、時間がない。23時までにインしなきゃ!!
もう、22時20分やないか。あぁー、どうしよ・・・』
すると、福山のオッチャンの声が飛んでくる。
『あ、あ、こっち、こっちです!』
『いや、ちょっと、待って、両替、両替しないと・・・』
と見落としがないか、再三、ATMの前に立つが、
やっぱり日本語ない、英語ない・・・。
『えーい、もう、解らんわ・・・』
仕方がない。
隣の人海戦術に頼る。
チマチマと5,000円を渡す。
1373THB(バーツ)に変わって戻って来た。
何だか知らないが、
漠然と高ーい感じ!!
が、する。
(後日、カードを入れ、暗証番号を入れれば、日本語選択の表示が出てくることが判る。
また、換金の損得は事前のサイトの情報、レートはその日によるが、調べると5,000円は1430THBほどでした)
換金後、慌てて、奥さんを見つけたオッチャンを追いかけ、声を掛ける。
『もう、大丈夫です。ここで』
僕は、
地図で宿の場所を、その他、色々とアドバイス云々をしようとしていた
オッチャンの好意を断り、礼を述べて、サヨナラした。
それに、
奥さんの手を煩わすし、2人の小さな子供も待っていたし・・・・。
目的のホステルへ向かうA1、A2のバスを待つ。
『22時50分やん。こら、間に合わんわ。電話もでけへんし・・・遅れてもしゃぁない、行くしか。当たり前やけど』
そんなことを思ったりして不安が膨らむ。
A1、A2のバス停前のベンチで待っていると、
隣に腰掛けるバス関係者らしき中年女性。
確認するチャンスだ!
地図を広げ、宿の場所を示し、片言の英語で、
『A1 A2 OK?』
『OK!』
と頷かれ、安心するが、
その流れで、
なんと、逆にアンケートを取られる。
どこから?日本。何歳?60才。
同行調査らしい。
この地に慣れなきゃと、何でもいいから心地よく答える。
片言の英語の単語で。
そして、彼女に再確認、
A2ならこのバス1本だけで宿のある目的地に着くということが判り、
A2、1本に決め、
到着して待機していたバスA1を見送る。
そろそろ、来ても良さそうだろうと、時間を見ると23時を回っている。
そこへ、また、A1が入ってきた。
心配なので車掌さん(彼は、乗車後、料金を徴収する役目)に、
しどろもどろ繋がりのない英語で尋ねる。
『A2 OK?』
『・・・?』
伝わったのか、伝わらなかったのか、
もう一度、
『A2 A2・・・』
『・・・OK』と。
不安ながら期待して、またもや、A1が去って行くのを見送る。
そろそろ、来てもおかしくないはずだ。
が、なかなか来ない。
『おかしいなぁ?けえへんやん』
焦ってきた僕は、
A2の時刻が表示されているプレートらしきモノがあったのを見つけ、
それをじっくり見始める。
(今頃である。だって、あのミミズ状の文字の塊は分からないし、到着したばかりで心も浮つき、落ち着いていなかったからだろう)
『ああ〜、ガガーン!?A1は5分おき、A2は30分おきやん!あら〜、あと15分待たなきゃぁー・・・・・・!!』
胸中、ワサワサワサワサ、
暫くしたら、A1が滑り込んで来る。
慌てて乗車。
『ふ〜〜・・・えっ!?』
なんと、なんと、ここから数十メートル先に、
ドンムアン空港のメインバス乗降口があるではないか!
(ここが、メイン!そうだったのか!
ロビーも綺麗で、ATMもたくさんある)
ここでは、お客さんもたくさん乗り込んでくる。
『・・・ふ〜〜』
もしかしたら、ここからA2の特別バス出ていたかもなんて思ってしまう。
『・・・ま、いいか』
やっと、モーチット駅へ、いざ出発。
ところが、しかしである。
高速道をブッ飛ばして走るが思いのほか遠い。
25分ほどは掛かったかなぁ。
モーチット駅で降りると、
急いで鉄道のBTS(16THB)に乗り、
1駅先のサパーンクワーイ駅へ行く。
(そういえば、なり振り構わず、窓口でサパーンクワーイと叫び、
20THBを支払い、切符【カード状】を買ってたなぁ!ホント、サラリと・・・。人間、慌てたりするとサラーッと出来ちゃうんだよね。って、思っていても、落ち着くとドギマギなんよね!)
駅に着いた。
心臓、ドックン、ドックン。
もう、すでに遅れていて、23時半。
ここから、歩いて20分と計算、着くのが24時前!!!
急いで、早歩き、時には走ったり・・・、
『おお!!ここ、グーグルマップの写真で見たとこだ!』
さすがである、文明の利器。
ここを左に折れると、
『!!当たり。あった、Buffホステルのネオン・・・。いい感じのパブもやってる!』
大丈夫だ、裏口みたいなホステルの入り口のチャイムを押す。
中からではなく外、後方から青年がやって来て、
ジェスチャーで『クローズ』。
私は予約確認証のコピーを出し、見せる。
青年『フムフム』。
彼は係りの若き二十代の女性を呼びに行き、無事、チェックイン!
素泊まり、2泊590THB(1980円)、キャシュで支払い完了。
この若き二十代のお姉さんと、会ったのは、この時だけで、
滞在中も(もちろん殆ど出歩いていた)、誰とも、他のスタッフとも会わず、チェックアウト時も、指定の場所に鍵を返しただけだった。
もう1回、会いたかったなぁと思える程、いい感じの女性だったのに。
残念だ!
シャワーを浴びて?(何故かここの記憶は飛んでいる)、
『ビール、飲みたい!!』
そうなのだ、フライトしてから、今まで何も喰わず、酒も口にしていない。
ビールだっ!!と、下のパブへ。
『あぁ!?クローズ・・・よしてくれ、頼むから一杯!』
片付けていた店員にジェスチャー絡みで必死にアピール。
『フフッ!』生ビール100THB(330円・中ジョッキ)を味わう。
チェックイン、遅れること、小一時間、
兎にも角にも、取敢えずの不安が消えて、ホッと一息。
『ハーーァ』。
もっと欲しいんだけど、私を横目で椅子を上げたりしている店員。
飲み終え、独り言。
『先、思いやられるかも・・・』の印象を抱き、1日目の床につく。
サポートしていただけましたら、より一層、充実した日々が送れると共に、明日へのパワーが漲ります!よろしくお願いします。