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改・「60おっさんのタイからラオス・初めてのバックパッカー1人旅」 note版

〜ペリカンの嘴の美味を喰らい、パタヤーナイトを彷徨う
No.22

夕方。
颯爽と、Kさんは小ザッパリした服装で登場。

ホテルまで迎えに来てくれて、
ソンテウを2回乗り換えて、
ガーデニングスペースのお洒落なレストランに連れて行ってもらった。

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「静かな方がいいかなと思いまして」
「凄い!いいところですね」
「何にします?魚、肉、どうしましょうか?」
「残念ながら、魚貝系は苦手なので」
「アァ、そうですか、だったら…」
Kさんにメニューを見繕ってもらう。

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まずは、シンハービールで乾杯!
隣のテーブルではムッチリ、
ミニスカの可愛いハイネケンキャンペーンガールが
お客に自慢のビアーを注いでる。

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「どう、ハイネケン頼むと注いでくれるよ」
「でも、ここで、ハイネケンはね・・・」

野菜サラダ、スープと生野菜、
もち米の炊いたん、ペリカンのクチバシ、
牡蠣のオムレツと料理が並ぶ。

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口に合う物、合わない物、
シンハービールを飲み、
Kさんとの会話で夕食を楽しむ。

食が進んだのは牡蠣のオムレツと
ペリカンのクチバシ。

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クチバシと言うぐらいだから、
嘴をパリパリポキポキと食べるのかと思っていたが、
嘴に付いてる僅かの肉を刮げ取り、
チュパチュパと食べるのだ。
本当にほんの少しだ。
でも、これがなかなか旨い。
絶品だ!

「でしょ・・・!いけるでしょ!」
「ウン・・・ングング、ホンマに!」
と会話が弾む。

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有名ホテル業界のマネージャー業に就き、
長期休暇も取れる、
今でも現役バリバリの65歳の実力者、K さん。
そのKさん、僕が21歳の時、
かつての日本が誇る巨大スーパー、D本社(大阪豊中市の江坂駅)
の関連会社にアルバイトをしていた頃、
なんと、Kさんは、そのD社の社員だったと言うではないか!
びっくりである。

このタイで!!

Kさんも嬉しそう。
「なんだー、そう!あの江坂、D社。カーッッッ!世の中狭いね」
僕、
「東京、浜松町のHOC(D社の地域略式名)も行きましたよ」
Kさん、
「おー、そう!浜松町。懐かしいね!僕、居たんだよ。そこに!」

話が盛り上がり、グーッと短な人になっていく。

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ホロ酔いムードになり、
「で、THB、持ってきたの?」
「ええ」
「行くの?」
「チャンス、逃したくないので」
「あのね・・・」

Kさんが力を入れ、話し始める。
「マッサージはさァ。
最初は普通にマッサージ、200THBでさ。
そっち系はさ、スペシャルするって言ってさ。
幾らかな、プラス200かな。
で、ハンドね!

次に、ビアバーかな。
ビアバーに居る女の子、誘っていいんだよ。
そういう積りでいるんだからさ。
で、その時は、OK出たらさ、店に600THB、店、空けるからさ。
で、女の子に1000THB。
それで、泊まってるホテルなら、そこでいいからさ、
そこのボーイとか守衛とか居るだろ、
彼らに200THB、計1800THBだね。
別のホテル、行くんなら別だけどね。

次はゴーゴーバー、
ここは、トップレスで踊ってる子を選ぶんだ。
で、さっきと一緒ね、ビアバーと。
まぁ、ホテル、入って、あとは、アンタ次第だけど・・・。
でも、間違って、男選んじゃダメよ。
そら、綺麗なんだもん、でも、見りゃ判るよ、なんとなくね。

えー、あとは、身体洗ってくれるソープかな。
いっぱい並んでる舞台から気に入った娘を選んでOK。
2000THBプラス女の子にチップ200THBかな?」

と熱を帯び、詳細に説明する。

僕の頭は、
THBと¥の換算でいっぱい・・・!?
で、ポツリ。
「ヘー、そうなんや。よっしゃ!」
すると、Kさん、サラリと、
「まぁ、とにかく、一通り見ようか?それで、決めたら」
「ええ」
Kさん、念を押し、
「やっぱり、本当に行く?・・・じゃ、どこがいい?」
「やっぱ、洗ってもらった方が・・・」
「じゃさぁ、彼女たち日本人見ると攻めてくるからさ、
必要な現金だけ持つの。で、財布見せない、カードも見せない!
2000THBとチップの200THBを札のまま、ポケットに入れる。
もし、心配なら500THBほどを後ろのポケットに入れるとかしないと。
判った!」
「ええ」
「じゃ、行こう!」
と、
ここでの支払い350THBをKさんに渡し、
ソンテウを捕まえ突っ走る。

到着。
その前に、ゴムだ!という事で、
降りた先のドラッグストアで仕入れ、
まずは、ソープの重々しい観音開きの扉をくぐる。

すると、目の前、
カポネ時代ではないかと見間違えるほどのゴージャスな空間。
舞台の前には、客用の丸いホワイトテーブルがずらりと並んでいる。
とても、ゆったりと。
その舞台には、
カラフルなコスチュームを纏い誘惑のオーラを発する
美女がズラリと40名ほどクネクネしている。

その胸の高鳴りに酔いしれてると、
客席で控えていた交渉担当の女性が
ドリンクのオーダーを取りにやって来た。
ルールらしく、私はビール、Kさんはコーラを注文。
やはり、割高で、50か100THBだったと思う。
あとは、ゆっくりお気に入りを探し、決まればその女性に告げる。

Kさんは楽しそうに、
「どう、行く?いい子いる?」
「ウーン、目移りして・・・あのー、
あのバッチの赤と黄色、どう違うの?」
「黄は2500、赤は2000!」と言うと、
Kさんはスッくと立ち、
例の女性にもっと安くならないかと交渉。

さすが、迅速!
多分、仕事もスピーディな判断と対応をするんだろうなと
思わせてしまうような身のこなし。
しかも、タイ語はペラペラなKさん。

「ダメみたい。2500か2000だって」
「で、Kさんは?」
「いい、僕は待ってるよ」
「そんな・・・」
「いいよ、僕は、今度、アレだからさ」
「アレ?・・・」

『そうだよなぁ・・・これは、僕の勝手だもんなぁ』

楽しそうに、ワクワクとKさん。
「24番、いいんじゃない?」
「24・・・僕もいいと思ってたんよ・・・ああ!18もいいね」
行く気満々にエネルギーが満ちてくる。
「僕なら24だね。すぐ!」
「2500でしょ。そこが・・・仕方ないかなぁ」
と、グチグチしているうちに、
「ああ!!行っちゃったよ。決まったみたい」
「・・・!?・・・」

察したKさん、
「どうします!ここはここで、おいといて、ほか見てみて、
明日、また、来たらどう?」

『・・・やっぱりダメな性格だ!』
出鼻を挫かれた感じ・・・。
『そうだな、明日もあるか・・・24が気になるし・・・』

「そうしましょうか」
と、退散し、
出て、すぐ右手を行く。


すみません。ここのシチュエーションの写真、撮る余裕ありませんでした。

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マッサージ店が軒並み続き、
ひっきりなしに声を掛けてくる女性たち。

「社長サーん!」
「ありがとう」
「どうぞぅ・・・」

スペシャル系も本道も混ざって、ゴッタ煮状態。

で、
その時、ぼく好みの女性に、
「ねぇ・・・」
って、手を引っ張られる。

「おお!!!」
と、砕けそうになるが、
どこかで、ハンドのみか・・・と囁いている。

やっぱ、全身で洗ってもらいたいなぁ〜と、
強い意志が甦り、振り切る。

(でも、一度はお手合わせしたかったなと心残りがあることはある)

次に、
GoGoBerとCafeBerの密集ストリートをしばらく歩いていると、
蠢く女性たちの、
男を求め金を得る逞しさと、女の底力を
何故か肌感覚で感じてしまった。

女性たちのアッケラカンとした顔からくるのか・・・、
「したけど、どうなの?」
「入れて、抜いただけよ!」と。

中には女性より美しい男もいる。
だが、それは見れば感じる作られた美しさだなーと。

エロスと誘惑、ストリートに溢れる女性の吐息と匂い。
そう見ると汚れた感じがして、清潔そうなソープを選んでしまう。
でもさ、これはこれで、
いい女の子が居れば、
きっと、Goodなんだろうなぁ。
いい加減なもんよ!

鳴り響く音楽が、
観音扉の入り口から溢れ出ている店に
吸い込まれて行ったKさん。
続く、僕。

天井のセンターから、
幅5m、長さ10mほどのお立ち台の中心に
向けてポールが落ちている。
そこへ、柔らかな肢体を巻きつけたり、
腰をくねらせたりして、女性が戯れている。

艶やかな乳房を露わにして、歳の頃は23くらいだろうか。
ホールを彷徨き、屈託無く軽妙に振る舞う彼女たち。
中には、もう淫部も露わな女性も・・・。

その周りにはギラついた目が女の子を見定め、
お気に入りを見つけようと必死だ。

群がる男たち、色気を発する女たち。

「どう、12、いいんじゃない?」
と、慣れたKさんはナンバーを発する。
圧倒されている僕は、ビールを呷り、
「ここは、このビール代だけでいいの?」
と、入場料を気にする。
「そう!要らない!嫌なら、このまま帰ったっていいし、
気に入った女の子がいれば、仲良く遊んでもいいしね」
「そうなん!?」

思う。
女の子が潔く、強い。
日本の様な後ろめたさは無い。
ここで、稼いでいるんだよ私たちは。
だから、生きていける。
廻りの男も、タイという国も、生きてくためには仕方ない。
これも行き方だよってな感じがする。
なんでもやらなきゃ。
病気になったり、
身を滅ぼしていく可能性は大いにあるかなって・・・思うも、
でも、決めるのは自分のせいだ。
と、潔よいエネルギーが僕を犯す。

僕はそんな事を考えながら、明日のソープは24番だと決心。
ここは、ここでイイけど、まずはソープだ。
で、次に、ここもかなって気分だ。

店を出ると、
なんと大雨、スコールだ!

雨止むのを待って、
今日はお開きにしようかと二人で合意。
なかなか止まない雨。

外で客引きしながら休んでる女の子が嬉しい一言。
「店へ入りなよ!」
「もう出たからさ・・・」
「お金、要らない。トップレスなんだからさ・・・見てれば・・・」
と何度も勧める。
「はぁ〜ぁ!?」
なんてイイトコだ!

日本なら、また、裸、見るんなら金取るよってトコなのに。
身体を売る女の子の心遣いにホンワリしながら、
店に戻る事なく、
小止みになったので、
「じゃ、明日、朝8時頃、迎えに行くよ!」とKさん。

久し振りに行ってみたいという島、
コンラーンで海水浴(日光浴)を楽しもうと言う。
「いい所なんだよ!」
「海か・・・行きたかったんや。いいですね」
気持ち良く、話に乗り、
Kさんが賄ってくれていた、この日のソンテウや度々の飲食代は、
明日、まとめて支払うと約束して別れた。

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ナイトプレイの写真も撮れてません。すみません!

ホテルに戻り、
明後日のバンコクの宿をアゴタで決算しようとしたらエラー!!

『まただ、なんで?』

何度、挑戦してもエラー!
仕方ない。
明日、Kさん頼みだ!
申し訳ないけどスマホを借りてみよう!(←大変助かりました!!!)
で、

就寝、01:30。

サポートしていただけましたら、より一層、充実した日々が送れると共に、明日へのパワーが漲ります!よろしくお願いします。