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ヨーロッパ地図

 ヨーロッパのとある都市を散策する旅番組をふと目にする。テレビの画面から映っていたのは眩く光り輝くカトリック系の修道院。どこもかしこも煌めいて修道院そのものが宝石のよう。次にテレビの画面に映りしは表通りから少し離れた裏路地。観光客が少なく地元民の笑い声がそこかしこに響き渡る。地元民の笑い声が晴れ渡った青空にすうーっと風と共に吸い込まれる。
 そんなとある都市の姿を見てスマホの地図アプリで検索する。ヨーロッパの地形の辺りでタップ。拡大。ヨーロッパの地形を端っこから端っこまで目でスクロールで追いかけやっと見つけた。地図アプリで確認しながら自分がこの都市に住み着いたらと想像する。だが、想像してみると観光客視点でしか想像出来ず。「住めば都であるが慣れるまでホームシックで泣き暮らすでしょう?」友人の指摘通りその姿は容易に想像出来た。それでも何十年後の未来で住んでみたいと心の隅っこで願う。