「当たり前」ではない冬のスポーツ
ウィンタースポーツの中でもとりわけアイスリンクを使わなければ行えない種目は幾つかあります。カーリング、アイスホッケー、スピードスケート、そしてフィギュアスケート。ホッケーとスピスケはリンクを離れての練習もある程度はカバーできるところがある様に思えます。
誤解を恐れず言うならそれらは単純競技だから。スピードを競う、加点する点数を競うだけ。カーリングは頭脳戦でもあるので、陸上での練習がどのようなものかを寡聞にして知らず多くは語れません。
フィギュアスケートはこれらの中で一番特殊でデリケートながら、どの競技にも負けない程ハードなもの。そしてアイスリンク無くては決して練習出来ない競技。通年リンクが数えるほどしかないという劣悪な環境であるのは前記事で触れました。
我らが羽生結弦選手は地元のアイスリンク仙台で練習を続けています。日中はアマ選手や一般の方に開放される為、リンクの夜中に徹して行われています。
通年リンクが普及していればこの様な事はないのですが、現状況は到底許されない厳しい状況。アイスリンクは金食い虫だから。
環境が整わなければフィギュアスケートを始める事も続けることも出来ません。何から何まで“特殊な競技”だと思わされます。
先日(5/11)アイリンのHPで6~8月の一般開放を中止、練習は可能。理由は莫大な電気代を抑える為と…。
確信がない憶測なのでタイトル等は書かずに呟きました。
イイネの数が同じことを思った方々の数かなと。
先日も貼った呟きを今一度。
『蒼い炎』の印税は全てアイリンに寄付されます。
こちらで書いたように、私は『夢を生きる』が最後で、『蒼い炎』の続きが出るとは本当に思っていませんでした。
でも2023年になって思いがけず出版の告知がされました。
しかも2冊も!!
確かにアマ時代からプロ転向に向けてを語るなら2冊分にはなるだろうし、だけど『蒼い炎』である必要はどこに?――って思っていました。
『蒼い炎』でなければならない理由。
それはアイリンの存続に繋がるから。
アイリンでは個人からの寄付はお断りの記載がされています。
施設としてはスケートをせず見学のみの入館料は僅か200円という安さ!
余りにも良心的過ぎるのです(500円でもいいと思う…)。
予てよりアイリンではグッズやラインスタンプの販売もしています。試合やアイスショーで出張していることもあります。それと屋内掲示の企業からの広告収入、スケートの練習代、そして羽生君からの寄付。
ロシアがウクライナに攻め入り、全てが狂いまくり収まる目途は未だ立たず。私達の生活に影響が及んでいるのだから、リンクにはより一層の甚大な影響があるでしょう。それが電気代。
リンクを維持するためには何をさておいても常に凍らせてなくてはいけません。24h延々と。
これから暑くなる初夏から真夏時期。
クーラー等も活用せねばならない事を鑑みれば、電気代…と考えて気が遠くなります。
多少なりともそれを補えるように、しかもクラウドファンディングなどの一過性ではなく、誰にとっても負担に思わせず(ここ重要!)長期的に収入として得られるものを考えた時、羽生君の中では『蒼い炎』だったのではないかと思うのです。
私達が購入してすぐにそれらがアイリンに速攻で寄付として渡るものではないけれど、それでも可及的速やかにと前倒ししまくって出版された気がするのです。あくまでも憶測ですが。
こう言う時の羽生ファンは大変頼もしいです。
普段はそれぞれに気が合う合わないなどがあっても、こと羽生君関連で何某かの事があれば、自分達に出来る事を積極的に考え各々が活発に動きます。結果的に一致団結するのです。
実際、既に多くの人が本やアイリングッズを購入するなどしています。
個人の寄付がNGなら、正々堂々「購入」あるのみだからです。
全ては一人一人が無理をすることなく長期的に続けることが肝要。これは被災地域を支えることと何も変わりません。
太く短くではない、細く長くの支援を、自らの許される範囲で行っていきたいなあと思っています。
それこそが羽生君がかの『幸福の王子』のように自分自身を捧げ続けていることへの“返礼”に、ほかなりません。
私達ファンに出来る事は惜しまず支えていく事だから。
アイリン、頑張って!
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記事を上げた後に気づきました。ネット記事になっていますね。
随時更新させて頂きます。
Yahoo!記事だと一定期間で削除されてしまうため、本記事元のリンクを貼っています。
アイリンからもお知らせがありました。
weiboの方でアイリングッズは買っても支援にならないというデマがあったそうです。その他直に問い合わせが多くあったのかも知れません。
正式な情報をお知らせくださってありがたいと同時にご迷惑もお掛けしてるかなあと思いました。
応援する事が迷惑行為になっては本末転倒。改めて気を引き締めなくてはと自戒を込めて。
5/16 追記
ニュースも一段落したようですね。
この記事は8月以後にまた何らかの展開があった際に追記、内容によっては新記事にしたいと思ってます。