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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜うまく行ったり、行かなかったり・・・、
     深夜バスでパタヤー行き敢行!
No.19


14:10分。
メコン川を渡る橋の
手前あたりにあったバスターミナル(来た時は気がつかなかった)
で降ろされ、
チケット持って、ウボン発、15時に乗り換えろと指示された。
(らしい。ことば判らないとこうなる)

で、チケットを窓口に出す。
ウボン行きの指定席番号が
書かれたチケットに交換してくれた。
一枚の紙片が、どういう伝達方法か判らないが、引き継がれる。

でも、
出発までには、まだ50分もある。
しんどいな。
廻りをプラプラ。
蝿が飛んで、くる、くる、くる。
只今、スッカラカンで何も買えず。
多分、THBも使えると思うが、
コミュニケーションがしんどいし、
特に欲しいモノもない。

待人に肌の手入れ、マニュキアを施す女性

14:40分。
来た。
『あっ!あのブルーのバス。で、あの、兄ちゃんだ!』
本物!の大型バスに乗り込み、
深々と席に着き、
ホッと一息。
『僕って、弱いんだ・・・』

15時、出発。
しばらくすると、ウボンから来た時の最後に降りた、
乗降車場へ入っていく。

『そうか、中継地点やったんや。何で、ここで降りたんやろ。
ホントやったら、さっきのバスターミナルまで行けたんや。
あそこが、最終点やったんちゃうんかなー・・・?』

そう思いながら、窓外を見廻してると、
行き届いた待合スペースから、
途中、休憩所で私だけ一人降ろされた時の、
ミニバスの残りの連中が乗って来るではないか。

『おお、なんで、私も一緒に、
あのミニバスに乗ってたらダメやったんやろか
差別だ・・・!?』
と感じ乍らもグッタリ!
『まぁ、そんなものか。いいや。ここまで来た。あとは、国境通過だ』

メコン川を渡る

国境に着き、バスは止まる。
すると、あの、バスの兄ちゃん(従業員)が、
私たちを出国窓口へ誘導。

「さぁ、さぁ、こっち、こっちよ。パスポート借して!」

客のパスポートを集め、窓口へ出していく。

『サァ、出国だ!』
待っていると、入国と同じように、
「Japan!」と叫ばれる。
「!?」
「100THB!!」
またもや、請求された。
なぜか?やっぱり、そうなんや!

(もしかしたら、日本人だから、カモかもしれないのかな?
勝手な想像です)

雑然とした広場を渡り、
地下通路を潜り、
無事タイの地へ!

赤茶の屋根の裏にある地下通路に向かう!

さぁ、入国手続きだ!
何食わぬ顔をして、パスポートを出す。

じっくり見てる。
そして、
私の顔を伺う。

「‼︎・・・」

パスポートに紙片を挟み、
後ろの机を顎で指し、
何やら促す。

見ると、
「あっ!これ、出入国カード!
書いたのにな、なぜ?
そうや、これ必要なんやったんや、
えっ、どこで、どうして、無くなったん・・・」

多分、バスの兄ちゃんがパスポートを集め、
窓口へ出した時に、
出入国カードを紛失したと思う。
(その時は、この事には全く気付いていない)
このラオスの入国時に、
もらった出入国カードを挟んだまま一緒に出してしまい、
多忙な中、担当官が構ってられなくて捨てられた、
または、おざなりにされたかもしれないと予想がつく。

だって、出入国カードはAYさんに尋ね、記入したもんね。

というか、僕がパスポートに挟まず、
ちゃんと持っていたら良かったんだよなぁ。
こんな事ばっかりだよな。

バスの客、皆んなが待っている。
慌てて書くが、わからん所ばかり!

名前、生年月日、パスポートナンバー、
行く目的、行く地名、
最終フライト日と便名、国名、
泊まる宿名、これは決めてない・・・、
あー、あと、わからん所は適当に・・・!
皆んな待ってる!

「ええい、もう、これで、ええやん」

恐る恐る、再提出。
難なく印、押してもらって、
ハイ!
と渡される。
無事、入国、
ホーーーーッ!

振り返ると、
多分、出国フライト便名と国名があればOKやないかなぁ・・・
泊まるホテルとかは、別にいいような気もする。

僕を気にするお嬢ちゃん

バスに乗って、
微睡んで、18:30。

戻って来たぞ、ウボンラチャターニー。

早速、バスチケット窓口へ。
「パタヤー・・・」
「ない!」
無しやて・・・。
「絶句!」
「日曜、無いよ!」
「休みか、そうやな、日曜・・・行く人おらんのか・・・」

途中で、付き添ってくれたオバさんガイドも済まなそうに励ます。
「そうなの、日曜、休みなの。残念ね・・・泊まるトコ、ありますか?」

お世話になった、お嬢ちゃんトコの宿に戻るか、
念のために選んでいた、
ここから近くのプール付きのシャレたホテルで1泊して、
明日、昼間のバスでパタヤー入りしようかと、
iPhoneを弄っていたら、
オバさんガイドが私を見つけ、

「19:30発の別便、パタヤー行き、あるよ!」
とのこと。

「!?!」

良かった、助かった、
いいアフターフォローのオバさんだ!
感謝します。

違う窓口に案内され、
公共とは別に私的バスがあるんだなと、
477THBでチケットを買い、
腹ごしらえをする。

バスターミナルの食堂で
炒飯、40THBを無理やり腹に入れる。

パン、水、チョコを仕入れ、
深夜バスに乗り込む。

『ちゃんとあるんや!こんなバス。しかも50THBほど安いやん』

2階、左、前から2席目、窓側に座り、
クーラー対策で長袖の薄手セーターとバスタオルを用意して出発を待つ。

しばらくすると、気さくな(何故か雰囲気、所作で判る)タイ本国の男性が僕の隣の席、通路側に腰掛けるやいなや、

「Where are you from?」
「Japan」
「Ok Speak English?」
こんな返事はイケないとも思いながら、
「I can't speak English」
と返答。

彼は、話しを控え、 いそいそとスマホを取り出し、
家族だろうか、奥さんや子供たちと話し始めた。

そう、疲れて会話などしたくもなく、
さらに、お腹の調子も悪くなり、
便意が時折、僕を襲う。

『こんな時に・・・辛い』

隣では、にこやかに喋る声が弾けている。
彼が家族を大切にしていることが、
コトバは判らないけど、
やり取りが醸し出すニュアンスでなんとなく判る。

『いい人なんだ』

いつの間にか、眠りについていた。
そして、目が覚めてしまった!

『ウー、ヤバイ!トイレに行きたい!・・・休憩はまだか?』

悶々としていると、
セブンイレブンのあるガソリンスタンドに入った。
ガソリン補給だ!

「ヤッター!!!」
助かった。

用を足し、
ホッとして、
チョコを買う。

ガス補給のための休憩

再出発、
もうひと眠りしたら、目的地パタヤーだ。

が、また、催してきた!
ダメだ!!

仕方がない、
眠っていた隣の男性を起こし、
1Fの車内トイレへ目指す。

だが、
開けた途端、
目に入ったのは・・・!!!

小さい正方形の中心にある楕円形の便器と、
日本でもよく使う青色のバケツに入った水と
その中に浮かんでいる杓子、
そして、なんと!
その床に溢れている汚濁水だ。

『足場が無い!』

どうしてパンツを下ろして(また、脱いで)、
跨いでするんだ?

良く見ると、
壁には、床から10㎝ほど上に少しの段差(8㎜ほど)がある。
至難の技だが、我慢できない。

パンツを下ろし、
決死の覚悟で、
そこへ足を乗っけて、
中途半端な斜交いウンチングスタイルで便を発射!
やるしかない!
『す〜〜っ・・・』
とした。

でも、これで終わりではない。

足元が濡れないように、
持ってきておいたテッシュで、
お尻の穴を拭き、
そのまま捨て、
バケツの水で便器内を流す。

必死の”ウンチするする”行為だった。

なんで、
床に汚濁水が溢れているんだ。
これさえなければ。
もう、金輪際、懲り懲りだと、目を閉じる。

思えば、
ウボンバスターミナルで乗車のとき、
車掌さんに、車内トイレを貸してと言ったら、
バスターミナルのトイレに行ってくれと言われた。

『・・・こういうことだったんだ・・・』

このバスは・・・!?

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