〈雑〉とある切り絵作家のお話

これから綴る内容が自分以外の方に、どう思われるか私には分かりません。
マイノリティを自覚する自分自身はこう考えているというお話であり、意見の押し付けでもなんでもありません(問題提起ではあるかも?)。
でも、これを読まれた方がどう思われたかには関心があります。
先に述べておきますね。
ファンアートとは、どこまでもグレーゾーンの立ち位置。権利関係者より敢えて見逃されているに過ぎないのだと。常に念頭にこれを置きつつ、私は絵を描かせて頂いています。

以下の事案はファンアートではなく、完全に羽生君サイドに無断で商用利用している切り絵作家のお話です。


先日、羽生君をメインにした切り絵たちを集めた展示会がとあるカフェで始まったというツイが回ってきました。期間は約2週間(…の予定がなにやらEchoes開催を受けて延長するとかしないとか…)。
動画を観た処、ほぼほぼ羽生君の切り絵。しかも大量。大元の写真は全て神ラマン撮影のもの。
当然 無 許 可 。恐らく今回羽生君サイドに申請なしでしょう。
どうして分かるのか? その根拠は以下に詳しく。
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カメラマンの皆さんが心を込めて撮影した写真を目にした後に、それらを模倣したにすぎない切り絵を見たいと思われますか?
「見るだけならいいじゃん(お店でメニュー頼むついでなんだし)」と感じる方は絶対いらっしゃる筈ですし、それについてを私が「行かないで」ということは出来ないので、せめて「行ってもいいからSNSでの拡散しない、触れないでほしい」とは切実にお願いしたいところです。

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今回の切り絵師作家殿は、以前(2020年)にも物議を醸しています。
ですので知る人ぞ知る胡散臭い作家なのです。
今回のカフェとは別のお店で、やはり羽生君の切り絵等を展示しており、それ以外に海外の有名人や芸能人のものもありますが、半分以上が羽生君の作品で埋め尽くされておりました。
そのお店の垢を久々にググりましたが、まだその頃のツイが残っていましたし、インスタもお持ちだったようで今回はそこから記憶の糸を辿ったという経緯でした。※リンクは貼りません。
作家は出自を明らかにしています。自身に誇りがあるから堂々とアピールしているんでしょう。
…んが。それでも私はこの方を胡散臭いとしか思えません。
元々は堅気の職業の方で、そちらでもそれなりに知られた方の筈です。名前でググれば切り絵とその職業で色々ヒットしますので。
では何がどうして胡散臭いと思うのか?
冒頭に触れた通り、関係各位に無許可・無申請でこういう事をしばしばやらかしているからです。そもそも参考画像について「ネットで見つけた画像を使ってる(意訳)」とかなんとかほざいており、カメラマンや被写体となっている羽生君やそれ以外の方々へのリスペクトすら皆無、完全に「素材扱い」するこれのどこに説得力があるでしょう。
最初のカフェでの切り絵が話題になって数か月でTLからそのお店の話題は消えました。自然消滅ではなく、意図してTLからファンが排除したのです。
(話題が消えただけでお店は現存していますのでw)
著作権云々についてはこれまでもここででも触れてきました。
…もうお分かりですね。権利関係が問題化され、ファンの中でもあのカフェ、あの切り絵師の話題はタブーとなったのです。

あれから4年。
羽生君はプロに転向して2年経過。権利関係は以前以上に厳しいです。
関わる出版社やカメラマン等々もこの辺りには敏感になっており、必ず許可を得、呟いています。もしくは出版社にこそ権利がある場合とて羽生君の公式の垢をタグに入れて呟いています。そういう実情です。

そんな中で今回の件。
4年前もTwitterをしていたファンはほぼ知っている案件ですが、別のカフェでありますしね。今回のお店の方は以前の騒動などご存知ないでしょう…。
ですが、過去の件を知っている私みたいなファンは沈黙を守ります。スルーが一番だと分かっているのと、皆さんが以前の事を覚えているからに他ならないと思います。
苦言を呈したくとも大っぴらには言えません。お店の営業妨害になりかねませんし、その呟き自体がインプレッションを稼ぐ要因となってしまう現行の✖では、どうしたってプラスにしか働かないからです。

この切り絵作家は確かにそこそこの技術はある人です。羽生君以外のものを見て一般人が見た時に凄いと思える作品を作っていますから。それでも切り絵のノウハウやなにが大変でどうすれば見栄えのいい作品を作れるかのコツを知っている人間からすれば、もっとスゴい技術をもったオリジナルで勝負する実力のある切り絵作家さんはたっくさん存在している事を知っているので、無味乾燥な「ふーん。すごいね」程度でしかありません。
さも自分は凄い人アピールの根拠の経歴は、実際よりも箔を付けて見せるが為だと思いますし。真実、実力がある人はわざわざ自分を大きく見せようとなどしないものです。
この作家、世界的な著名人ですらも単純に“素材”として扱ってるので、どこかから権利侵害で訴えられればいいのに、と黒い私は思っています。

一般に切り絵とはとても地味なart。超絶技巧があっても、知る人ぞ知るというものです。地道に自分自身で展示会などを開催したりネットにお店を開いたりSNSでアピールしたりで興味関心を持たれた一般の方が展示会に赴いたり、ネットで購入するなどをされているのが大半です。しかも自身が得意とする切り絵の中でのジャンルでそれをコツコツ作品として世に出しています。その様な方々の中で、この作家の頭の中では、「自身をアピール=話題性=羽生結弦(を利用)」という図式があるのだと想像します。
芸術家としての情熱から作品を制作するのではなく、悲しいかな、羽生結弦を使った金儲けが目的なのです。羽生君の切り絵ならファンが飛びついて売れると算段している。――だから問題なのです。
(今回のカフェでの展示は「販売はできないけど」と前置きがあるそうですけど、切り絵教室の素材として扱う事は大いにありえる…)

   * * *

私が知る限りの事実を元に、切り絵作家の過去をおさらい。
〈ケース1〉
・YouTube自分のチャンネルで羽生君の切り絵動画をアップ
・この動画のコメントで某出版社より羽生君の切り絵本の出版オファーがあったと告白
・しかし羽生サイドより不許可の応え
・それでも出版を諦められない作家はコメ欄でその事を記し、ファンに呼びかけ、出版の片棒を担がせようとした
・このコメを見たとある羽生ファンが抗議した処、そのコメントを何もいわずにゴッソリ削除。
※何事もなかったかのようにチャンネル自体は現在もあります。

〈ケース2〉
悪名名高いメルカリで羽生君の切り絵を販売。大元の画像はとある神ラマン撮影の写真
・別の全く無関係の切り絵をメルカリで販売の体裁をうちながら、コメント欄で切り絵の購買者を募り、遣り取りを行う
・その遣り取りを不審に思った別のメルカリユーザーが問合せした途端、一連のコメントをこれまた何事もなかったかのように無言で削除

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…こんな事ばっかりしてる人です。
〈ケース1〉の方では、
疚しくなければ何も言わずに削除なんてしません。信念があるならキチンとその旨を表明するのが人として当たり前。いいだけ大人なのですしね。
堅気の職業で名を馳せ、道楽で切り絵を始めた。テーマとして世界一のフィギュアスケーターを切り絵にしてみた。素晴らしい選手を表現してみたかった――とかはこれっぽっちもなく。
今回の展示も先にも述べたように別のお店ですし、あれから4年の月日が経過しており、禊は済んだとでも言いたそうではありますが、なにがなにが。
世俗の垢に塗れまくった人の作品で羽生君をどう表現出来ているでしょうか。切り絵の技術はそれなりだとしても(羽生ファンで切り絵をされてる方でこの作家同様か、もしくはそれ以上の作品を上げてる方はおられますので…というか、愛があるだけ余程価値は増しましょう)。
羽生君の純粋さもその姿を写し取った神ラマンがその写真に籠めた想いもなにもかもがこの切り絵作家の作品からは感じられません。
昨今の✖を賑わせているAIと似たり寄ったりでしかないのです。

因みにこの方、現役引退されて久しいご年齢の方と思われます。
そこまでせずとも年金やら何やらでお金に困る人ではない筈。
ある意味成金根性の人なんだろうな…と思っています。富豪ってそこまでお金にカツカツしていませんけど、成金は幾らでもお金が欲しくて欲しくてたまらない、ついでに言うなら名誉も楽して頂戴できれば一石二鳥。そんなところではないかと。

私がここまでしつこくしつこく書く理由は、羽生君の権利を守りたいという意識があるからです。権利を守りつつ、現在も開催中のAERAのパネル展やそれ以外のカメラマンさんの写真集発売記念のパネル展や講座等にこそ、足を運ぶべきだと強く思います。


最後迄読んで下さってありがとうございます。
上手く言葉にできずいつものこととはいえ長文になっていますし、きっとこれでまた反発を覚えられた方もおられるのではと思いますが…マイノリティな奴の発言ですし、こういう考えを持った人間もいるのだ、とご理解くだされば幸いです🙏