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最高のバンド

はじめに

古今東西ロックバンド数多あれど誰しも胸に唯一無二を大事に抱えていることでしょう。私にもいます、そういうバンドが3組。

え?唯一無二とは?いいんですよ唯一無二がいくつあったって。一番がたくさんいたっていいんですよ。表彰台が3位までなんて誰がいつ決めたんですか?皆にメダルくれてやれよ。全員優勝、なんてオタク構文のひとつではあるけども、実際本当に全員優勝みたいなことあるじゃないですか。そもそも私の大切なバンド3組は同じ土俵で戦わせてないんでね、それぞれの土俵で競技でルールで1番をかっ攫っていっている訳ですよ。お分かりいただけますでしょうか?ドゥーユーアンダスタン?

私にとっての最高のバンド。THE BOHEMIANSsyrup16gFRSKIDのことです。

THE BOHEMIANS(ザ・ボヘミアンズ)はnoteを始めるきっかけにもなった至上の愛を捧げているロックンロールバンドです。ご興味がありましたらマガジンにまとめてありますので是非。

syrup16g(シロップ16グラム)はこの並びの中では最もキャリアが長く知名度もあるのでご存知の方も多かろう。私にとっては胸いっぱいに澄んだ空気を吸い込むような、干立ての布団に潜るような、ほどよく熱い風呂に首まで浸かるような、癒やしの歌声と音楽です。

最後に、FRSKID(フリスキッド)。今回のタイトルを象徴する東京のロックバンドです。
他の記事をご覧になった方は特に「あのボヘミアンズを超えて最高なの?」とか「いやシロップより上とか言うわけ?」など思われるのかもしれませんが、冒頭でつらつら述べた通り、この3組は同じ土俵にいませんし、戦わせたことはありませんし、全然違うものを比べてどれが1番?なんて決めるのはおかしな話だと思うのです。


FRSKIDと私の話

FRSKIDはギターボーカルで作詞作曲の殆どを担うhiyoko、バンドの公式プロフィールにもMVのクレジットにも『ギターヒーロー』と書かれているギターヒーローのSASAO SEKAI、紅一点ベースボーカルのkyoro、ドラム(兼MC)の南條の4人組バンドです。(敬称略)

元々「真っ赤なルージュズ」というスリーピースバンドをhiyokoが組んでいて、ベーシストが抜けたところに新たなメンバーとしてkyoroが加入しました。その頃バンド名は「The Rouges」になっていました。2016年にはロッキンオン・ジャパンの新人出演枠の最終選考へと進んだり、出れんの!?サマソニでは見事出演を果たしたりと、活躍していました。それぞれ投票式だったので毎日のように投稿されている動画を見ては投票をしていました。ちなみにこの時ロッキンオン・ジャパンの方で出演権を勝ち取ったのは確かおいしくるメロンパン。なんかバンド名からしてずるいしギターロック然としたところがロキノンらしさを感じて、あぁそりゃ選ばれるわなと肩を落としつつ納得した覚えがあります。脱線。

バンド名を変えてからの初音源を出した時はとても嬉しかったのだけど、ライブ予定が幾つか決まっていた中で急遽、ドラムのぱぁこ脱退。
そこでライブに出るためにhiyokoがSEKAIと南條に声を掛け、「SESAME(セサミ)」として出演します。天候により沖縄でのライブがなくなってしまった時、YouTubeで配信ライブをしたことがありました。その時に、この4人って最高でしょ?と、自分が最高だと思うメンバーを集めたんだとhiyokoが話していたように記憶しています。

あくまでも、私の覚えている限りのバンドの経緯なので、記憶違いがあるかもしれません。

メンバーが変わったことで、生まれる楽曲やステージパフォーマンスも変わりました。
The Rougesの頃はスリーピースで、ボーカルは主にぱぁこもしくはkyoroが担う事が多く、hiyokoがボーカルの曲は例外的なものに限られていました。
楽曲は二人の突き抜けるようなキャンディボイスが映える可愛くて賑やかなもの、スイートでキャッチーなナンバーもあればhiyokoが低音で歌うダウナーなもの、そして全体的に、いわゆる洋楽っぽいと呼ばれるような気怠さを湛えていました。

いつも3人で衣装を揃えていて、ぱっと見ガールズバンドかと見紛うほどに、めちゃくちゃクールで可愛い写真が沢山あります。その多くはandymoriの写真も撮っていた佐藤哲郎さんが撮影したものです。検索すればまだ出てくるんじゃないでしょうか。

SESAMEになってからはhiyokoがメインボーカルを執り、kyoroはツインボーカルで歌うかコーラスを担うことが増えました。楽曲は、hiyokoが強く影響を受けたというoasisやblurといったブリットポップに寄ったものとなりました。音に関しては、ギターヒーローにより大きな変貌を遂げたのは明らかでした。ブリットポップから影響を受けた曲に、80年代メタルなど異なるバックグラウンドを持つSEKAIのギターソロやエフェクトによって、バンドのオリジナリティが際立っていると思いました。

ワンマンや主催イベントのライブステージはいつもクリスマスツリーを飾るかのように電飾が施され、バンド名をFRSKIDとしてからはフラッグも飾られ、いつも待機中からワクワクして胸が高鳴るものでした。

機材に巻き付けられた電飾とバンド名を掲げたフラッグ

色々あって、やっとライブに行けたのはSESAMEとして最後の時。そこから幾度となく足を運びました。フリスキーパークと称した自主企画やリリースパーティ、ライブハウス企画や他バンドのイベント出演などなど。

名の元となっている「FRISKY」には、跳ね回る、快活な、陽気な、なんて意味があります。
まさにその通り、彼らのライブとなると飛び跳ねずにはいられない、はしゃがずにはいられなくなるのです。







真っ赤なルージュズもTheRougesもSESAMEもFRSKIDもずっと好きでした。
バンドの名前や形が変わる度に前よりも大好きになっていって、いちリスナーの私にとってもFRSKIDは最高のバンドになっていました。

2023年「最高」という2ndアルバムを発売し、更に最高に磨きがかかっていました。

そんなバンドからの、最新のお知らせがこちら。
ああ、どうしよう。


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