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【ギネスリレー】命の夜明け:チャリティが生んだ奇跡

J親父さんからのご紹介にて
チャリティー企画に参加させていただくことになりました。

◾️こちらが企画のご紹介です。

◾️こちらは、j親父さんの企画に対する記事のご案内です。

「バトン受け取り」は、

福沢八一さんです。

「バトン渡し先」は、

Kei | MBA| 元銀行員さんです。

ダニー・トーマスは、貧しい家庭に生まれながらも、コメディアンとして成功を夢見ていた。しかし、道は険しく、一向に芽が出ず、家族を養うことすらままならない日々が続いていた。そんなある日、彼はデトロイトの教会で祈りを捧げることにした。彼のポケットにはわずか7ドルしかなかったが、それをすべて献金箱に入れ、聖ユダ・タダイに向かってこう誓った。

「もし私に成功の機会をくださるなら、その恵みを困っている人々に返します。」

奇跡は起こった。わずか1週間後、彼にとって破格の仕事のオファーが舞い込み、それをきっかけに彼のキャリアは上向き始めた。そして、ついに夢見ていたコメディアンとしての成功を掴む。

しかし、彼は自分が立てた誓いを忘れていなかった。成功の光の中で、ふと過去を振り返ると、貧しくとも助けを求める場所さえなかった子どもたちのことが脳裏に浮かんだ。「どんな子どもも、人生の夜明けに命を落とすべきではない。」この思いが、彼を突き動かした。

彼は親友のアンソニー・エイブラハムや支援者たちと共に、多くの人々を巻き込みながら病院設立の準備を進めた。そして1962年、9,000人の観衆の前で「セント・ジュード小児研究病院」を設立した。その名は、彼の人生を変えた聖ユダ・タダイに由来していた。

病院は設立当初から、家庭の経済状況に関係なく、すべての子どもたちが最高の医療を受けられるようにするという理念を掲げた。その後、多くの人々がこの理念に共鳴し、寄付を通じて病院を支えた。レストランチェーンのチリズは5,000万ドルを寄付し、診療や研究施設の拡充に貢献した。さらには、2021年のスペースXの「Inspiration4」ミッションでは、病院のために2億4,300万ドル以上の寄付が集まった。

トーマスの娘、マーロ・トーマスもまた、幼い頃から父の信念を受け継ぎ、1991年に病院の全国広報ディレクターに就任した。彼女は病院の活動を広め、多くの寄付や支援を集める役割を果たしていった。

セント・ジュード小児研究病院は、今では世界中の小児がん患者や重篤な病気を抱える子どもたちに希望を与える施設となっている。ダニー・トーマスの小さな誓いが、何千、何万もの子どもたちの命を救う灯となり続けている。

「人のために生きることが、自分の人生を豊かにする」

ダニー・トーマスのこの言葉は、今もなお、多くの人々の心に響き続けている。

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