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圧力鍋で簡単にプルドビーフ

定期的に訪れる肉調理発作が昨日も来たので、その発作に従って近所のスーパーに行った。

徒歩圏内のスーパーでの値段設定は、2キロ先のスーパーより10-20パーセントほど高い。安ければ108円の鶏もも肉が、近所のスーパーでは128円程度。
…とはいえ車を出すほどの気力もなかったので、その値段差は許容した。


肉売り場に着くと安い肉がないかを探すが、豚バラは198円、豚肩ロースは168円と魅力的とは言い難い(なぜブロック肉のくせに薄切り肉(108円)より高いのか…?)。

豚肉は保留として牛肉コーナーに移ると、牛もも肉298円、牛バラ肉198円の設定。

牛バラ肉198円は魅力的だろうか。バラ肉をわざわざ調理したことがない。
軽く調べると、煮込みには向いていそうだ。硬い肉を煮込んで美味しく食べるのは、僕の一番好きな調理法だ。お金ではなく手間をかけて美味しく食べる。牛バラ肉に決めた。

レシピは何にするかという問題もあった。
よくドラマで見るアメリカ料理の「ブリスケット」を食べたかったが、部位(当然ブリスケットを使う)がそもそも違うし、色々と条件が異なるので不適。
以前プルドポークを作って調理法の簡単さと味の良さを知ったので、今回は牛肉で作ることにした

レシピ


用意するもの

牛バラ肉 1kg
玉ねぎ 1/2個
ニンニク 2かけ
ケチャップ 約大さじ2
ウスターソース 約大さじ2

水 500ml
チリパウダー そこそこ
塩 味見しながら

手順

①牛肉の下処理
牛肉にチリパウダーや塩を振りかけて揉み込む。その後に油を引いたフライパンで表面を焼く。塊を程よく切り分けるか迷ったが、料理の完成形はバラバラにほぐれた肉の繊維なので、あえてこの段階で切る必要はないと判断。塊は塊のまま続行する。

赤身メインと言って良いだろう。
長時間加熱調理の本領発揮と思うとワクワクする。
チリパウダー、パプリカパウダー、塩を揉み込んだ。
本来の手順書だとここで数時間置くらしい。
パウダーが焦げるが、あまり気にしない。
カレーも、スパイスに玉ねぎを焦がして風味出すし。


②具材を圧力鍋に
玉ねぎは適当に切る。どうせ形は無くなるので。ニンニクも同様。面倒なので、包丁の腹で潰して皮をとるのみで終了。

全部圧力鍋に入れる。
フライパンについた旨み(焦げ?)も、水ですすいで圧力鍋に移す。

圧力をかけるのは30分+20分。なぜこうなるかというと、30分では肉が固くほぐれなかったのでやり直したからです。

30分後。
肉には塊であろうとする自我がある。
30+20分後
肉の塊であろうとする自我が崩壊しかけている。


③Pullする
前も書いたが、pullというよりpushというかmashというか。
牛肉をフライパンに移して、おたまやらトングやらでほぐしてゆく。豚よりも繊維同士の結合が強いように感じるのは部位特性か種特性か。頑張ってほぐしてゆく。

これ以上は疲れるしまあいいかって思う。
僕にはまだ前歯も奥歯もあるので、これくらいで十分。


④味付け
味見しながら味付けをする。煮汁自体に肉の旨みが相当出てるので、薄味でもかなりいける。しかし、濃いめの味つけにしても期待通りのおいしさになるだろう。今回はマキシマム(分量外)とバター(分量外)などを試しながら食べた。

⑤完成
食べ方はやはりパンに挟むのが良いのだろうか。
…先入観からそう思うので、まずはトーストした食パンで食べることにした。
プルドビーフを上に載せて、煮汁をかけ、パンがビタビタになる一歩手前にする。

ここからお玉で煮汁をかける。
悪いことでもしてる気分になるが、煮汁は沢山ある。
どんどんかけて良いのだ。



アメリカのグルメ番組に出るような名店とされる店の料理だが、サンドイッチを牛肉の煮汁にぶちこんでいるのをみる。あれはどう考えても美味しいし、それが“正しい”食べ方なのだろう。当然踏襲したいところ。

チーズを乗せても多分正解なのだろうと思ったが、やはり正解だった。
チーズを乗せた食パンをトーストして、半面にプルドビーフを乗せる。煮汁をかけたら折りたたんで食べるのだ。

これくらいが黄金比のようだ。
チーズもプルドビーフもほどほど。
6枚切りパンに、具材の厚みが1cmもあれば丁度良い。


反省

特にない。美味しくできた。

ネットにたくさんあるレシピを見ると、ローリエとかローズマリーとか色々とスパイスにこだわることも十分アリのよう。
しかし今回は簡単がコンセプトとしたので、あえて入れてない。特別なものは味付けのメインのチリパウダーくらい。
チリパウダーは、今回もそうだが、実はかなり美味しいものを作れる調味料なので、ぜひ1本用意しておけば幸せになれる。このレベルの料理は躊躇なく作れてしまう。

プルドビーフ、作ってみては。

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