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【低学年不登校】ママって本当に僕の辛さがわからないよね#息子

現在、息子は小学5年生。この春から6年生に進級します。
小学校入学直後から登校渋り、五月雨登校。
2年生の後半から不登校になりました。

4年生の9月から時短登校を再開し、今は、お休みと時短登校を組み合わせて通っています。

不登校のお子さんをもつご家庭なら一度は通る道と思いますが、
1年生の2学期頃から登校渋りの兆しが見え始め、
「このまま行かなくなったら大変」と、
私は、日に日に焦りを募らせ、
なんとか登校させようとしました。

怒ってみたり、なだめてみたり、説得を試みたり・・・。

息子はコロナ禍での入学でしたので、入学式は6月。
そこから、分散登校、時短登校、オンライン授業。
外遊びはなくなり、給食は先生が配膳をして、生徒は前をむいて黙食。
鬼ごっこが大好き、外遊び大好きな息子には辛いスタートになりました。

「つまらない…」
「思っていた学校と違う…」

入学前までは楽しみにしていた学校への期待が、どんどん薄くなっているようでした。

正直、そんなに頑張って登校させなくてもいいか、、という気持ちもありましたが、

「学校には行かせなきゃ」 「宿題はやるもの」 「いつか楽しくなる」

そういうものだと思っていた私は、息子に「ちゃんとやる」ことを求め続けていました。
息子は息子で、私に負けじと、毎朝、毎朝、学校へ行きたくない理由を
理詰めで応戦してきます。
(親の顔色をみて我慢するような子でなくて良かったとも言えますが、、、)

「なぜ、学校に行かなきゃいけないの!」
「なぜ、毎日なの!」
「朝から何時間も勉強ばかり。こんな子どもが喜ばないやり方、誰が考えたの!」
「昨日も読んだところをまた読んで、なんか意味あるの!」

息子は、とにかく泣きながら怒っている始末。
この理詰めが、朝起きてからAM10時くらいまで続きます。
無視はできません。させてくれません。
矢継ぎ早に飛んでくる息子の訴えに、私の脳は途中から思考停止状態。

私の一日の体力気力のほとんどのエネルギーは、ほぼ、
この毎日の「学校行くか行かないか論争」で使い果たしていました。

AM10時を過ぎるくらいから、
今日は、途中から登校するか、お休みにするか、
ようやく一日の方向が決まります。

学校への連絡を終えた頃には、私の疲労感は激しいものの、
ようやく息子に落ち着きが戻ってきます。

1年生のある日、
「ママは、ほんっとーーに、僕の辛さがわかってないね」と息子。

私 「え・・・何、急に?」

「ママは、ただ聞いてるだけの時間、一日に何回ある?」

私 「は?」

「ただ、じーっと座って、聞いてるだけの時間、一日に何回あるか、って聞いてるの!」

「多くても、一日に2回くらいだよね!でも毎日はないよね!」

「僕はね、1日にそれが5回!(5時間授業のことを言っている)
一週間、毎日!それが、一年間ずっと!小学生の間は6年間!」

「中学生って何年あるの?3年!?だとしたら、9年間!」

「もうね、それを考えたら、僕には絶望しかないんだよ・・・」

そう捲し立てて、息子はポロポロと泣きだしました。

息子にとって、「学校」とは、そんな存在だったんだ。
絶望って・・・。

なんとも、わかりやすく、例えまで使って、
「自分の辛さ」を私に伝えてくれました。

※後でわかったことですが(小学3年生の夏にWISC‐Ⅳを受ける)
言語理解が高め凸だった息子は、情報を理解整理し、言語化することが得意です。

1年生の秋頃、スクールカウンセラーに登校渋りの相談をした際、
「一般的な小学1年生は、学校へ行く意味や価値、考えません」
「お母さんが言うなら、そういうものなんだ、と思っています」
と言われました。

息子は、なにをとっても、「そういうものなんだ」とは思いませんでした。
この頃、一番尖ってたと思います。

「お母さん、大変だったでしょう。でもなにより、息子さん本人が一番辛いんですよ」と。


息子との長ーい、長ーい会話は、時に疲れるけれど、
これまで私が思っていた「普通」や「当たり前」
そういえば、いつから当たり前って思ってたんだろう。
そんな視点も与えてくれます。

息子には、こども騙しや、その場しのぎのやりとりは通用しません。
矛盾への追求が厳しく、余計にややこしくなります。

大人都合のこどもを黙らせる手法、、、
あれって、本当に良くないですね。
私も言葉に窮して、咄嗟に使ってしまったことがありますが、
本当に良くないです。

「もう言う事聞かないなら、ママは出ていくよ!」
これって’脅し’ですよね。
しかも本気で出ていく気はないので’嘘’でもある

さらにややこしいのは、
この息子とのやりとりを聞いていた二歳上の娘が、
「ママ行かないで〜!」と泣き叫びだす。

それを、息子は冷静に見ている。
(本当に出ていくわけないのに、何、泣いてんだ)という顔で。

娘が泣き止まないので、仕方なく、
「ママ、出ていかないから…」と娘の耳元で囁く。

娘は大いに喜び、
「ママ、出ていかないって!」と満面の笑顔になり、
私の一連の茶番が終了する。
私は、何がしたかったのか・・・。ただ娘が泣いただけじゃん・・・。


振り返れば、”愛すべき’’試行錯誤の日々ですね。

読んでくださり、ありがとうございました。






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