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SAM COOKE
TWISTIN' THE NIGHT AWAY [62]SAM COOKE
RCA (Press Original) MONO
TWISTブームの中、初めて自分のロード・バンドを使って録音されたと言われる、62年のナバー・ワン・ヒット[TWISTIN' THE NIGHT AWAY]収録、名盤/代表作の中の1枚。後にヒットした[SOMEBODY HAVE MERCY]やJOHNNIE TAYLORがカヴァーする[A WHOLE LOTA WOMAN]など名曲揃い!
A TWISTIN' THE NIGHT AWAY
SUGAR DUMPLING
TWISTIN' THE KITCHEN WITH DINAH
SOMEBODY GONNA MISS ME
A WHOLE LOTA WOMAN
THE TWIST
B TWISTIN' IN THE OLD TOWN TONIGHT
MOVIN'AND A'GROOVIN'
CAMPTWON TWIST
SOMEBODY HAVE MERCY
SOOTHE ME
THAT'S IT, I QUIT, I'M MOVIN' ON
ミシシッピー州クラークスデイル生まれ。その後、家族とともにシカゴに移住。父親は牧師であり、幼い頃から聖歌隊で歌うようになり、19歳のときに40~50代のゴスペルの名門カルテット、SOUL STIRRERSのリードボーカルとなります、端正なルックスでゴスペル界ではアイドル的人気を博し、1957年にソロ歌手としてR&Bに転向し、「YOU SEND ME」がヒット。これをきっかけにR&B界で数々のヒットを飛ばし、ソウル/R&B界のスターとなり、ゴスペル(聖)からソウル/R&B/ポップ・ミュージュク(俗)への最初の成功者(スター)となります。SAMの成功を期に多くのゴスペル・シンガーがソウル・ミュージックで活躍します。それまでの黒人歌手のスタイルとは一線を画した、R&Bにゴスペルの感覚を持ち込んだ洗練された歌唱スタイルが持ち味で、作詞・作曲にも才能を発揮しソウル・シンガーだけでなく、色々なアーティスト(JOHN LENNON/PAUL McCARTNEY/FAIRGROUD ATTRACTION/SMALL FACES/ART GARFUNKELetc)にカヴァーされ白人層からの人気も高かった。1958年にはマネージャーのJ.W.アレクサンダーとともに音楽出版社 (KAGS)を設立。この会社は黒人アーティストによって設立された音楽出版社の先駆けで、自分の曲の印税を自らの手で管理できるようになりました。自らの著作権を管理するのは画期的なことでした。後にSARレコードを設立ジョニー・テイラー、ボビー・ウーマックとヴァレンティノス、ルー・ロウルズなど、彼の後を追ってきたアーティストたちを育ててゆくことになります。R&B/SOULの偉人/元祖ブラック・コンテンポラリー・アーティスト/ミスター・ソウル、SAM COOKE!SAM COOKEほど、後の黒人音楽のソウル・シンガーたちに及ぼした影響力が大きいシンガーはいない。[その影響力は70年代初期までのソウル・ミュージックのシンガーまで完璧に当てはまり、ソウル・シンガーとはSAM COOKEの影響を受けたシンガーのことであると言う人までいます]O.V.WRIGHT/OTIS REDDING/OTIS CLAY/JAMES CARR/BEN E.KING/AL GREEN etcなどのソウル・シンガーのインタビューを見るとフェイヴァリット・シンガーにSAM COOKEを挙げるシンガーが大勢います。これほど支持されるのは後のソウル・シンガーがやろうとした事をすべて成し遂げたてしまったからだと言われています。音楽出版社・レコード会社設立/ゴスペル・フィーリング溢れる新しい歌い方/ダンス感覚を持った作品群/ブルースとゴスペルの融合/ポピュラー・ソング、スタンダードへのソウル・フィーリングでの解釈/メッセージ性/白人層まで取り込んだ聴衆への対応etc。しかし、64年という早い時期に[1931年1月22日-1964年12月11日 33才]射殺されてしまい、自ら蒔いた種が花開くのを観る事が出来ませんでした!代表的な影響を受けたシンガーにOTIS REDDINGがいます。OTISがSAM COOKEに心酔していたのは有名でSAMの曲を数多く録音し、SAMの曲を参考に曲を作っています。SAMの後釜としてSOUL STIRRERSに入ったJOHNNIE TAYLORも影響を受けたシンガーです。そして、BOBBY WOMACKがいます。SAMの愛弟子とも呼ばれています。[ゴスペル・グループだったWOMACK BROTHERSをR&Bグループ、VALENTINOSとしてSAMが設立したSARレコードと契約し録音している]SAM COOKEが不慮の死で終わる64年までバンドのギターリストとして共に行動していました。SAMの死をきっかけにソロ・シンガーになります。作詞・作曲の才能/ポップ・ミュージュク(俗)への柔軟な対応などSAM COOKE譲りと言えると思います。SAM COOKEの作品類の権利関係が曖昧らしくCD化/復刻?などが進んでいないようです。残念!
〈1964年12月11日、ロサンゼルスのモーテルで管理人に射殺される。33歳。その死は謎も多いといわれる。1956ー64年という短い期間しか活躍せずに逝ってしまった天才歌手 SAM COOKE! 〉
*長かった大統領選に民主党のBarack Obamaが勝利し、2009年1月20日、第44代アメリカ大統領に就任する。Barack Obamaが、2008年11月4日のシカゴ(Chicago)での勝利宣言で述べた下記のくだり。=「It's been a long time coming, but tonight, because of what we did on this day, in this election, at this defining moment, change has come to America」《ここまで到達するのに長い年月がかかった。しかし、今夜、この日、この選挙で我々が成し遂げたこの瞬間、アメリカに変革が訪れたのだ》これが、Sam Cookeの自作曲(A Change Is Gonna Come)の歌詞を引用したと話題になった。「It's been a long A long time coming But I know a change gonna come Oh yes it will」《ここまで到達するのに、とても長い長い年月がかかっただが、僕にはわかる。必ずや、変革は訪れるということを、そう必ず》Barack Obamaは、SAMのホームタウン(1931年ミシシッピー生まれだが、2歳のときからシカゴ育ち)シカゴの地でSAM COOKEが「変革は必ずや訪れる」と未来形で予言したことを、ついに成し遂げ「変革は訪れた」と現在形で語った。SAM COOKEは、公民権運動の盛り上がりの中、ボブ・ディランが発表した「風に吹かれて」を聞いた彼はこう言ったそうです。「人種と政治のこととをポピュラー・ミュージックにのせて人前で歌ったのが白人の坊やだったなんて、黒人パフォーマーの俺にしちゃきまり悪いことだぜ」COOKEは黒人の権利に対する意識が高く、公民権運動にも積極的な関わりを持ち、マルコムXやモハメド・アリとも親交を深めていて人種平等社会が訪れることへの期待を込めたメッセージ・ソング、1964年暮れ「A Change Is Gonna Come(変革は訪れる)」を録音、これこそ、黒人のポピュラー・ソングにおける最初のメッセージ・ソングと言われています。そこで歌われているのは、直接的な人種差別批判ではありませんが、ささやかながらも時代が必ず変わってゆくだろうという力強い宣言になっていました。(それでも、発売当時一部歌詞は変更を余儀なくされたようです)[メッセージ・ソングの古いものとして、ジャズの世界ではビリー・ホリデーの「奇妙な果実」(1939年)があります。この曲は、黒人に対するリンチ撲滅キャンペーンのために歌われたものです]同年、AIN'T THAT GOOD NEWS(RCA LSP 2899)がリリースされるが、このアルバムに挿入されたヴァージョンでは、シングル・バージョンより、1小節長く演奏タイムも、2分36秒から、3分10秒と、30秒以上長くなっている。
"A Change Is Gonna Come" by Sam Cooke
I was born by the river in a little tent
Oh and just like the river I've been running ever since
It's been a long, a long time coming
But I know a change gonna come, oh yes it will
It's been too hard living but I'm afraid to die
Cause I don't know what's up there beyond the sky
It's been a long, a long time coming
But I know a change gonna come, oh yes it will
I go to the movie and I go downtown
Somebody keep telling me don't hang around
It's been a long, a long time coming
But I know a change gonna come, oh yes it will
Then I go to my brother
And I say brother help me please
But he winds up knocking me
Back down on my knees
Ohhhhhhhhh.....
There been times that I thought I couldn't last for long
But now I think I'm able to carry on
It's been a long, a long time coming
But I know a change gonna come, oh yes it will
僕は河のほとりの小さなテントで生まれた
それからずっと僕は、その河のように流れてきた
それは長い長い道のりだった
でも、僕は知っている
世の中はいつか変わる
そう、きっと変わる
辛い人生だったけど、死にはしないさ
なぜなら、あの空の向こうに何があるのかまだ知らないから
長い、長い道のりさ
でも、僕にはわかる
世の中はいつか変わる
ああ、きっと変わるんだ
映画を見に行ったり、ダウンタウンに遊びに行くと
いつも誰かが僕に言う 黒人はここに来るなと
それがずっと、ずっと続いてきた
でも、僕は信じる
世の中は変わる
そう、きっと変わるんだ
「いったい何が起きているのか、よく観察してみるのさ、イマジネーションを働かせて人々がどのような考え方なのかを察知し、後は自分の出番が来るのを見計らうんだ、そうすれば誰だって人々が共感してくれるものを書くことができると思うね」
by Sam Cooke(テレビ番組でのインタビューより)
https://youtu.be/fPr3yvkHYsE
Sam Cooke - Wikipedia
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