12月4日
12月に入り、何か太陽の光が変化しているように感じています。冬の訪れを感じさせる鈍い灰色の雲の切れ目から不意に水色の空がのぞき、銀杏の木の梢を抜けて差し込む太陽の光に、清らかな風と水の香りを感じてふと顔をあげた瞬間は、心の中にずっと生き続けています。
近くの公園では、紅葉した木々から絶え間なく舞い落ちる葉の一枚一枚が、太陽の光を受けて金色の花びらのように輝きます。その瞬間、この世では
ない空間が不意に現れ出でて、ハッとするのです。
銀杏の並木は、曇り日でも金色の光を放って周囲を明るく照らしています。鮮やかな橙色に色づいたメタセコイヤの大木の周りでは、空気までほんのり暖かみのあるオレンジ色に染まっています。そして、扇のかたちをした金色の銀杏の落ち葉も、柔らかいオレンジ色の絨毯を敷き詰めたような、メタセコイヤの落ち葉も、地面のキャンバスに独自の模様を描きながら光を放っているのです。人間にはとても真似の出来ないその美しさには、ただただ驚嘆と畏怖を感じるばかりです。
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今日は、一日の些細な一瞬を切り取って言葉と写真のアルバムを
作ってみました。
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