第4回「看護覚え書」のおぼえがき
私は障害のある方が利用するグループホーム(以下GH)に勤務しています。そこで行ったGH内研修での記録です。今回は2章の住居の健康を読んだ感想をメインに書きます。
2.住居の健康(後編)
上記について皆さんはどのように解釈しますか?
私は「自然の思いやりのこもったはたらきを」神の定めた自然の法則と考えました。病気になるということはこれまでの生活を見直すきっかけを与えられたと考えて、感謝と共に休息を取り、回復したら改めて自然の法則(健康あるいは回復をもたらすために定められたもの)に沿った生活をしていけば良いと考えると、病気に対して過大な恐怖を抱いて生活する必要もない気がしました。
そして、著者は以下の様に続けています。
そして、2章の最終ページ最終段落では常識を疑えというメッセージがあり、とても先進的な考えに思えます。
2章のまとめ
この「2章 住居の健康」を一読した時、160年前のイギリスでは今の様に環境について考えられている時代ではなかったし、川に汚水を垂れ流す時代で、井戸水を利用していたのだから、1清浄な空気 2清浄な水 3効果的な排水 4清潔 5陽光 が住居の健康を守るための要点であるというのは当然だなと思いました。
現在ではそれら5つのことは常識として住宅会社も取り組んでいることといった感想を持っただけでした。しかし、こうして皆さんにお伝えするために何度か繰り返し読むうちに、実はとても奥が深い学びをしていることに気が付きました。
現在では結核菌が空気感染して結核(肺結核)になることが知られています。結核菌は細菌学者のロベルト・コッホが1882年に発見したので、この看護覚書が書かれている1860年には肺結核の原因は特定されていませんでした。
医師ですら、不潔な空気が原因で肺結核になるのかと疑問をもっていたり、一般市民は遺伝的素質の結果であり、不可避であると考える者も多くいる時代に著者は「肺結核は汚れた空気により引き起こされる」ということを実体験から確証を持って言っています。
麻疹もウイルスが発見されたのは19世紀の後半ですから、著者がこれを書いた時代には原因は特定されていなかったにも関わらず、自然の法則にのっとって清浄な空気を取り入れることを第1に大切にする姿勢は当時の考え方からすると異端だったのではないかと思いました。
しかし、健康を保持するために最初は誰も考えもしないような着目点、自身の経験と看護に対する信念、データ分析力、そしてアセスメント力。
それらからあぶり出された課題は明確になり、健康増進という形で目標達成され、正しいと思うことについて自信を持って声を上げ続けることができたのではないでしょうか。健康な人々が増えていき社会に受け入れられる考えとなっていったのだと感じました。
自分なりの経験と視点で気づいたことを信念をもって唱えられる強さを私も身に付けたいと感じます。
看護であることは、体内の回復過程を促進させること。反対に、看護でないことは生命力を消耗させることです。
この章を読んで5つのポイントの他、自宅をパワースポットにすることも健康につながるなと感じているこの頃です。私の部屋は自分の好きな物をそろえ、好きな植物を置き、そこに戻るとほっと癒される場所にしています。住環境も免疫力アップにつながる一つの要因になりますね。
次回は「3章 小管理」について書いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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