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プリキュアあんまり知らないけど『映画 プリキュアオールスターズF』を観た。

タイトルの通りです。プリキュアあんまり知らないくせに、プリキュアのオールスター映画観ちゃいました。ABEMAで観れるようになったし、なにより観てみたかったので。

ちなみに僕のプリキュア遍歴としては、子供の頃に、「ふたりはプリキュア」〜「Yes!プリキュア5GoGo!」あたりは観ているはず。観ていたと断言しろよ!と思われるかもしれませんが、それはできません。だって記憶がまったく無いから。

いや、自分でもちょっと信じられないけど、本当に何も覚えてません。OPとEDは何故か歌えるけど、本編の事を何も覚えていない。我ながら意味分からんなと思ってます。

なので観たと断言できるのは、現在進行系の「わんだふるぷりきゅあ!」と、大人になってから観た「スター☆トゥインクルプリキュア」、「ヒーリングっど♥プリキュア」、「ひろがるスカイ!プリキュア」くらいです。あんなに普段プリキュア感想ばっかり書いてるのに、これしか観てないのかよって思いました。

これしか知らないのにオールスター映画観て楽しめるのか、不安も少々ありました。ですが、鉄は熱いうちに打てという言葉もありますし、プリキュア熱が高い今だからこそ観るべきだと思い、このタイミングで視聴に踏み切りました。


シリーズの垣根を越えたドリームチーム!?ぶっちゃけありえない!

それがありえました。なんてったって20周年記念作品ですからね。奇跡も、魔法も、ドリームチームもあるんだよ。どうでもいいけどのどかとラビリンが再会したとき、ましろさんが「まるで奇跡か魔法だよぉ」って言ってましたね。

物語序盤はひろプリ勢4人を中心とした4チームに分かれて、謎の世界を探索する流れとなります。令和のシリーズに登場したプリキュア達による、1チームにつきだいたい4〜5人くらいの、シリーズの垣根を越えたドリームチームが編成されます。(プリンセスが令和かは知らないけど)激アツですね。因みに映画のオリキャラとして登場したプリム/キュアシュプリームはスカイチームに、プーカはプリズムチームに入りました。

あげはさんとララとアスミが同じチームに居たのが嬉しかったです。ラテもいたしね。元気そうでなにより。あとツバサくんのチームはなんか和やかな雰囲気で良かったです。

ハレワタールちゃんのチームが主役の集まりなんでしょうけど、色合い的に普段からこのメンバーでプリキュアやってても違和感ないなぁと思いました。主役=ピンクは懐古的な古い価値観なんだなぁ。

のどかは主役なのに、ましろさんのチームにいてなんか面白かったです。絶対中の人的な事情でそうなったのが透けて見えて。でもハレワタールちゃん達が思った以上にフィジカルモンスターで、結果的に良い分かれ方だったなと思いましたね。まあ結局電車乗る為に走らされてたけど……。あとハレワタールちゃんってやっぱり、良くも悪くも真面目だよなって再確認できましたね。他二人がだいぶ能天気なので、良くも悪くもね。

シリーズの垣根を越えた絡みだと、ララがあげはさんに年下扱いされて、「子ども扱いしないでほしいルン。私の星では大人……(遮られる)」のとこがお気に入りです。やっぱララはかわいいなぁ。それにしても紫の人は協調性とか学んだほうが良い。あの態度とられて自分から謝るララ良い子過ぎる。惑星サマーンでは大人だけど。

世界の破壊者

中盤に差し掛かったあたりでみんな市街地まで辿り着き、プリキュア達は感動の再会を果たします。まあもう一悶着ありお城を目指す事になりますけど。

お城で再合流した後、この世界が異世界とかじゃなくて、プリキュア達がずっと暮らしてきた世界である事が明かされます。シュプリームこそが敵であり、過去にプリキュア達はシュプリームに倒されていたのです。

因みにこの映画の時点でのプリキュアの人数は、総勢なんと77人ってWikipediaに書いてあった。その全員を完膚なきまでに叩きのめし、更に世界を再構築していた。その動機はプリキュアに興味が湧いたから。自分の姿をプリキュアに似せて、悪い怪物を倒す実験をしていた。プリキュアに近ずつ為に。こいつやばすぎるだろ。世界の破壊者じゃん。全てを破壊し、全てを繋げ!って事?

しかも自分で作った妖精枠キャラ(プーカ)に対して、お前弱すぎマジ使えないな(意訳)みたいな事言ってるし。シュプリームお前、プリキュア向いてないよ。

脳内に溢れ出した存在しない記憶

シュプリームの圧倒的な力の前に、心が折れかけるキュアスカイ。そんなスカイを立ち直らせるのは、やっぱりプリズムの役目なんだよな。

そして再び立ち向かうスカイとプリズム。ヒーローは何度でも立ち上がる。それに呼応するようにプーカも立ち上がる!しれっと登場したマジェスティは映画先行登場だったりするのかな?ちょっと気になる。

プーカが作ったのは"きっかけ"、プリキュアが復活する為の。そしてプリキュアの記憶・想いが世界をもう一度繋ぎ合わせようとしている。世界を元に戻す鍵はプリキュア。プリキュアの眩い光が解き放たれる。映画館で女児が光るおもちゃ掲げてる様子が目に浮かびます。

光がプリキュアの記憶を映し出す。ここからプリキュアの復活と共に、過去シリーズの名シーンが走馬灯のように流れ出します。これプリキュアシリーズ見続けてる人からしたら絶対激アツだろうなぁ。涙腺やられまくりなのでは?卍解・千本桜景厳を喰らうが如くズタズタにされてそう。そこまでシリーズ追えてない僕的には、文字通り存在しない記憶が脳内に溢れ出した感覚になりました。まあ「スタプリ」と「ヒープリ」で弐撃決殺されてましたけど。こんなの"暗殺"と呼ぶには派手過ぎるでしょ。

ここで決めなきゃ女がすたる!

プリキュアオールスターズが遂に集結します。これは圧巻と言うしかない。観てる時本当に言ったもんね、圧巻って。だって凄い数なんだもん。あとシリーズ毎の変身アイテムが映る演出良き。

スカイの「プリキュアの出番です!」を合図として一斉に飛び出すのを観たときは、これが観たかったんだよぉってなりました。ここも激アツポイントです。

プリキュアに相対したシュプリームが巨大な怪物になった。それは負けフラグだぞ。

ここから大迫力の必殺技ラッシュに入ります。ここてもシリーズの垣根を越えた絡みがあり、青プリキュアの合わせ技等の、オールスター映画ならではの必殺技が観れちゃいます。人魚属性のプリキュアって2人居るの?それっぽい発言あったけど。その属性被ることあるんです?あとこういうシーン観るたんびに、敵の耐久性凄いなって思ってる。

この必殺技ラッシュ、主役プリキュアの口癖と共に繰り広げられるんですけど、個人的に印象に残ったのは"ここで決めなきゃ女がすたる!"です。これイケメン過ぎるでしょ。惚れそうになった。口癖としての使い勝手の悪さも凄いけど!本当に普段使いしてるのか?使い勝手の悪さで言えば"堪忍袋の尾が切れました!"も負けてないけどね。逆に"キラやば〜"が汎用性高くて浮いてる気がする。

プリキュアの持つ質量

無事にシュプリームと和解してめでたしめでたしの大団円を迎えました。プリキュアに憧れる女の子のお話でしたね。それにしても鍋を作るために材料探しから取り掛かるプリキュア、サバイバル能力高過ぎである。

あとエンドロールのアニメーションが凄いですね。1番驚いたポイントかもしれない。星が綺麗な夜の街を歩くひろプリメンバーからのプリキュア全員でのダンスムービー。曲調がキャッチーなアップテンポとかじゃなく、ミドルテンポでゆったりと進行していて感動的な仕上がり。YouTubeにて一部公開されてるけどフルバージョンを観ることを推奨します。

この作品から僕が感じたのは、プリキュアが持つ質量ですね。シリーズ放送開始から20年以上、総話数は現行作品の「わんぷり」にて1000話を超えました。手を変え品を変え20年以上、4クール作品を作り続けるなんてもはや歴史でしょ。その積み重ねをダイレクトにぶつけるような映画だったと思います。

終盤の名シーンラッシュ&必殺技ラッシュ、凄まじかった。プリキュアのメインターゲット層は女児だと思いますが、この作品はプリキュアの歴史に触れたことのある全ての人を刺さしにいく、そんな作品として作られていた気がします。(オールスター作品ってそういうものかもしれんけど)刺しにきてくれてありがとうございました。

#映画感想分 #アニメ感想 #コンテンツ会議 #プリキュア  


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