今日の温泉~発達障害を抱える兄妹と母の記録~
10年近く前から母と兄と1~3ヶ月に一度の頻度でスパに行くのが我が家の定番になっています。
新型コロナウイルス流行による自粛期を除いて。
予約して部屋をとってホテルに宿泊するのも好きですが、数ヵ月に一回となると金銭的に厳しいです👛
けれどもそのくらいの頻度で気分転換に温泉でリラックスしたい…との思いをメラメラ燃やしている(主に母)希望を叶えるため、部屋は予約せず、夕食も含めて4,000円以内で宿泊できるスパを利用するのが定番になりました。
母と兄と私の楽しみの一つです。
「子どもの頃よく3人でお出かけをしたけど、もう少しでアラサーになる大人になっても、こうやって3人でお出かけするなんて、昔は想像していなかったな~」
という母の意見に私も同感です。
私は大学を卒業し、新卒で就職と共に家をでました。
2年後、うつ病になり実家に帰ってきました。
望んだ未来ではありませんでしたが、温かく迎えてくれる場所があることがありがたかったです。
兄はずっと実家で暮らしています。
兄は子どもの頃から友だちや恋人がいたことがなく、お出かけは一人か家族と一緒かのどちらかです。
定番の3人の温泉は兄も楽しみにしており、
毎月、仕事のシフト休み希望を母と私が都合の良い日に合わせてくれます。
こうしてスパへGO🚗
お風呂のお気に入りは
母は炭酸泉で私はシルキーバス。
炭酸泉は浸かっていると皮膚に気泡がぷちぷちくっついてくるので、母は「ぷちぷちの湯」と呼んでいます。
シルキーバスの好きポイントはお湯の温度が38℃台で低めなことと、白く濁った色をしているところです。
0.5マイクロという極小の泡と音波によって、身体の芯から温まるのだとか。
お風呂の入り口にポスターが貼ってあり、
なんと日曜日の17時からサウナに熱波師が来るとのお知らせが。
17時まであと10分。
これはこれは、タイミング良し!
行くしかない!
と意気込んでお風呂に入るものの…
周囲に人が少なかったこともあり、
おしゃべりに夢中になって二人とも
熱波師のことはすぐに忘れてしまいました…
もしかしたらアナウンスがかかったのかもしれませんが、気づかず、お風呂からあがってポスターを見たときに思い出したのです😱
体温調節が苦手でいきなりのぼせる私たちが、サウナに入っても5分ももたずに出る私たちが、熱波を受けてもととのう前に直ぐに脱出するということは目に見えているのですが…
それでも一瞬でも体験してみたかったです。(ミーハー心)
サウナでプロの熱波を受けることはできませんでしたが、
母のリラックスした表情を見れてとても嬉しかったです。
本人が気づいているか分かりませんが、母はお風呂に入ると、目を細めて
「ふはぁ~気持ちいい~」
という表情をするのです。
身体がとってもとっても心地よいんだろうなぁと見ている私もリラックスします。
大人2人がギリギリ入る壺の湯に入っていると(同時に入ったため、ザバーンとなったことは言うまでもありません)、
子どもがトコトコとやってきて、壺と壺の間の残り湯に足をつけていました。
母と目配せをして壺から出ると、その子どもが直ぐに壺に入りました。
隣の壺に入っていた子どもと話していたため、姉妹かしらと見ていました。一つの壺に子ども二人は入るスペースがありますが、きっと姉(妹?友だち?)と同じく一人一壺でのびのびと入りたかったのかなぁなんて勝手に想像して微笑ましく穏やかな気持ちになりました。
子どもの母から遠慮がちに「すみません」と言われ、「良いんですよ。」しか言えず、適切な答えが浮かばず、子どもを見ながら「かわいいねぇ」と母と私が微笑むことで「私たち嫌な気持ちしていません!謝らなくてもいいんです。むしろほっこりしています!」というアピールをしていた。(伝わっていたらいいな)
お風呂からあがり、母の日ギフト&お手紙を母に渡すととても喜んでくれました。
部屋をとっていない人は男女別の共用寝床スペースがあり、誰かのいびきが聞こえる日もあります。
前回の宿泊時に、
「いびきうるさいんだけど💢」
と大きな声で怒っている方がいて、今日も誰かが怒られないかビクビクしてしまいました。
こしょこしょ声でおしゃべりをしながらご年配のお二人が入ってきた時は、誰か怒るかもしれない…とヒヤヒヤしました。
でも今日は誰も怒らず、ほっとしました。
寝ている人を起こさないよう、自分たちだけに聞こえる声で、こしょこしょ話をしているのだと思いますが、これが意外と聞こえるものですよね。
友だち同士で来たのかなぁとかこれまた勝手に想像を巡らせていました。
おしゃべりの最後に
「また明日ね」
つ て言っていました。
隣で寝る友人(かもしれない)に対して
「おやすみ」とかではなく、
「また明日ね」って言うのが
なんだか好きです。
その友人とお別れするときは
きっと「また明日ね」って言っているのかなぁなどとお二人の関係をこれまた勝手に想像してしまい、ほっこりさせてもらいました。
私は眠れずに起きてきてnoteを書いているわけですが。
そろそろ寝床に行ってきます。
「また明日ね」
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