1次式を習う前に

1次式ってなんだ?
2次、3次…とあるのか?
1時?1字?
と不安と希望に満ち溢れている勇者諸君よ!

では、しばしクイズを出そうぞ。
① 3x…これは1次です。
② 3x+2y…これは2次です。
③ 3x+2y+5z…これは3次です。
さぁ、ここからが試練の時間だ。
これは何次だ?
⑴ 4x^2

時計を見てるそなた、そなたは勇者じゃない。
おもんない。笑いの質が低すぎるぞ!

⑵ (235/659)x+8.346y+254.6

⑵ の段階で、誰も分数や小数に目もくれていないことを確認する(メタ認知)

⑶ 4x+5y+6z+7a+8c

と板書すると「b はどこ行った?」と突っ込んでくれる。よく見てるね、褒めて遣わす。

しばし勇者諸君を惑わしながら確認してゆく。

「さて、数えるものいろいろあるね」
「あなたは何を数えてた?」(メタ認知)

・文字の種類
・文字の個数

⑷ 3xy+4ab
⑸ 2a+3ab+4abc+5wxyz
⑹ 2x^6+x^3

など「ハズレ」を経験しながら体得してゆく
「ミス」や「失敗」や「間違い」などの罪悪感を払拭しつつ「ハズレから学んでゆく」

ここで、「掛け合わされた文字の個数」の言語化ができたら素晴らしい。イメージはできるけど、言語化できない生徒がたくさんいる。

そして、掛け合わして次数が上がっていっても「+」が入ると1からやり直し。
掛け算と足し算では掛け算の方が強い繋がりがあることがわかります。この強い繋がりを引き裂いてまで、先に足すなんてありえないのです。

「100次式ってあるの?」
「いい質問だ!作れるよ!」

文字の式に少しずつ慣れていったところで、

「中学校1年生では1次式までです。
それも
2x+3y
ないです。
文字は1つしか使いません。
文字2つは来年のお楽しみ!」
「3年生になったら文字3つ?」
「2年生で文字の増やし方をするから、
3年生では次数の増やし方をします」

これは、今の自分のラスボスをはっきりさせることで暗闇に剣を振り回すような愚行を減らすことを意図しています。

2年生、3年生になってもやります。
覚えている🧑‍🎓は復習に。忘れている生徒👩‍🎓は新たな学びを。覚えている👩‍🎓も新たな学びを。

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