「リンク」
2007年夏、当時私は小5で
夏に11歳になり本格的に10代の階段を
登り始めたタイミングだった。
だがそれまで嫌がらせされている程度
であった私の学校生活は
クラス替えによって本格的に
虐められるようになってしまった。
たちの悪い知り合い、嫌なクラスメート、
そして性根の腐っている女教師。
こいつらと2年間過ごしたのだった。
だが夏休み含めた長期休みは基本自由だ。
昼にやっているドラマをそうめん食べつつ
見たり自転車で今は物流倉庫群となった
林道を口を空けたまま漕いでいて
蛾か何かを含んでしまい背中に発疹が
できたり、Xでも呟いたが近くにあった
ゲオにて面白いシューティングゲームを
見つけてやったりとそれなりに
楽しい夏休みだった。
そしてこの頃の私と切っても切れない
関係だったのが「ポルノグラフィティ」。
この前の年にポカリスエットのCMにて
使われていたハネウマライダーで魅了され
私は遂にポルノのファンになっていった。
2007年に入って次々と出されていた
シングルやアルバムを買い漁っているうちに
次の曲はまだかまだかと待ち焦がれる日々。
そして遂に発売されたのが「リンク」という曲
そう……この年はポルノで初めて
シングルとアルバム1枚のみという
「寂しい年」だったのだ。
スバルの車のCMに使われて
清涼感ある曲だなという声もある一方、
「愛という~」から始まるアキヒトさんの
声に違和感、おかしいという否定的や
茶化したりする声もあったのだった。
兄はポルノの話が出る度に「愛という(笑)」
とアキヒトさんの歌い方、声質を
茶化すような事を言うし
この時からネットをゲーム機経由だかで
見始めたのだが某有名な掲示板では
アキヒト氏を「グロハゲ」と呼んでいた。
あれは忘れもしない誹謗中傷。
そんなこんなな2007年の私とポルノだったが
最近になってその頃のポルノの「背景」が
理解できるようになってきた。
まず皆さんはポルノグラフィティと言われ
どんな曲を思い浮かべるだろうか?
インパクトの強いデビュー曲「アポロ」、
夏といえばの「ミュージックアワー」や
「ハネウマライダー」。
ラテン調の名曲「サウダージ」か「アゲハ蝶」
もあるし鋼の錬金術師で有名で
今の若い世代で一番に「聞いたことある!」
となりそうな「メリッサ」か?
そう…………実は上に述べた名曲のほとんどは
ギターの晴一氏作詞で、作曲はak.homma
こと本間昭光さんというプロデューサー
が作曲と編曲をしているのだ。
そして2007年のアルバム
「ポルノグラフィティ」は晴一氏によると
前年に発売したアルバム「m―CABI」が
カラフルなアルバムだったので、
その反動で使う色は少ないながらも
「楽しい」アルバムを
作りたかったと話していた。
本間さんという支えてきた人との脱却、
そして自己を磨くための挑戦と葛藤が
2007年のポルノさんだったのだろう。
今現在もコンスタントに曲を発表して
たまにヒットもするしボーカルの
アキヒト氏は歌唱力に磨きをかけ
ギターのハルイチ氏は腕を磨いてきた。
ソロ活動や音楽以外にできることも
始めてきた最近だ。完全に実力派である。
アキヒトさんの歌唱スタイルも
「流暢で歌詞見なくても聞き取れて良い!」
「喉からCD音源どころか原曲以上だ!」
などの声も見てきた。
昭仁さんが本気出して頑張ってみた証だ。
という感じて私の小学校時代を少々と
その時見たポルノの印象をいち視点から
書いてみたかいかがだっただろうか?
そんな私は学生時代のいじめのトラウマと
ネグレクト家庭を引き金に完全に
頭と心の病を抱えてしまったが、
何とか27歳を迎えることができた。
8月8日就労移行支援所の初日。
バンドサウンドを中心に広く浅く聞く
私は何を流そうか迷っていた。
そして決めたそれを聞きつつ、
新たなる門出を開いたのだった。
「さぁ僕らの新しい明日を迎えにゆこう
光にかざした手を強く握って放さないで」
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