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▲ 物見 №1



▲▼  しらべ  植物   

 それほど広い土地ではないものの、城跡には様々な植物がみられます。Googlemapで椎津城跡周辺を見てみると、周囲は住宅街が広がり、城跡を中心に森が残っているみたいに見えます。城跡と植物と人との関係をみながらどうしてこういう景観になっているのかを追っていきます。

左側が史跡指定地


紫陽花(アジサイ)

 このアジサイがある場所は、大堀切に沿って、東西方向に通る舗装道の一部にあって、史跡指定地の南側境界を示しています。
 
 平成29年に、椎津七町会連合会と市原市教育委員会が協力して椎津城跡の整備活動を行うことを決めた協定式に合わせて植樹されました。
 地元住民からの要望で植えられたもので、現在では「史跡椎津城を守る会」の有志が管理しています。

初夏には花が楽しめます。でも夏の水やりは大変


 日本在来種であるガクアジサイは、古くは万葉集和名類聚抄にその名が見られ、「味狭藍」「安治佐為」「阿豆佐為」などと表記されているようです。現在使われている「紫陽花」の表記は、平安時代の歌人で知られる源順(みなもと の したごう)の誤用が始まりとされています。
 
 花の色は、含まれるアントシアニンが土中の酸性度(ph)に影響されたアルミニウムに反応して、酸性なら青アルカリ性なら赤になるとされます。リトマス試験紙とは逆の反応色になるようですね。
 
 花の色が変わることや、その特徴的な姿などがあってか、古くは、先の万葉集や、短歌、俳句、葛飾北斎などの絵画、永井荷風などの小説、現代では石原裕次郎原由子スピッツ山崎まさよしなどの楽曲にも題材として用いられ、日本人には馴染み深い植物です。
 
 アジサイ科の若葉を干したものを甘茶として嗜んでいます。一部で中毒症状が報告されているようですが、毒性については判明していないようです。
なので、くれぐれも生の葉を食べないようにしておきましょう。体調不良で顔色が青くなったり、赤くなったりしてしまうかも…。



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