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身近な人の言葉は、新しい料理を作るチャンス

作る料理がいつも同じになっている気がする。
それはそれで、いいことだと思っています。
考えなくても作れる。みんなの喜ぶ定番の料理ができている。
でも、いつも同じで飽きている、何か新しいものを作ってみたいと思うとき。
そんな時は、次へと進む時期かもしれないとも思います。

私の場合は、いつも身近な人の言葉で、新しい料理に出会ったり、挑戦することが多々あります。
つい先週、長男が「給食でめちゃくちゃ美味しいサラダが出た。」と言いました。
ふーん、よかったね。で、すましてもいい話題ですが、私は聞き返しました。

「なんて名前のサラダ?」 「三色サラダ。」
「どう美味しかったの?」 「むっちゃ美味しかった!」
「どんな味だった?」 「すごい…ドレッシングの味?」

息子は丁寧に教えてくれました。
ブロッコリーと赤と黄色のパプリカにたまねぎっぽいドレッシングがかかっていたそうです。

なるほどと思い、別の日に材料をそろえて作ってみました。
長男に、茹でたブロッコリーの大きさや、パプリカの切る幅を聞き、ドレッシングの味見をしてもらいました。
長男いわく、「かなり完璧。」と言ったので、これは新しいサラダの仲間が増えたなあ、なんて思いました。

しかし、食卓に座り、いざサラダを食べたら一言。
「なんか美味しくない。」
味見では完璧に思えたサラダでしたが、給食のものとは違うとはっきり思ったそうでした。

残念ながら新しいサラダのレパートリーとして加わることはなかったパプリカのサラダ。
長男も、なにが決定的に違うのかはわからない様子でした。
せっかく作ったのにごめんねとも言っていました。

しかし、数日後に嬉しい発見が起きました。
半分残っていたパプリカ達。それを、私は薄切りにしてサラダのトッピングにしたりしていましたが、子供たちは手をつけませんでした。
まだ余っているそれを、なんとなく、焼きそばに入れました。
子供たちの大好物の焼きそばに入ったパプリカ。

最初は「嫌だよー。」と言っていましたが、一口食べると「パプリカ美味しいー!」に変わっていました。
パプリカ炒めたら食べられる!とわかる機会を作ってくれたのは、長男の「美味しいサラダが出た。」という言葉のおかげだなあと思います。

「美味しくない。」とか
「ちょっと固い。」とか

お家のご飯に、文句をつけられることもたびたび。
それでも、そのことがヒントになって新しく作れるものや、食べられるものが増えたり、発見があったりするんだよなあって思います。

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