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元気になりたくないんだ

地方移住は自分で選んだ。
都会より田舎が好きだ。

けれど、今住んでいる土地で自分が何をしたいのか
どういう生き方を望んでいるのか
いまだ掴めないまま。

2人目の産後から続く
体調不良
ずいぶん良くなったとはいえ
まだ本調子ではない。

多分、元気になりたくないんだ。
身体にいいことは色々と試した。
治療院にも通った。
ずいぶん良くはなった。

それでもくすぶっているのは
元気になってしたいことが分からないから。
なんのために、どんなことをしていれば
幸せで楽しいのか。
周りの人にどんな力を添えられるのか
分からないからだ。

元気がなければ、
ダラダラ休める。
家事も育児もお願いしやすい。
用事もお願いできる。
寝ててもいい。
何もしなくていい。

ここに住むことを、自分で選んでない。
その気持ちがどうしても、大きく大きくなっている。
実際には、自分で選んだ。
それでも、どうしても不公平感が湧いてくる。

単身Iターンした
東京⇨島根での生活は胸を張って自分で選んだと言える。
自分の生き方を形作り、挑戦する、見つけるための移住だった。
どんどん外に向かって動いた。
人つながりが生まれて、いろんな体験を楽しんでいる中で、挑戦したり学んだりチャンスが巡ってきたり、とにかく、生きている感じがあった。

結婚が機会となった、今の里山暮らしは
夫の気に入った土地へ自分が合わせた。
それは自分で決めたことなんだけれど、
ここでどう生きたいのか
どういう暮らしがしたいのか
ここで何ができるのか。

そういうことを、考える間も無く
転居・出産・子育てが続いた。
そして、産後つづく体調不良は
ぽっかり空いた穴を、そのまま表しているよう。

一方で、この停滞が
本当の自分の望みを見つける時間であるような感覚もある。
自分のエンジンとなって、動き出せる原動力になること。
苦しみながら、そこに向かっているような、微かな希望もある。

なんとなく、望みを叶えている感覚。
本当の望みとはちょっとずれているけれど、
これでもいいかと、誤魔化してきた部分。

そのずれを一度、軌道修正させられているような感覚。

本気で決めたら動ける。
動けないのを責めても仕方ない。

動き出せない、変化ができないのもまた、
今は動き出したくない、変化したくない
自分の本音なんだから。

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