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幼児教育と学習習慣⑤ついに毎日の宿題習慣化を成功!

前の投稿で、能面大作戦がなぜ始まったかを書いた。

私の主観だが、能面は喜怒哀楽、どんな表情にも見えるし、どんな表情も当てはまらない瞬間もある。

はっきり言って、ストーリーの展開や、個々の観客のマインドの状況によって、さまざまな表情に見えるように私は感じていた

一方で私が息子が感情的に「宿題、やりたくない!」と駄々を捏ねている時に、たしなめるため怒った顔をしたら、一層息子の感情は昂るだろう。

困った顔をしたら、「ママは困っている、もっと駄々を捏ねたら諦めるかも!?」と駄々をもっとこねるだろう。

笑顔で接したら、「なんで僕がこんなに嫌がっているのに笑ってるの!!」と一層腹が立つだろう。
要するに、私がどんな感情でも顔に出したら、息子の感情はさらに反応し、たかぶってしまうのだ。

息子の全ての感情をかわし、でも
「ママは君の想いも理解している。確かに勉強は嫌な時あるよね。
でもね、みんなしなければならないことが必ずあるんだよ。
それが今の君にはずんずんの線を書くことなんだよ」

と徹底的に理解を示しつつ、そしてなぜ宿題をしなければいけないかを言語化し伝え、感情を出さない表情を徹底的に作り続け寄り添い続けた。

息子が嫌だというたびに、「わかる。嫌だよね。でも、、」と感情を無にし、でも愛情を持って、同じ答えを伝え続けた。

10分、20分、、
時間の経過とともに疲れ、冷静になってきた息子の目は
「ちょ、そのママの顔は何?どんな感情、それ?」
という、得体の知れないものを見るように変わってくる。

そして、どんなに長い時間駄々を捏ねてもママの顔は変わらない。
もう、宿題やっちゃった方がいいのかも?
という思考に息子は徐々になってきた。諦めの境地である。

もう、嫌なんだからね!
と可愛い捨て台詞を言ってから、鉛筆を握って始めてくれた。

もちろん、宿題をやってる最中も寄り添い、本人が楽しくなるような声がけをした。
「ずんずん」(公文経験者ならお分かりになるだろうが)をするときは息子が書く線の流れに合わせて効果音を歌ったり、ポコちゃんが出てきたら「ポコ!」と上を上手になぞれたらまた効果音を発したり。
息子はウフフ、とその都度笑ってくれる。

息子も頑張っている。私も全力で自分の感情と表情をコントロールし向き合った。毎日。

そして、もう一つ留意したのが、息子の1日の感情の流れである(今時の言葉ではバイブスというのかな)。

最初は宿題をやる時間を決めようかとも思っていたのだが、本人の1日の感情の波をキャッチしつつ、このタイミングで算数するといいかな!?英語かな!?国語かな!?とその都度声をかけた。
なぜなら、例え午後3時に算数の時間と決めていても、本人が伸び伸び全力で楽しみながらレゴで遊んだり、公園の砂場で砂を掘り続けている時に、その状況を約束の時間だからと言って遮断したくなかったからだ。

全力で集中して喜びいっぱいに遊べているときは、是非ともそこにトコトン浸ってほしい。
幼児にとって、その時間は最高の人生の土台作りなのだから。

そして、親が始めさせたのなら、どんなことが親にあっても(どんなに疲れていても)同じペースで続けさせること、どんな時間がかかっても諦めてはいけないと私は覚悟した上で公文をはじめさせた(息子本人が具合が悪ければもちろんお休みさせた)。


そして、この能面大作戦を初めて100日が過ぎた頃

とうとう、とうとう、私が何も言わなくても息子は朝ごはんを食べた後、ごく自然に、機嫌を損なうことなく公文の宿題を始める準備をしてくれたのである。
この日、息子にとって毎日の宿題が当たり前のこと・習慣になったのである。
私は、息子の姿を見て、魂が震える思がした。

息子は、本能の赴くままの感情を切り替えて、やらねばならぬことを自分の行動として選択することが出来たのである。

その後、息子が風邪を引いた時・また私がコロナ感染した時以外はずっと各教科毎日5枚ずつの宿題をすることを1日の一部にした生活が一年半過ぎた。

毎日、ご飯を食べること、歯を磨くことと同じく、当たり前に宿題(自分のやらねばならないこと)をすることが習慣化してくれた。もちろん、嫌な気持ちがあっても、切り替えることをトレーニングしてくれた

そして、この習慣化は学力の向上も副産物として息子にもたらした。
前回の投稿で書いたように、英語はNYの現地校に入っても英語補習クラスを免除され、成績もオールAを取ってきた。

いつまでも、このスピードで進み成績が良いことが続けばそれはそれで良いけれど、まずこの年齢で何より学ぶことを習慣化し、気持ちを切り替えることができるようになったことが本当に良かったと心底感じている。

この九月から小学校一年になった息子は、やはりスクールの時間も長くなり、そして習い事も増えた。もちろん、放課後たくさんお友達と遊ぶ。
そうすると、三教科を毎日終わらせることができない日々も出てくる。
ただ、彼の心に4歳から始めたこの習慣は、しっかり刻まれている。

きっとこの一年半の努力は、将来彼の人生を切り開く一助になってくれると信じている。

大人でも、大切なことを習慣化し、気持ちを切り替えることはとっても難しいことなのだから。


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