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【読書録】尾石晴著:「40歳の壁をスルッと越える人生戦略」(2023/12/28)

 この書籍の存在は以前から知っていたのですが、最近、概要を知る機会があり、まさに今の自分にストレートに刺さる内容ではないか?と思い、手に取って読んでみました。

 ざっくりの概要は、「40歳前後になり、これまでのキャリアは、このままでよいのか?人生100年時代に、この先の働き方をどうすべきか?」などを考える上でのヒントを与えてくれる内容となっています。

 よろしければお付き合いください。(1,778文字)


■著者の背景

 著者である尾石晴(おいし・はる)さんは、外資系企業に16年勤められ、二人目の出産後に職場復帰した後に、育児との両立や体力的な問題など、様々な壁にぶつかったようです。その際、今後の自分の働き方や生き方、育児との向き合い方などを模索された経緯が記されています。
 

■「幸せな土台となる3つの要素」

 まず、具体的にどういった仕事をすべきか…という話から始まるのではなく、そもそも人はどうあると幸せを感じるのか?から分析が始まります。

①お金→お金そのものが目的ではないが、行動の選択の「自由」を得るために必要
②つながり→ゆるく長くつながる人間関係
③健康→精神も肉体も健康であることは重要

 これらを守るため、雇用されるという形にこだわらなくても、「人生」に合わせて「仕事」を続ける、「仕事をデザインする」という方向に動いていこうという話です。

■【自分業】を探す

 そのためには、「自分業」を見つけて始めていくことが大切であると唱えられています。

著者の定義する「自分業」とは

・お金・つながり・健康の三つの要素を満たす仕事
・やりがいが持てる仕事
・自分が裁量権(コントロール権)を持てる仕事


 
現在の40代の方は、「世間や他人等の、大多数の正解」に沿って行動することが「良いこと」という価値観で育てられてきた方が多いと思いますが、これから残りの人生はそうではないよ、という話です。

「みんなの正解」ではなく「私の正解」を見つける必要がある。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 より引用

 とはいえ、そう簡単に「私の正解」は見つけられないですよね。

 自分業を組み立てるときの一番のハードルは「なにをしたいのか、できるのか、わからない」です。自分がわからないことは、他人には絶対分かりません。その「わからない」を乗り越えていくのに、アウトプットは最適なのです。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 より引用

 voicyのヘビーリスナーの方々は、毎日いろんな方から聴いている話だとは思いますが、ここでもアウトプットの重要性を唱えられています

■自分から”出る”価値で勝負しろ

 いちばん腹落ちした部分は、セルフブランディングの話でした。

 スターバックスの成功例として、「サードプレイス」というコンセプトがあるという話ですが、これはスターバックス側が「サードプレイスがコンセプトなので来てください!」と宣伝している訳ではなく顧客側が「何となく居心地が良いな」と思っていたら「実はサードプレイスがコンセプトだった」という状態で成立する、という話です。

 「作られたイメージを出していくこと」ではなく、「ありのままの自分から出る『価値』」で勝負するしかないと著者は唱えています。

 これは納得しました。以前、とあるSNSでフォローしていた方が、自分の肩書を「YouTubeフォロワー○○人、TikTokフォロワー○○人の~」として紹介していましたが、内容があまり(私にとっては)面白くなかったため、フォロー解除してしまいました。肩書としてフォロワー数にこだわるところも、自分のコンテンツそのものの自信の無さの裏返しなのかな?とか深読みしてしまいました。

■まとめ

 それほど多くないですが、これまでビジネス書や自己啓発系の書籍を読んできて、読んでる最中は「ほー、なるほど」と思うのですが、読み終わったときに、自分の言葉で何も語れないので、それは結局「インプット」ではなく、「垂れ流し」だと気づきました。今回、初めて読書録を記してみました。
 本の要約だけしても仕方ないわけで、自分の感じたことも含めて記載すべきと思いますが、書くのがとても難しかったです。この投稿をするために、書籍を開いて部分的に読み直しながら書きましたが、初回の読み進めは、自分がアタマ使って読んでないということが再認識させられました


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ななうみ
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