唐突に理解した
――かもしれない。
Echoesの最後の最後のアンコールは、バラ1に続き、平昌五輪のプログラムでした。そのタイトルは『SEIMEI』。
羽生君は萬斎さんの安倍晴明から『陰陽師』をテーマにフリープログラムをシェイと一から作り上げました。でもプロ名を『陰陽師』にはしなかった。
日本語の持つ同音異義語の持つ意味を連想して欲しいという思いから漢字を用いずアルファベットローマ字読みの『SEIMEI』としました。
【せ い め い】姓名・声明・清明・盛名・聖名・精明・誓盟・etc.
そして――生命(SEIMEI)――『Echoes of Life』そのものだったのだと。
これまでのICE STORYの中にもSEIMEIは組み込まれてきていて、ある意味お約束のアンコールプロと解釈してしまっていましたが、今回の『Echoes of Life』では、もしかすると意図してこのプロを最後に持ってきたのかもしれないと。
『陰陽師』という作品の中で晴明は「名前とは呪である」と言っています。
Nova君が問う「わたし」の正体とどこか近い気がします。
肩書きや名前を取り除いた大元が「わたし」。呪である名を取り除いた大元も同じく「わたし」だと。
人は数多いてそれぞれを区別するために名があり、その名が呪であるから区別された単独のその人にだけ効果を発する呪が名前。…書いてて頭が混乱してきた💦
📢今週放送
— Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR (@echoesoflife_jp) January 20, 2025
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「Echoes of Life」
羽生結弦が紡ぐ究極のストーリー
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かつてない挑戦が詰まった「Echoes of Life」の特別番組🌟
松岡修造さんとの対談では羽生結弦さんの思考に迫ります💭
📅1/26(日) 13:55〜
テレビ朝日系地上波にてhttps://t.co/KHznnCjJFG#羽生結弦 #Echoes #yuzuruhanyu pic.twitter.com/v08BJm1at8
📣放送まであと2日
— Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR (@echoesoflife_jp) January 24, 2025
「Echoes of Life」
羽生結弦が紡ぐ究極のストーリー
…………………………………………………
放送では、昨年12月7日に誕生日を迎えられた羽生さんの様子も…👀
お楽しみに!
📺1月26日(日)13:55~
テレビ朝日系地上波にてhttps://t.co/QE7UXjhVv1…#羽生結弦 #Echoes pic.twitter.com/oTi5FseNDS
📣いよいよ明日放送
— Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR (@echoesoflife_jp) January 25, 2025
「Echoes of Life」
羽生結弦が紡ぐ究極のストーリー
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“Echoes of Life” TOURの舞台裏も
放送ではお楽しみいただけます💭
📺1月26日(日)13:55~
テレビ朝日系地上波にてhttps://t.co/KOqTvTZhS0#羽生結弦 #Echoes pic.twitter.com/AUQ3q8aLkd
◤まもなく放送開始◢
— Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR (@echoesoflife_jp) January 26, 2025
🗓️本日1/26(日)13:55~
「Echoes of Life」
羽生結弦が紡ぐ究極のストーリー
…………………………………………………
“Echoes of Life” TOUR
裏側や製作過程の独占密着ドキュメントをお楽しみに😌
📺テレビ朝日系地上波にてhttps://t.co/KOqTvTYK2s#羽生結弦 #Echoes pic.twitter.com/4495AafQYX
わたしとは命である
「わたしとは」の問いについて羽生君は「ラベルが貼られる前の命の形」と説明しています。
名前や肩書を全て取り払ったいわば〈命〉そのもの、とナレーションも。
〈命〉=〈生〉
例えば自分が人として絶望の淵にある時、生きる事を辞めたくなった時に「自分の細胞が一生懸命生きてるんだから大丈夫」って思いが心の中に生まれたら、生きている事を諦めずに済むんじゃないか。そのような事も話してくれましたね。
私は、人間は考えるからこそ人なのであって、人の形をしていても考える事をやめてしまったら、それはもう人間ではない別の生き物だとずっと思っています。考えるからこそ、問いが生まれ、思い煩い苦しみ嘆き、ある一定の答えと喜び、幸せまでもがその時々で出逢うもの達であると。
〈いま〉苦しくても少し先の未来にはきっと喜びが待っている。
〈いま〉は〈いま〉でしかなく、10秒後、1分後の自分にとってあの時の〈いま〉はもう存在していないそれを〈過去〉と呼ぶ。
〈過去〉から〈いま〉そして〈未来〉へと、細胞が生き続ける限り、命は続く。命がある限りは一生懸命に〈生きる〉。
けれど、動物や植物の様に与えられた命が尽きる迄本能のままに生きればよいわけではないのが人。人が生きる為には目標が必要。その目標は小さくてよく、その人が毎日を生き続けられるために掲げられていればそれでいい。
でも、目標を見失ってしまう事もままある。弱い心は直ぐに目標を見失う。だから羽生君は、自分がその目標になれたら、と言ってるのですよね。
この番組で羽生君はこう纏めています。
「自分自身が誰かの“生きるきっかけになりたい”と思いながら滑ってますね。それが自分にとっての生きる意味というか、(中略)妥協したらもう表現として自分は成り立たないと思うし。逃げたら本当になんか、そこに生きる意味が分からなっちゃうんです、僕の場合は。それが僕の〈正義〉なんですよね。〈正義〉だし〈わたし〉だし〈命〉なんですよ」
哲学がテーマのEchoes。
「正義とは」「わたしとは」「命とは」という問いが最初から最後迄ありました。
修造さんは羽生君にとっての〈正義〉を訊ね、羽生君自身の〈正義〉を語ってくれました。彼らしい〈正義〉のカタチ。
〈正義〉という二文字は誰もが持っていながら実に曖昧で、人々の数だけその種類はある到底収拾などつきようがない、取り扱いがとっても難しい代物だと私は考えています。〈正義〉は〈善〉と同意に受け取られてもいますし、だからそれが正しいんだ、それが善い事なんだ、との意見がそこかしこから生まれ、時に対立を生む。自分自身こそが正しいという信念があり、それを曲げるなんて有り得ないとなった時にそれは起こりがち。
でも哲学は問題提起をしただけでなく、その問いに対した解答を様々に語り合い突き詰めていくもので、対立させる為ではないんですよね。
この辺りは羽生君がとても分かりやすく説明してくれていました。
互いに譲れないものを抱きながら固執せず、語り合う中で融通しあい、折り合いのつく着地点を見出す。禅問答ととてもよく似ていると思います。
羽生君は自身しか登場しない ICE STORY の中で挑戦する事によって、自分の持つ〈正義〉を私達に見せてくれています。
「『無理だろう』って構成を組んで、でも妥協したら伝えたい事を伝えきれない」
「自分も想像を超えた部分に夢を見続けるんだろうなと思うし、そこを突っ走る事が僕の〈正義〉なんじゃないすか」
誰かに押し付ける〈正義〉ではなく、あくまでも自分自身が担う〈正義〉。与えることに特化した優しさを彼は〈正義〉と称した。
哲学や禅問答は独りでは出来ない。独りで考えているだけでは自分勝手な思考ばかりが暴走するかもしれない。正しいと思っている事の裏側を教えてくれる相手がいなければそこに学びはない。Nova君には案内人がいました。
そして「わたしとは」「命とは」と問答をし、ひとつの答えをNova君が導き出すごとにそれを語ってくれる。地上波特番では修造さんを相手に語られているそれは、聴き手である修造さんを媒体として広く視聴する私達に向けての言葉。
羽生君の語る言葉達はどれもキラキラ輝く宝石達。
アマ時代から羽生君の言葉をカットし編集した内容を掲載されたり放送されたりすることをファンは喜びませんでした。語る全てに意味があると分かっているからです。
今回より一層噛み砕いて伝えてくれて、それを地上波で放送して下さった事に只管感謝しています。なんだかんだ言っても地上波の威力ですよね…だからこういう良きことにだけ電波が使われていれば、世界は平和なのになあと思います。
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沢山の一般の方々の感想がTLに流れ込んできて、その一つ一つに「せやろせやろ😭」「分かってんなあ✨」「プロの羽生君はもっともっと凄いんだぜ😎」とか心の中でほくそ笑みつつ読んでいました。
Echoesツアーが終わったら、CSテレ朝さんで今回も絶対舞台裏特番がある筈なので期待度Maxで今から待ち遠しいです。
その前段階での地上波…ファンの私達にとっても、素晴らしい内容で満足度が高いですよね。特に修造さんとの対談は絶対もっとあるでしょ、全部(ノーカットノー編集で)見せてぇ―――‼ の気持ちww