ボッチャ初体験!
応援隊長のケアマネージャーさんから『ボッチャ』のお誘いをいただいたのはまだまだ酷暑の9月上旬で、だいぶ先の予定だと思っていましたがあっという間に当日になりました。
会場は地域の公民館、今回は『ボッチャ』の体験会なので電動車いすで行きたいと思っていました。バスを利用するつもりでしたが、今日はとってもいいお天気!
歩いて行ったらどれくらいの時間だろうと調べてみたら、徒歩20分くらいで行けるらしいです。
で、電動車いすで出発しました。
暑くなく、寒くなくとってもいい気持ちです。
バス停を通り過ぎ、初めて通る道にワクワクしながら歩道を走っていくと
が~ん!
脇道へ入る曲がり角に段差があり、削ってありますがかなり急な角度でちょっと危険です。
「どうしよう、引き返すか」
と、後ろを振り返ると、お散歩されてる様子の高齢のおじさまと目があいました。
「あの、すみません。ちょっとここ急で危ないので、後ろ持っていただけませんか?」
「おお、いいですよ」
車いすの推し手を持っていただいて、少しずつゆっくりと前へ進み、無事に急坂を下りることができました。
「ありがとうございました」
「いやいや」
とい言われ、何事もなかったようにすたすたと前を歩いて行かれました。
土手の下に流れている小さな川がキラキラ光り、その向こうには刈り取りが終わった田んぼが広がります。
こんな風に1人で散歩ができるようになったのも、この電動車いすのおかげ、ありがたいなあとしみじみ思いながら、公民館を目指しました。
バス通りに戻るため遊歩道を外れていくと、またまた行く手を阻まれました。脇道からバス通りに出るところに小さな段差があったのです。
周りを見回してもお助けマンは見当たりません。
仕方なく今来た道を引き返し、一本先の信号を渡りました。
やっと会場に到着できたと思ったら、今度は門のところに小さな段差です。
警備員さんがいらっしゃったので、「すみませんちょっと手伝っていただけますか」とお願いしたところ、最初は力づくで車椅子を押し、前に倒れそうになりましたが「ベビーカーみたいに前輪のキャスターを上げてください」と説明したら「ああ、こういうことね」と納得していただき楽に段差をクリアできました。
ボッチャは体育館で行われています。
「シニアフェスティバル」ということで、車いすの高齢の方や、杖を突かれている方も多くいらっしゃいましたが、やっぱりご婦人が大半です。
すると応援隊長のケアマネさんが笑顔で走って来てくださいました。
「こんにちは、遅くなってすみません」
「いえいえまだそろっていないので、大丈夫です。」
「今日はありがとうございます」とご挨拶をしていたら私の順番になりました。
『ボッチャ』という競技はご存知でしょうか?
私もテレビでちょっと見たことがある程度でルールも何も知りませんでしたが、やってみるとついガチになります。
それというのも、力はなくても出来ますし、障害の有無、年齢も全く影響がない競技なのです。
車いすをスタッフに押してもらい、静かに微笑んでいらしたご婦人が、
前のめりにボールを投げて、若いスタッフを負かしたりされていました。
普段は座ったままだったりする方も身体を動かし、投げるコースを考え、仲間と作戦を練り、チームが勝った時には大喜びをして、ハイタッチしたり、大きな声を出して応援したりと、とっても楽しそうにプレイされていました。
思っていた以上に、夢中になれる、素晴らしいスポーツ『ボッチャ』がもっともっと広がって、たくさんの方に楽しんでいただきたいと思った車椅子おばあちゃんです。
みなさんもチャンスがありましたらぜひ体験してみてください!
ガチになりますよ~。