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デジタル初心者の挑戦

私は会社員でインターネットで受注した商品を店舗で集め、梱包し発送することに従事しています。今回は機会があり初心者ながらデジタル研修を受ける事が出来た時の事を書きます。

デジタル研修

10週間に渡り2週間に1度デジタル研修がありました。研修の前半では難しいプログラミング無しでデジタル技術が使えるツールを学習しました。LINEbotという自分でアクションをすると設定した返信してくれるもの。Glideというアプリを自作出来てしまうツール。Make(integromat)という異なるインターネットサービスを連携させることが出来るもの。同様に連携できるものにNode-REDというものも学習しました。AIに映像や音声を学習させることが出来るTeachablemachineというものもありました。そういったツールを学ぶと同時に、自分の業務について考えなければいけない事も多く、そういった力を付ける研修内容だったと思います。

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制作物

毎回研修時に学習したツールを使用して、それぞれの立場において業務改善に繋がる制作を行いました。どんなものを制作するか?制作したものでどんな効果があるか?毎回制作するまでにかなり頭を使ってました。また自分だけではなく周囲に対してもどれだけ発信や巻き込みが出来ていたかもポイントでした。

卒業制作に向けて

私自身の制作物を決めるにあたって業務内容の説明をします。冒頭で説明したように商品を店舗から集めてくるのが業務の一部です。商品名・JANコード・個数の情報を元に集めています。そしてそれは時間との勝負とも言えます。お客様の注文が確定した時間から配送業者が集荷に来る時間に余裕はありません。商品を探すのに余計な時間が掛かってしまっては時間に間に合わなくなってしまいます。しかし新商品の登場や商品の入れ替えなどがあると探して歩かなければいけないロスタイムが発生してしまいます。

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そこで制作物はスマホで商品情報を入力すると場所を教えてくれるものにしました。ただ商品情報はデータ化されていなかった為、全商品の情報を作成するとなると膨大な時間が掛かってしまうので商品を絞ってプロトタイプを作成することにしました。周囲に聞くと最も分かりにくいと意見が多かったワインにして、スマホでJANコードを入力すると場所を教えてくれるLINEを作成しました。実際に使用してもらい感想を聞き表示内容の改善を行うということしましたが大きな改善に繋がりませんでした。

方向転換

LINEでは入力情報が1文字でも間違ったりすると情報が出てこなかったためGlideというアプリで作り直してみました。ベースとなる情報はLINEで作成したものが使えたので僅かな時間で作り直すことが出来ました。大きな改善点はAND検索機能があるので全てのJANコードを入力しなくても調べることが出来るようになりました。また商品名の一部でも絞り込みが出来る為例えば『赤』と入力するだけで赤ワインのみ表示されるようになり利便性が格段に上がりました。この方向転換によってワインを探すのにツール未使用の時には約3分掛かっていた時間が30秒にまで短縮できました。

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今後の予定

今回は商品情報のデータが無く全て手入力したのですが元データがあれば短時間で実装する事が可能であると同時に、商品の入れ替えが行われてもすぐにデータの書き換えが可能になるためデータ化の要望をしたのですが現状では無いとのことでした。しかしワインでは無理でも他の売場でも使用可能であるためチャレンジし続けていこうと思っています。自分の周りの小さな事からでも少しづつ変えていきたいです。

研修を終えて

今回の研修を振り返ってみるとデジタル初心者の自分が僅か2ヶ月ちょっとでこんな物が作れるとは思いもしませんでした。難しいプログラミングは一切使わずにデジタルツールを自作出来てしまう事は驚きの一言です。そしてこの研修では技術以外にも考え方や周囲の巻き込み方も学びました。まず自分の周りの問題点や改善点を探して改善する方法や手段も自分で考えなければいけなかったので研修を通して考え方の幅が広がったようにも思えます。今回の研修はこれで終わりでは無く通過点と考えて今後も生かしていこうと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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